Mrsフロイさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Lonely Deaths(孤独な死)(2017年製作の映画)

3.5

日本の女性ジャーナリスト伊藤詩織氏が監督したドキュメンタリー『Lonely Deaths』(孤独な死)が、アメリカの国際的メディアコンクール「ニューヨーク・フェステイバル」で銀賞受賞。
意外なことに孤
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密告・者(2010年製作の映画)

3.0

ダンテ・ラム監督の香港潜入捜査サスペンス、チョッと期待値を上げ過ぎか観わった後のぼんやり感が何とも言い難い。
刑事が目を付けた密告者と契約を交わし、金と情報を引き換える。密告する側は金を貰っても命の保
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

遥か雲海の彼方から現れる絶海の孤島、その眺めは25年前の「ジュラシックパーク」第一作のロマンを思い起こす。
ただそこに描かれる恐竜達は、ひたすら残忍で凶暴、対する人間達も科学者の知性を感じられ無い。こ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.0

ソロの物語に人間の女はいらない!女の私が言うのもおかしいが、やっぱり女はいらない!

ソロに初めて会ったのは今から40年前、それまで際物扱いであったSF映画を、一作で日の当たる処に引き出した「SW/エ
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

週末の深夜、スイッチを切るつもりのTVに映る白黒の流れる様な画面。
おやっ?と思ったのも束の間、ラストのフロリダからブタペストへ飛び去る飛行機のシーンが、あーぁの溜息に変わる。辛い浮世の憂さを忘れるジ
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NEXT -ネクスト-(2007年製作の映画)

3.0

此のところラジー賞の常連のようなニコラス・ケイジ主演のたった2分先の未来が予測出来る男の話。
しがないカジノのマジシャンとして、その能力を隠している前半は納得の展開。持ち込まれた核爆発物の在処を探るF
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顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

3.2

沖縄慰霊の日に鑑賞。
今では誰もが知っているナチスドイツのアウシュヴィッツ収容所での惨劇。それが1958年のドイツでは忘れさられようとしていた。

若き検事と志ある司法の人々による不断の努力で、犯罪と
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逃亡犯(2001年製作の映画)

2.9

マイケル・ケインのアクションサスペンスと期待したところ、なんとマイケル違いのマイケル・キートンが主役のお話でした〜(*_*)

勿論マイケル・ケインも盛りを過ぎた映画俳優という役どころで活躍?する。
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誘拐の掟(2014年製作の映画)

3.3

同時期公開の「ラン・オールナイト」に気が取られ、劇場公開を見損なう。何時ものリーアムのノンストップアクションとたかを括っていた事を大後悔!原作のあるしっかりとしたミステリー。

1999年のニューヨー
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サムライと愚か者-オリンパス事件の全貌-(2015年製作の映画)

3.4

「江戸が終わったと思っているのは江戸の人だけだ!」随分前に東北の爺様から聞いた言葉。
本作の中でも日本の企業は、江戸時代と同じ、殿様を守って家臣は愚かな判断も呑み込むと指摘されている。

オリンパスの
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終わった人(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

我ら団塊世代サラリーマンの定年の悲哀をユーモラスに描く!
客席は中高年カップルで満席。クスクスと笑いの ある納得の前半、後半は可処分所得九千万円越えの流石の元エリート主人公ならでの展開にチョっと興醒め
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.0

新しい時代の外国人ウェス・アンダーソン監督!
日本語を巧みに操り、日本の歴史を熟知、日本文化を深く理解する。
それ等を噛み砕いて再構築、我らの知らない日本国が出現ワァオ( °◊° )

これを楽しんで
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

世界一の大金持ちの、孫の誘拐身代金拒否事件のセンセーションを描く実話に基づくストーリー。
資料写真によると、1973年事件当時の日本の新聞の見出しに「九億円の身代金」の文字が躍る!当時の日本円の感覚で
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.2

平日の夕方でレディスデイの為か若い女性の1人観客が多め、カップルも。なんとおじさんが少い東映ヤクザ映画!

若手キャリア刑事の松坂桃李のファン層に切り込んだ東映の心意気や良し。現に私のようなヤクザ映画
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

2.9

神話をベースの第1作ケネス・ブラナー監督は理解出来た。ソーは雷神で納得。
その後「アベンジャーズ」は未見、「ドクターストレンジ」はカンバーバッチの主演作として楽しんだ。
さて今作は、オープニングから?
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デジャヴ(2006年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

故トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演のタイムスリップ作品。
今回その背景にある「オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件」それに続く「9・11同時多発テロ事件」、そして舞台となったニューオリン
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ある日どこかで(1980年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なにも考えずにただ流されるように観られる映画のコメントに惹かれて観賞。今から38年前(1980年)制作のタイムスリップによるラブロマンス。

ラストシーンが主演のクリストファー・リーブ(スーパーマン)
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グーニーズ(1985年製作の映画)

3.0

子供の日は今更ながらの『グーニーズ』鑑賞、1985年12月日本公開。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「コクーン」も同時期公開だったとの事。日本向けの本作の予告篇に新春ロードショーの文字が懐かしい
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アンダーカバー・じーさん(2017年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

連休の夜にピッタリなハートフルなコメデイ(*^^*)
劇場未公開でネットフリックス配信。
監督はカナダのエリック・カニュエルで、見終わって以前にレビューした「ブレイキング・コップス」の監督と知る。
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オール・ザ・ウェイ JFKを継いだ男(2016年製作の映画)

3.0

新聞のステイーヴン・スピルバーグ制作総指揮の文字に惹かれて、ゴールデンウィークの夜テレビのチャンネルを合わせる。
オープニングのシーンがハッとさせる。病院と思われる建物に横着けされた黒塗りのリムジン、
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タイム・トラップ(2017年製作の映画)

3.0

鉄板のB級映画というものがあれば正にこの一本!大作や話題作以外のものが無性に観たくなったらお勧め。
少しのネタバレをお許し下さい。

時間の流れが重層的に流れる「若返りの泉」を宿す、不思議な洞窟。そこ
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

まさかの前半シリアスな法廷劇!女性のサスペンスアクションを期待させる邦題と予告を真に受けた当方、じっーと堪える。
そう言えば上映館が渋い所ばかりと、今さら気付く。
ドイツ警察の極右勢力テロ事件の失態が
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.3

観客は団塊世代のシニアが多数。
ベトナム戦争を同時代の体験として共有するからこそ、文句無く理解出来るストーリーとその背景。
米軍が手を焼くのはベトコンであり、米国の国防長官と言えばマクナマラ、そして戦
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

シニアの再雇用の話だった。

警察官から安定した保険の外交員に転職したリーアム・ニーソン。郊外の戸建と息子の大学入学の為に真面目に働くが、定年を目前にリストラ。帰途通勤電車で思わぬ事件に巻き込まれる。
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

2.9

冒頭4分間の映像が素晴らしい!
デビッド・ボウイ「Space Oddity」の曲に乗せて、1975年(昭和50年)アポロとソユーズの宇宙船ドッキングの飛行士の実写映像から始まる。その後何千年にも亘る人
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影なき狙撃者(1962年製作の映画)

4.0

リメイク版「クライシス・オブ・アメリカ」を観て永らく観たいと思っていた今作、ようやく巡り合わせる事が出来た。
デンゼル・ワシントンの熱演とどこかSFチックな印象が強かったリメイク版だが、此方は全く違っ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.1

朗らかな気持ちになりたくて選んだ今作。
思った通りのディカプリオの10代の天才小切手詐欺師、追う情に厚いFBI捜査官トム・ハンクス。
舞台は1960年代の米国、主人公が詐称する、今は無きパンナムのパイ
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パーマーの危機脱出(1966年製作の映画)

4.0

前作「国際諜報局」に続くハリー・パーマーの活躍を、007のスタッフが贈る極上スパイサスペンス!

制作当時1966年のベルリンが東西分割されていた米ソ冷戦時代を背景に、МI5所属の公務員スパイをマイケ
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スリー・リバーズ(1993年製作の映画)

3.0

日曜洋画劇場、日曜名画座等々、くり返し放映されたと思われるお馴染みブルース・ウィルスの刑事サスペンス。

猟奇連続殺人鬼の犯人逮捕に疑義を唱え、水上警察に左遷され独り真犯人を追う主人公。カーチェイスや
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.3

ジーン・ハックマンの盗聴屋、トニー・スコット監督の「エネミー・オブ・アメリカ」へと続く魅力。

プロ仕様のオープンリールのテレコはSONYでもAKAIでもないように見える…
公衆電話で連絡し、紙焼きの
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イカロス(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

大変なものを観てしまった・・
Netflixか~と侮って観ていた2017年アカデミー賞受賞長編ドキュメンタリー。
スポーツに於けるドーピング問題を探るべく、自転車競技に監督自身が投薬して参加するという
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HERO(2007年製作の映画)

3.0

木村拓哉主演、フジTVの大ヒットドラマの劇場版。型破りな検事が正義を希求する情熱を描いて2007年公開。
その後のフジTVドラマの凋落、SMAP解散で遥か遠い昔になった時代のアイコン。

今再び、中年
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

3.3

愚かなことに唯の戦争サスペンスとの思い込みで観たところ、今まで二本の名作の題材になったナチス№3のハイドリヒ暗殺事件の実録作品。
「死刑執行人もまた死す」1943年、「暁の7人」1975年で取り上げて
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コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)

3.3

これは南からの北へのラブレターなのか!?

南北朝鮮の刑事が共に戦い、共通の敵を追う。有りそうで無い政治コメデイで、キレキレのアクションが爽快。
北朝鮮の脱北軍人の悪役が魅力的で惹き付ける。その悪役を
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ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ハリウッドのトランプ政権、共和党批判が止まらない!

’72年ニクソン大統領を辞任に追い込んだ「ウオーターゲート事件」の情報提供者であった、FBI副長官の葛藤をリーアム・ニーソンがクールな佇まいで魅せ
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切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

19世紀ビクトリア朝のロンドン警察、ビル・ナイのキルディア警部補がピッタリとハマり過ぎ!
当時は厳しく糾弾された男色の疑いで、昇進が儘ならない有能な男。

女性差別や階級社会の綾なす社会で、芝居小屋と
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