このレビューはネタバレを含みます
とにかくマイケル・B・ジョーダン演じるヴィラン〈キルモンガー〉がいいですね。主人公と対立するものの、その思想によって主人公も国も結果的に動かす、そんな敵キャラ初めて見ました。そして想像していたよりずっ>>続きを読む
最高!! ラストの両眼で色違いのアイシャドウ も最高だし、戦闘中にヘアゴムを渡すシーンなんかもすごくいい!
『ジョーカー』だと、強い男性たちの社会から脱落することは孤独をもたらして、その果てに狂気に>>続きを読む
まったく動かない作り物のタコを相手に頑張って巻きつかれているベラ・ルゴシは必見です。何のために花嫁にしようとしたのかとか、唐突に現れるワニ(資料映像っぽい)とか突っ込みどころは多いのですが、『死霊の盆>>続きを読む
映画としては妙に多用される無音シーンがあまり効果的でなくて、むしろもったりした印象を生み出してしまっているように思うのですが、ただ俳優さんたちはみなすごかったです。演技力決戦みたいになっていました。
このレビューはネタバレを含みます
初めは映画の向かい先もよくわからないままに、なんだか嫌な感じの警官たちのパトロールを延々と見続ける形で、少し打とうとしてしまったのですが、途中からどんどんと面白くなっていきます。ライオンの話が出てきて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
素晴らしかったです! 初めの方の当たり前のように搾取されたり、子供扱いされたりしている主人公ユマが、どうにか描いた漫画に「セックスの経験が足りない」とダメ出しされ、出会い系に挑戦してみたり女性用風俗を>>続きを読む
面白かったです! 何度も何度もトイレのシーンがあることによって、その無意味さ、不条理さがあらわになっているのもいいですね。そして主人公たちが明らかに優秀なぶん、そんなひとでも活躍しにくくなるような仕組>>続きを読む
面白かった! 熱い、女同士の友情の物語! キャラクターは多いけど、ほぼメインの二人の友情を中心にしていますね。後年のインタビューを挟むことで「この先何かが起きる」といった予感をさせていくのですが、その>>続きを読む
もっと熱い作品を想像していたから肩透かしを喰らいました。衝動的に出した音だけで、練習で上手くなったりとか全然ないんだ……。
でもラストの演奏は迫力があってかっこよかったです。終始乙女的なしぐさの森田>>続きを読む
男性の同性愛者が主人公となっていて恋愛が主軸となる映画って、女性の扱いが雑なものが多く感じるのですが、なぜなのでしょう? ) 『ブロークバック・マウンテン』も、『君の名前で僕を呼んで』も主人公よりむし>>続きを読む
最高でした! 大満足! もうね、撮影時間を考えていなかったのか、空が暗いカットと明るいカットが繋がっていて、常にいまが昼なのか夜なのかまったくわからない感じからして、完全に傑作ですね!
壁と墓石は基本>>続きを読む
ワンカット風の撮影ということでしたけど、真ん中らへんで長い暗転もあって、2カットでないですか? 違うのかな。
映像は新体験というよりは、オープンワールドゲームのイベントをずっと見ている感覚です。映画館>>続きを読む
原題がdisobedienceなだけあって、押し付けられる慣習に逆らってなされる、主人公3人のそれぞれの決断が鍵になる映画のようでした。興味深いのは、ストーリー上あるはずのいくつかのそこそこの決断の場>>続きを読む
めっちゃ面白かった! 可愛い! もうね、出だしのカメラからして素人目にも下手なんですよね。真っ直ぐ走る車を映すシーンで、車のスピードにうまく合わせられなくてちょっとふらふらする。そのあとも明らかにダン>>続きを読む
すごくよかった。現実の社会はこうではないのだけど、それでもあえてつくったのであろうこの優しさがとてもよかったと思います。マイノリティたちの物語はどうしても悲劇が多いから、この無理なくらいの「めでたしめ>>続きを読む
予告編からはこんな面白い映画だと思わなかった! マジックリアリズム的作風の虚実が自然と入り混じる描き方で、全編英語でナチス政権下のドイツでのドイツ人少年とユダヤ人少女の交流を描く。
子供こそが無批判>>続きを読む
リンチさんが猿の尋問をするもどちらも何を言っているのかよくわからず要領を得ないと思っていたら、猿が歌い出した。何を見たのでしょう?
可愛かったです。話はへんてこなのですが、バンドメンバーはみんな魅力的だし、音楽はかっこいいし、あちこちでクスクス笑えるし、元気になる映画。
メタルに詳しいひとに「こんな映画があって…」と話すと、「あ>>続きを読む
とにかく、ソン・ガンホさんの顔がよすぎますね。評定の情報量がすごくて、ちょっとした変化で画面ががらっと変わったりする。
物語もすごかった。お金持ちで、それなりに善良で、特に悪いことをしているわけでも>>続きを読む
フェラーリ影薄! フォードvsフォードという感じでした。
何度も繰り返される、フォーカスの当たっていない遠くのものにいきなりにゅっとフォーカスを当てるカメラワークが不思議で、なんだか画面サイズが変わ>>続きを読む
とてもつらかったです。1920年代、アイルランドの独立を目指してイングランドと戦う青年たちの話。
抗わないと虐げられる、でも抗った先にはどうしようもなく抜け出せない絶望的な道が続く。そもそもからして>>続きを読む
見終わってからあらためて見ると、このタイトルとポスター写真もつらいものがありますね…。
家族を養うために働くが、けれど働けば働くほど搾取され、体も壊していき、守りたかった家族も歯車が噛み合わなくなっ>>続きを読む
すごくよかった! 時間は流れて関係や生活は変わっていって、そして少しずつ新しい関係や生活がいつからか始まっている。そんななかに、とても大事で、でも取り戻せない思い出なんかもあって、そのことを思い出すと>>続きを読む
面白かった! まずちらりと見せてもらえる講演がどれもフルで聴きたいくらい面白そうなんですよね。それに加えて、繰り返し図書館の使命みたいな話とそれを実現するための予算獲得に向けた会議の様子が映されていて>>続きを読む
面白かった! 生まれ育った身分に閉じ込められて暮らす傾向の強いらしいインドで、貧困層の使用人の子供として生まれ、けれどもラップの才能に恵まれた主人公が、自分の運命にあらがう話。境遇のどうしようもなさも>>続きを読む
めっちゃ面白かった! ガールズ友情もの! 最後がダブル結婚式なのがちょっと「んー」となったけれど、いちばん終わりが目配せし合う二人の姿だったから、納得です。この二人がこれからもこんな調子でやっていくん>>続きを読む
出てくるひとたちがみんな魅力的。過去の思い出を語る場面が多い映画なのに、というかだからこそだと思いますが、回想シーンというのが皆無なのも面白いです。真実を確定させる術なんて人間にはなく、曖昧な記憶や、>>続きを読む
なんだか惜しい感じ。演出のゆえか、なんだか焦点がわからず、淡々とぜんぶ流れていく感じでした。森のなかで体を重ねるシーンとか、もっと印象的にできそうなものだけれど。
最高! 少しずつ見え隠れするジョーカーの片鱗にわくわくしながら、何度も何度も「ジョーカー、早く目覚めて! こんな世界ぐちゃぐちゃにして笑い飛ばして!」と思わせてからの、美しい覚醒シーンがたまらないです>>続きを読む
すごくよかったです。『ボヘミアン・ラプソディ』とは違って、こちらはがっつりミュージカルで、エルトン・ジョンの半生と曲とがリンクさせられながら、周りの人物もときに一緒になりながら歌い、目まぐるしく時間が>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
面白かった! 分身たちが言うことや姿が、歴史的にマイノリティたちが言ってきたことのパロディになっていて、それが黒人家族にぶつけられる映画を黒人監督が撮っていると言う、なんともサーカスティックな映画でし>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
会話が延々と続くあたりは「んー? タランティーノさんにしては退屈…?」と思っていたのですが、終わりの一時間くらいはすごく面白く、そしてラストがすごくよかったです。ひとが死に出してからが面白い。
南北>>続きを読む
面白かった! 爽快ガンアクションですね。とにかくジャンゴとシュルツのコンビが可愛くてかっこいい。
人種差別をテーマにと聞いていたからもっと重苦しい作品を想像していたけれど、痛快エンタメという感じでし>>続きを読む
最高でした! タランティーノ作品はそんなに見たわけでもないけれど、『パルプフィクション』と並んで好きかも。
もうとにかく出てくるひとたちが可愛い。メンタルがへにょへにょなディカプリオと、やたらと安心>>続きを読む
面白かったです。主演の男の子の表情がすごい。無表情なのに情報が豊か。手ブレの多いカメラで全体がドキュメンタリー的な映しかたなのもあり、見ていてとにかく苦しいです。途中、お昼は預かった子供の面倒を見て夜>>続きを読む
性的な欲望を抱くタイプの人間にとっては、たぶん愛も性もごちゃ混ぜで、そしてそれは生活の自然な一部なのだと思う。だから二人の記憶には性が散りばめられ、二人の関係も性に彩られる。そして、生活はそれだけでな>>続きを読む