なみきさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

なみき

なみき

映画(212)
ドラマ(0)
アニメ(0)

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.0

はじめはアリスも花もアリスのお母さんも、記憶にあるキャラとずれていて違和感があったのですが、アリスと花の二人で街に飛び出してからの空気、二人のやりとりはすっかり『花とアリス』の世界! 最後にはちゃんと>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

5.0

むちゃくちゃ面白かった! インドの主婦がニューヨークで英語を勉強するというだけの話だけど、そこに家庭内での尊厳の回復だとか、アウトサイダーたちの絆だとか、そういったものが絡まってきていて、そういう全部>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

5.0

以前にも見たことがあるはずですが、改めて見ると風刺とかというの以上にけっこうアグレッシブなギャグが多くて思いのほか過激ですね。それにしてもヒロインが可愛い!

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.5

松岡茉優さんの演技がすごい。穏やかなとき、嫌味なとき、凄みを効かせるとき、はしゃぐとき、それぞれ声色も顔つきも変わりつつしっかり人物の同一性が維持されています。それにしても上の句でも少し気になってたけ>>続きを読む

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.5

原作とは話の流れも人物の雰囲気もだいぶん変えてきていますが、むしろ映画としてはそのほうがまとまりがよくてよかったように思います。また対戦中の細かな描写や脳内での独白などをけっこうばっさり削ぎ落として、>>続きを読む

チャーリー(1992年製作の映画)

5.0

面白かった! 若き日のダウニーJr.の演技がすごい! チャップリンのあの独特の演技を見事な精度で真似ていて、動く動く。チャップリンの映画を見返したりしたくなりました。まだ見ていないのもいろいろあるし。>>続きを読む

立ち去った女(2016年製作の映画)

5.0

音楽もなくほとんどの映像が固定カメラの白黒映画というミニマムな作風なのに、どうしてこんなにも濃密なのでしょう! 4時間弱という長さが気にならない。無実の罪で30年間投獄された女性が真犯人に復讐しようと>>続きを読む

恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム(2007年製作の映画)

3.5

ヒロインのひと、美人すぎない!? あらゆる瞬間の、髪の毛先から爪先に至るあらゆる部分が完璧に美人なのですが! こんな生き物がいていいのか…。イメージそのままのインド映画らしいインド映画で、カラフルで細>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

面白かったー! 1970年代アメリカで思春期を過ごす少年と、それを取り巻く三人の女性&一人のおじさんの話。全体に可愛く素敵な映画でありつつ、そこかしこのモノローグでこの輝きが「このときだけのもの」であ>>続きを読む

ニーチェの馬(2011年製作の映画)

3.5

あえていうならばひたすら退屈な映画なのですが、その退屈さ、不毛さをなんとなく見続けてしまい、気づくと2時間半経っていた不思議な映画。ただでさえ風吹きすさぶ不毛の地なのに、馬は動かなくなり、水は枯れ、火>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.5

すごく楽しかった! もう自室での暮らしぶりといい、展開する妄想といい、わかる! 超わかる! 鍋会での絶妙な空気の読めなさもわかる! やる! 日々そういう記録を更新してる! でも松岡茉優さんのなんとも言>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

5.0

素晴らしかったです。奇妙なイメージの連鎖、いわゆる物語の定石を外したようなちぐはぐな展開、でもそれらがすべて詩人への道を模索する青年ホドロフスキーの歪さを映しているようで、そしてそのイメージの輝きと色>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.0

長身美人との噂を聞いたデビッキさんを見て身のこなしの参考にしたいと思い見始めたのですが、いつの間にやら映画自体に引き込まれていました。前半のむやみにハイテンションで気持ちは盛り上げつつ心情的にその悪趣>>続きを読む

リュミエール!(2016年製作の映画)

5.0

可愛かったー! あの有名な工場の場面と汽車到着の場面しか見たことがありませんでしたが、映像自体も美しいし、けっこうお茶目な試みをしていて、見ていて笑みが絶えませんでした。演技の指示を出されたものの頑張>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

5.0

最高!!! なにせ真顔で変なことをしまくるエル・ファニングさんが可愛すぎます。仕草や顔つきにちょっと『赤ちゃん教育』のキャサリン・ヘップバーンを思い出しました。そしてニコール・キッドマンさんがとにかく>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.0

子供時代だけを切り取ったからか、記憶にある以上にスタンドバイミー的青春ですね! 原作のちょっとあれなラストの展開とかもなくなってて、さわやか青春物でした。大人編も楽しみ。ホラー的にはびっくり系なので怖>>続きを読む

たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

5.0

久しぶりに見返し。とにかくもう出だしのりんご、音を奏でて艶めく糸電話から、終わりまで何もかも可愛いです。光の描写やカメラの構図、手振れや遠景のぼやけ方など、わざと実写映画風に見せているのが、見事にこの>>続きを読む

デューン/スーパープレミアム[砂の惑星・特別篇](1994年製作の映画)

2.0

そこかしこの映像や出てくるものの造形はリンチ監督らしく面白いのですけど、それを上回る話のよくわからなさ、説明不足っぷり。それでもほかの作品のようにいろいろぐちゃぐちゃにして魔法みたいにするならまだしも>>続きを読む

シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

5.0

面白かった! だめだめアン・ハサウェイのゆるい映画かと思いきや途中からのシリアス展開がけっこう本当に怖いです。そして最終決戦の熱さ! なんだか「ちょっと面白いB級映画」みたいなのを想像してたから、いっ>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

2.0

俳優さんたちは相変わらず巧みなオダギリジョーさんを筆頭に、朴訥とした空気を自然に生み出す太賀さんなど、すごくよかったです。そして、各場面の構図や色合いもいい。ただ映画としてよくできているかというと、シ>>続きを読む

素晴らしき休日(1938年製作の映画)

5.0

可愛い! 爛漫な心を持ちながら大富豪の家に生まれたがゆえにそれを押し殺して苦しんでいるリンダの役がキャサリン・ヘップバーンにすごく似合ってて、ジョニーとその友人ポッター夫妻と話すときの生き生きとはしゃ>>続きを読む

アダム氏とマダム(1949年製作の映画)

3.5

うーん、夫婦で楽しげに話しているところとかは可愛いんだけど、あまりにもやっていることが奇天烈でフェミニストを茶化しているみたいなアマンダのキャラクターと、私生活でも法廷でもからかうようなあしらいをされ>>続きを読む

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

3.0

期待してたのとは違ったかな。というか、これはコメディなのでしょうか。話はシリアスだし、キャラクターもなんだかぎすぎすしてるし、演出もサスペンス的に感じました。マシンガントークな会話は面白いとはいえ、『>>続きを読む

キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

4.5

音楽かっこいい! 映像もやたらと光を強調したり、妙に超現実的なカットがあったり、何だか独特でいいですね。そして男の子たちの可愛さ! そうかー、男の子たちは中指立てあって仲直りできちゃうんですね。

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

5.0

すごくよかった! 「共感度0%」とかいう謳い文句に、ツイッターでの感想で見かける「生理的にきついシーンもある」みたいな言葉にと、ちょっと怯えながら見たのですが、そういういやな感じでは全然なくて、とても>>続きを読む

宇田川町で待っててよ。(2015年製作の映画)

3.5

主演の二人はいかにも不慣れな演技という感じなのだけど、それが初々しさとしてポジティブに受け入れられる作風ですね。けっこうよかったです。エレクトロニカ系の音楽と澄んだ映像とで、雰囲気も爽やか。百瀬くんが>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.0

久しぶりに見ました。やっぱり可愛い! 男の子たちのお馬鹿な感じも最高だし、それに比べると大人びてるヒロイン、でも大人目線で見ると精一杯背伸びしてる微笑ましいその姿もとてもいい。それにしても奥菜恵さんの>>続きを読む

プラネタリウム(2016年製作の映画)

1.5

面白くなかった。なんか、なんだろう、一つ一つのシーンは映画でありそうな「いいシーン」っぽいんだけど、漠然と並んでるだけで、作品としてどこにポイントがあるのかわからず、見ててなににも集中できない感じでし>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.0

一晩のことを三組の視点で描く作品。いくつかの出来事がリンクしてて同じ時間にこれが起きていたのだとわかるのが面白いです。あと初めからアメリカに住んでるひと、日本から来たひと、イタリアから来たひと、イギリ>>続きを読む

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

5.0

とにかく怖かったです。ヒーローでもなんでもないただの若い兵士たちが戦場で生き、死んでいく映画。淡々と命が奪われていく怖さ。そして戦場の悲惨さとそれを遠くから語る街の人々とのずれ。1930年と、かなり昔>>続きを読む

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

5.0

こんなにもゆるい脱獄映画…! 罠や犯罪が張り巡らされ緊迫感のある出だしに意表を突かれたものの、そのあとは刑務所のなかでのだらっとした会話に脱獄中もゆるゆるとしたおしゃべりで、とても可愛いです。そして夜>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.5

なんだか不思議な映画ですね。ひとも風景もおもちゃみたいで、なんだか妙ちきりんなのに話はけっこうシリアス。音楽は陽気。梯子が降りるカットとか美術館のシーンとか、独特です。それにしてもティルダ・スウィント>>続きを読む

ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

4.0

一人のおじさんのちょっとした変化を描く映画。かつてドン・ファンとも言われたくさんの女性と付き合ってた主人公が、自分に息子がいたと告げる手紙を受け取り、当時の恋人に会いに行く話。面白いのが、主人公は基本>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

5.0

最高! 映像や音はさらにかっこよくなり、そして20年経っても結局だめなままの4人の姿も懐かしい! 今作は前作ほどコカインだらけではなく、むしろ4人の関係こそメインになっていますが。前作で原作から反映で>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

5.0

すごい映画でした。三つの視点から描かれるものの、映画の主人公らしく物語を牽引するような人物はなく、みな「その他大勢」のひとりとしてただ生き延びようとしたり、ただ目の前のひとを助けようとしたりする。そう>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

5.0

2回目。ゆるっと可愛いです。白黒の映像で、映る小物や衣装も可愛く、台詞もなんだか素敵。「Choking the alligator」とかいいですね! いちおうロードムービー? ニューヨークからクリーブ>>続きを読む