なみきさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

なみき

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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

5.0

映画館でも見てますがDVDで改めて。この映画は本当に素晴らしいです。ところどころとぼけた演出、淡い光と影が印象的で美しい映像、可愛らしい小物たち。

そしてなんといっても出演しているかたたちの演技。と
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.0

漂泊するしかない若者がニューヨークの街をさまよい歩きながらいろんな変なひとと会話をする映画。これといって何も起きずに淡々としているのに、妙に色合いや台詞が印象的で、特にジョークなのかなんなのかわからな>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

5.0

面白かったです! もっと重苦しい映画かと思ってたけれど、お母さんやその両親の喪失が計り知れないものであることは感じさせながら、あくまで少年ジャックの視点に立って描かれるからか、未知の世界に投げ出された>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

5.0

最高でした! ほとんどこれといったことが起こらずに続く日々。でも毎日少しずつ新しいことがあって、新しいひとに出会ったり、すでに知っているひとの新しい顔を見たりする。そんな毎日のすべての瞬間が愛おしくな>>続きを読む

きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.5

話はベタなのですが、ライアン・ゴズリングがしょぼしょぼしてて可愛いです。そこまでそこで引っ張る気はそもそもなかったのだろうけど、わりとすぐに二つの時間軸の関係がわかって、結果的に二人の恋の結末も予想が>>続きを読む

フィラデルフィア物語(1940年製作の映画)

2.0

『赤ちゃん教育』の二人のラブコメディと聞いて見てみましたが、これはいまいち。話の筋はどたばたものっぽいのに終始シリアスにぎすぎすしてて、見てて楽しくないし、コメディ色が弱いせいで、勢いさえあればすんな>>続きを読む

淵に立つ(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2回目。とても良くできた巧みな映画で、そして面白くもある反面で、その苦味が過ぎる内容、演出ゆえに私は決して好きとはいえない、でも凄い映画です。2回目ということで前回よりもお話以外の面に目が向いたのです>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

5.0

面白かった! そして映像がとにかく美しいです。特に終盤の影の使い方と、何といってもラストの長回し! あの長い時間をじっとカメラを動かさずに回し続けて、木の葉が舞い落ちるなかでアンナが歩み寄ってくるシー>>続きを読む

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

5.0

とにかく美しいです。鮮やかな色合いの風景。そして孤児院のなかだけで育ち堕胎術を中心に医療技術を教わった主人公が、孤児院を離れて世界に触れ、どうしようもない出来事と向き合いながら「ルール」を外れてでも道>>続きを読む

赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

5.0

むちゃくちゃ面白いです! S. カヴェルの本で紹介されていて見てみたのですが、1930年代とは思えないハイテンポの掛け合いに畳み掛けるようなギャグの連鎖、引っ掻き回された話の筋の数々が気持ちよく落ち着>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.0

あまり面白くなかったです。もとのドラマを見ているからか、私としては少年少女の可愛い青春と少し田舎の風景を眺めたいという気持ちだったのですが、本作はそういう感じではないんですよね。風景はシャフト作品らし>>続きを読む

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

2回目。これ、ぜんぜん頭になかったけどライアン・ゴズリングさんだったんですね。『ドライヴ』や『ラ・ラ・ランド』も見たけど、このときがいままで見たなかではいちばん好きです。この映画はなんといっても出てく>>続きを読む

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

5.0

マイルス・ディヴィスの音楽もかっこいいし、どのシーンも美しいし、そしてモノローグ中心の切り詰められた台詞を囁くように低く話す無表情なジャンヌ・モローが素敵です。ラストの台詞が不思議で、途中でくっとカメ>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

5.0

2回目。いろいろ展開を理解したうえで見たのですが、改めてわけがわからなくて素敵です! 子供の気持ち悪いデザインも可愛いし、謎の歌手、隣のお姉さん、なんだかわからない木など、何もかも可愛い。ちょっと『ね>>続きを読む

ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.5

『フランシス・ハ』の監督らしく、大人になりきれない大人の主人公たちが、右往左往しつつ成長するお話。若者たちと一緒に過ごそうとしつつどこかずれる二人の姿がちょっと痛々しいですが、それらを振り切って「I >>続きを読む

復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

4.0

まだ若いころの作品だからかシーンのつなぎがわかりにくく、荒削りな雰囲気はありますが、けれど色合い、プロット、演出がパク・チャヌク監督特有の雰囲気にあふれています。特に最後の川のシーンで遠景から静かに映>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

グロリア・スワンソンの演技が迫力ありすぎて恐ろしいです…! あと二度ほどある画面がぼやける演出が印象的でした。コロンボの忘れられたスターの話と頭のなかで比較してしまったのですが、あちらは何か人情的な側>>続きを読む

アザーズ(2001年製作の映画)

4.0

オチについては、なんというか、母からこの映画のことを聞いたときにすでにネタバレされていたので驚きとかはなかったのですが、正体の見えない謎の侵入者たちに怯える典型的なホラーの物語を踏襲しつつ予想外の仕方>>続きを読む

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

5.0

ひたすらに美しく、けれど皮膚がひりひりするみたいに痛々しいドキュメンタリー。セルゲイのために散り散りになる家族の歪さも、圧倒的な才能を持ちながら苦しみ続けるセルゲイの姿もとにかく悲しい。けれど、その踊>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

5.0

2回目ですが、やっぱり面白い! どうしようもない人々のどうしようもない暮らしが描かれているばかりなのですが、濃いキャラクターにやけに可愛い色合い、かっこいい音楽で、楽しいんですよね。ラストのラップのよ>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

5.0

すごい! パク・チャヌク監督は『オールド・ボーイ』のころには性や暴力のある描写を、鮮やかな色彩でおもちゃ箱のように可愛く描くひとという印象でしたが、『親切なクムジャさん』、『イノセント・ガーデン』で光>>続きを読む

60万回のトライ(2013年製作の映画)

3.0

ナレーションの多さ、ナレーションに含まれる主観的な言葉遣いが気になったけれど、これは好みの問題なのでしょうね。個人的には、明示的な形で解釈の仕方を示されるのは好まなくて、ドキュメンタリーなら例えば『W>>続きを読む

ブロークン・イングリッシュ(2007年製作の映画)

2.5

だらだらとしていてあまり面白くはないのですが、こまめに衣装やヘアアレンジ、メイクが変わってるのが可愛いです。どこがと言われるとうまく表現できないのですが、映像といい雰囲気といい、なんだか洋画にしては邦>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

こんな映画だったんだ! わけわからなくて楽しい! お話的には映画監督が映画が作れなくてひたすら逃げ回って夢か現かみたいな状態になっているだけなのですが、とにかく変なひとが次々と現れて不思議なことをして>>続きを読む

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

4.0

コーエン兄弟は『ノーカントリー』のようなダークな作品の場合でもどことなくおもちゃじみた非現実感というかちぐはぐさがあるように感じますが、この作品でもそれは健在でした。レッドパージの前後と思われるハリウ>>続きを読む

クライング・ゲーム(1992年製作の映画)

5.0

面白かった! IRAの兵士である主人公とIRAに監禁されたイギリス兵士が次第に友情を抱き合うようになり、そして死の直前にイギリス兵士から託された願いを叶えるために、IRAを抜けてその恋人を訪ねるという>>続きを読む

真夏の方程式(2013年製作の映画)

4.0

『そして父になる』をアマゾンビデオで見たらおすすめに表示されたので。なので福山雅治さんと子供の交流を連続で見た形です。

ガリレオシリーズはドラマも見て原作もいくつか読みましたが、短編がキャラクターと
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そして父になる(2013年製作の映画)

5.0

すごくよかった! 子供がもうすぐ小学校に入るというころになって出生時の病院での取り違えが発覚し、それがきっかけでぎこちなく交流しだす二つの家族の姿を軸に、父親というものになりきれずにいた主人公が少しず>>続きを読む

プルートで朝食を(2005年製作の映画)

1.5

期待してたのですが面白くなくて半分くらいでやめてしまいました。最大の問題は小刻みすぎる章立て。短時間で次々と章が切り替わるため、集中がそのたびに途切れていつまでたっても散漫な作品としか感じられず、楽し>>続きを読む

脳男(2013年製作の映画)

5.0

原作は読んだことはないままに話題のミステリーとして名前を知っていたので推理ものなのかと思っていましたが、これはむしろアメコミ的なヒーローものですね! 特殊な能力と訓練により超人的な存在になったヒーロー>>続きを読む

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

5.0

リンチ監督の撮った普通の映画と聞いてましたが、確かにそうなのだけどそこかしこの風景の取り方とか、なんとなくおもちゃめいた光景とか、やっぱりなんだかリンチ! そしてリンチ監督作品だと中高年の登場人物がや>>続きを読む

エド・ウッド(1994年製作の映画)

5.0

いくつか見たティム・バートン監督作のなかでいちばん好きです! 史上最低の映画監督エド・ウッドと、彼を取り巻く珍妙な人々がとにかく可愛くて、でももういかにもダメなんですよね。その魅力もダメっぷりも溢れて>>続きを読む

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