なみきさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

なみき

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ホテル・ニューハンプシャー(1984年製作の映画)

4.0

ナスターシャ・キンスキーさん綺麗! くま! 原作は読んでるはずなのに何年も前のことでまったく覚えてませんでした。「人生はおとぎ話」の言葉通り、いろんなひとが目まぐるしく現れていろいろなことをしては人生>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.5

期待していたほど面白くなかった、というか妙に漠然としていてとらえどころがなかったです。ドキュメンタリー映画みたいなカメラは面白く、あと主人公がカフェの前でタバコを吸いながら歌を口ずさんでいるシーンは可>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

もうほかのお客さんたちと一緒に大笑いしながら見て、見る前は少し気分が落ち込み気味だったのに、見終わったらすっかり楽しい気分になってました! 素敵な映画です。想像してたのとぜんぜん違った!

「こんなと
>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

元夫から送られてきた小説の原稿を読んでいるだけ。なのですが面白いですね。けっこう作中作の内容はえぐいし、思いがけない展開とかもないのですが、緊迫感ある映像でじっと見てしまう感じ。それにしてもやたらと女>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.5

もーみんな可愛い! かっこいい! 何と言ってもブランシェットさま!! 常にかっこいい、なんかもう洋風割烹着みたいな格好しててもかっこいい。あとスーパーハッカー役のリアーナがめちゃくちゃ可愛い! ふてぶ>>続きを読む

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

4.0

お祭りのような夢のような追憶のような。これといって一貫した筋立てがあるわけではないスナップショット集のような映画なのですが、出てくるひとも変なひとばっかりだし、なんだか楽しかったです。

泳ぐひと(1968年製作の映画)

4.0

死の前の走馬灯みたいな映画。健康的な肉体、整った容姿、そして交友関係から恐らくは上流階級だろうと思われ、妻と娘たちがいる主人公。この主人公が友人宅から自宅に至るまでにある各邸宅のプールを泳いで回って帰>>続きを読む

デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

3.0

ほんとにリンチさんが延々としゃべっているばかりで、そこまで斬新な視点で切り取った感じでもないので、テレビの特別番組くらいの雰囲気ですね。映画としてすごく面白いかというとそうでもないです。ただリンチさん>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

ほぼ予告編の印象の通りなのですが、思いがけず視点が切り替わり、しかもはじめは家族のあいだで切り替わるのかと思いきやそうでもなかったあたりがびっくりしました。それにしてもジャック・ウィルくんの可愛いこと>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

すごくよかった。正しさや清潔さからこぼれ落ちてしまうような、まともに語ることのできない人々、当人たちでさえそれをうまく語れないような関係、それを慈しむように、でも甘くなりすぎることなく、美しく描き出す>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

5.0

最高でした! いろんな理想を抱えながらそれに追いつかないダサい現実。そんななかでどうにか背伸びしてカッコをつけようとしてみるレディバードの痛々しさがこのうえなく可愛く、そしてすごくわかる。頑張って空回>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

5.0

起きて体操をして牛乳を飲み、カフェでクロスワードをして家でクイズ番組を見て、バーで友達と過ごす。何気ない日常だけれども、確実に老いていく体、近づいてくる死がはっきりと見て取れる。この何気なさと苦しさと>>続きを読む

タンジェリン(2015年製作の映画)

5.0

めっちゃよかった! やっぱり女同士の友情ものは最高ですね。ラストの方の、ずっと激しいシンディが、アレクサンドラ相手になるとうまく激しい喧嘩にできない感じ、いろいろあってもシンディをまず助けようとするの>>続きを読む

ポルト(2016年製作の映画)

3.0

ヌーヴェルヴァーグを彷彿とさせる作風の映画。美しい映像ときらきらとしたピアノ音楽とで、1組の男女の一夜と別れが描かれています。どの瞬間を切り取っても写真集にでもなりそうな映像がいいのですが、ただ映像と>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

たぶん安モーテルって日本で言うネットカフェみたいな場所なんでしょうね。出てくるひとはみな貧しそうで、先のことなんてまるで見えないなか、それでも笑ったり怒ったりしながら暮らしていて、映画ははっきりとした>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

よかったー! 美少年、凛々しい青年、一夏の恋! 話としては単純なのですが、そんなことより二人の体と声、日差し、水がひたすら綺麗。エリオの腰の細さと背中の美しい線、オリヴァーの力強い筋肉と官能的な体毛と>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

怖かった…。黒人の身体能力を讃える白人たちの笑顔が初めから非常に不穏で、すでに主人公クリスをひとりのひととして見てはいないのを強く感じさせますが、その精神と黒人たちを都合の良い道具としか思っていない傾>>続きを読む

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.5

小ぢんまりした作品。もっと爽やか青春ものかと思ってたけど、展開もドロドロ気味で、音楽も思いのほか重苦しいものが多かったです。サイモン&ガーファンクルとかボブ・ディランとか流れると爽やか目になりますが。>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトル通りのラブレスっぷりでした。離婚間近で互いに外に恋人がいる夫婦と、夫婦のいずれからも大事にされていない息子が物語の中心で、行方不明になった息子を夫婦とボランティアが創作し続けるお話です。という>>続きを読む

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.5

エイズ感染防止に向けて活動するアクティビスト団体を描く映画。ベッドシーンがたいへん美しいです。あとそういうテーマだから当然なのですが、ベッドシーンで避妊具や潤滑剤の使用をはっきり描いているのもいい。実>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

とてもとても丁寧な映画。メインの二人の表情、仕草、画面のフォーカスの作り方、そして何より効果音。上履きを置く音、バスケットボールをドリブルする音、足音…、しっかりと空間の広がりを感じさせ、あの学校特有>>続きを読む

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

5.0

伯父さんがあんまり喋らないのと、なんとなくへんてこで派手な身振りの人物が多いのとで、ちょっとチャップリンっぽい? 建物や舞台装置、衣装、振る舞い、どれもこれも可愛いです。お魚噴水の圧倒的な存在感! 噴>>続きを読む

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

あまりにつらすぎて直視していられません。男性なのに女性の体で生まれてしまったというだけで、恋人と引き離され、化け物呼ばわりされ、レイプされ、殺される。そのさまが基本的には映画らしく撮りつつも、ときにド>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

5.0

最高でした! 出てくる風景、小物、衣装、何もかもが可愛いし、キャラクターもとてもいい。そして何よりも、障害者、同性愛者、黒人といった「人間として認められない人間たち」が結託して「人間として認められない>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

これは音楽に乗ってわーっと盛り上がる感じの映画ですね。終盤がもはやカーチェイスとかでなく、車同士のロボットバトルみたいになってたのがすごかった。あとパルクールめいた徒歩逃走シーンもかっこいいですね。

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

4.0

いきなり恋人を喪い、その死を悲しむ若い女性。ただそれだけの話なのに、恋人の遺族が、警察が、寄ってたかって彼女の名前を、性別を、そもそも人間なのかを問いただし、悲しむいとまさえ与えずに傷つけ続ける。女性>>続きを読む

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

5.0

一年ぶりくらいに見ている途中でぼろぼろ泣いてしまいました。はじめの幸福な二人のシーンの輝かしさ、中盤の苦しさとそのなかでクメイルがエミリーの両親と築いていく独特なつながり、ラストのあたたかさ、どれもこ>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

5.0

父親殺しの疑いをかけられた少年の審議のために集められた十二人の陪審員たち。密室のなかでひたすら彼らが少年が有罪か無罪かを議論し続ける物語なのですが、とてつもなく面白い。真実はけっきょくは明かされないし>>続きを読む

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

5.0

たいていの物語はコミュニケーションを続けていくことでドラマを作る。でもこの映画では、コミュニケーションの試みは即座にずたずたにされて、じりじりとした孤独感を刻み込むことにドラマがある。台詞自体というよ>>続きを読む

ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

3.5

アルツハイマーの夫と末期ガンの妻の最後の旅。『ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア』の老夫婦版のようなとぼけた作品を想像して見に行ったのですが、ビラなどから得るイメージよりはかなり暗く、悲しく苦しい映画でし>>続きを読む

彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

4.5

よかった。震災から五年が経過した福島を舞台に、福島と東京を行き来してデリヘルで働く女性、震災後に農業が続けられなくなったその父、市役所で働く男性などが静かに切々と描かれる。震災が、ただの一回性の出来事>>続きを読む

アスファルト(2015年製作の映画)

4.0

地味だけど可愛くて素敵な映画! ジュール・ベンシェトリくんの美少年っぷりがたまらないですね! そしてイザベル・ユペールさんの美しさよ! 静かで淡々として、少し変で、でもなんだか愛らしい、行き当たりばっ>>続きを読む

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.5

いいのだけどちょっと惜しい感じ。設定、人物造形、そこかしこのシーンにはとてもいいところがあるのですが、カメラワークかな、映像にこなれていない印象があり、また場面の切り替わりでの間が短すぎたり、あと切り>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

5.0

恐ろしい、そして切実な映画でした。人種差別への反発から起きたデトロイトの暴動と、そのクライマックスで起きたモーテルでの事件を映し出す映画。ただ、単純に差別者とそれによって虐げられる人々という構図ではな>>続きを読む

ジュピターズ・ムーン(2017年製作の映画)

3.5

架空世界SFかと思っていたのですが、現代ハンガリーが舞台なのですね。シリア難民の増加とテロリズムの脅威を背景に、テロリストの疑いをかけられた宙に浮ける少年と堕落した医師が少年の居場所を求めて逃げ惑う物>>続きを読む

おとなの恋の測り方(2016年製作の映画)

3.5

長身美女の主人公が並外れて背の低い男性アレクサンドルと出会い、恋をする話。肝心の、主人公やその母親が偏見を克服する過程があまり語られないでいつのまにかすぎてたり、ラストのあたりが無理やりオチをつけまし>>続きを読む