ナミモトさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ナミモト

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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.8

フロリダのディズニーランド近隣の、安いモーテルに暮らす、シングルマザーの母娘の話。明らかに貧困家庭にあり、行政からも適切な支援を受けられず、娘がいる為もあって、日中、母親は真っ当な仕事に再就職すること>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.4

ハーレイ・クインの、ジョーカーとの失恋後、自分で決められる女性として自立するまでのストーリーと思います。
ゴッサムシティで絶大な影響力のある彼氏ジョーカーの庇護のもとから離れて、まさにハイエナのように
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音楽(2019年製作の映画)

3.5

記録。
面白いです。
音楽にめざめる不良高校生のストーリー。さばさばしたイラストが好印象。
あっさりした人物描写ですが、背景の街並みは実際の風景をしっかり観察して、デッサンして、舞台設定を考えたのだろ
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.0

とても好きな映画です。

ミスター・ロジャースは、日本で例えるなら、NHKの子ども番組の人気司会者的な存在。ミスター・ロジャースへのインタビュー記事執筆を通して、最終的に救われるのは、インタビュイーの
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.6

4人の立場が異なれども、同じ女性のストーリーとも言えるかと思います。その意味では、若草物語とも通じる部分もあったかと…。
画家の主人公、モデルのお嬢様、使用人、母親。それぞれの女性達が置かれた立場は、
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.2

すばらしい作品でした。アメリカの民主主義や人種差別問題が、この作品の舞台とする1960年代から、根本的に変化していない事が明らかとなった今だからこそ、観るべき作品。
日本においても、政府が介入しようと
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.7

妖精と人間の対立…ですが、単純な二極化ではない描き方が好印象。
人間が近代化と開発によって妖精達から奪った森。その森を人間が都市にした経緯。そして、その都市のなかで共存をする妖精達もいる、と言う設定。
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.6

2014年に実際に起きた10代少年による祖父母殺害事件に基づいた作品。
長澤まさみの毒親演技、息子との共依存関係…、ヒステリックさ…長澤まさみのこのような放埒な女性の演技の巧さ…凄いですよね。長澤まさ
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.5

原作も読んでいます。原作にほぼ忠実に映画化されており、好印象でした。
強いて言うなら、無限列車の肉感のCGっぽさが漫画の線画から浮いて見えてしまっていたのが、気になりました。
主人公含めた登場人物たち
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

吉祥寺プラザで鑑賞。
役者3人の怪演(良い意味で!)に魅力されました。蒼井優の口調や演技の変化が、特に素晴らしく…。高橋一生と東出昌大が淡々としている演技が味わいなので、なお、蒼井優がひきたっているよ
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.8

良かった。ドキュメンタリーとしても、ドラマとしても。
主人公の憂いを帯びた優しさと格好良さは、カウボーイとして、現代のアメリカに生活する青年の感覚や考えが、その表情や振る舞いに、しかと刻まれたものとし
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

クール。
世代として、同じ90年代に10代を過ごした立場として…。
少年たちの微妙な関係性の変化や、母親の気持ちや、お兄ちゃんの気持ちなど、台詞少なめですが、目線がよく語っていた印象です。
韓国の「は
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.9

黒人の俳優は、本当に綺麗でかっこいい。しなやかな体と動きが、あらゆる闘いシーンやダンスに見られて、それだけでも十分に惚れ惚れしていました。
槍の女性戦士達もいいですね!
黒人・女性・子供達のようなマイ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

新宿TOHOシネマズ IMAXレーザーで鑑賞してきました。
弾丸が壁から戻ってくるのはメメントのシーンを彷彿させたり…、過去作の要素も取り入れられていたのが印象的でした。
インセプションやインターステ
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風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

3.8

黒沢清が、「黒沢清、21世紀の映画を語る」(2010)の中で言及されていたので、鑑賞しました。
終戦後、3年後に撮影された東京の街並。近景の二階建ての木造建築と、遠景の鉄筋コンクリート建造物(あれは貯
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.3

原作も読みました。
死者と生者の堺に、留まらざるをえなくなってしまった人々の話。黒沢清監督の、日常の景色の中に淡く侵入している異世界の気配がすきです。それは、光の筋の中を舞う小さな埃の舞であったり、ゆ
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.8

ホロコーストから1,100人のユダヤ人を救った、1人のドイツ人実業家オスカー・シンドラーの実話に基づいた映画。
人類の犯した大量虐殺という大罪と、その渦中の時代に生きながら、善とはなにか、力とはなにか
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.9

この映画は、わかりやすい感動や、わかりやすい愛の言葉や、そんなことではなくて、「ままごとみたいな結婚をして、それでも僕らは、夫婦というものを試行錯誤した」、愛することは、気持ちを大声で叫ぶことだけでは>>続きを読む

ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶(2019年製作の映画)

3.7

あまり多くの人には知られていない沖縄戦のドキュメンタリー。大変勉強になりました。日本で唯一の地上戦を経験した沖縄の過去は、今を生きる私たちには知る義務があります。沖縄が単に観光地ではないこと、あの土地>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.8

遅ればせながら、Netflixで見ました。
どことなく、下町ロケット的なラスト。
話題になるのもわかるけれども、個人的には、まあまあかな…。

伏線回収もよくできていて、ギャグ感覚では面白いのですが…
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はちどり(2018年製作の映画)

4.1

良かった。
英語タイトルのハウス・オブ・ハミングバードも、とてもこの映画にふさわしいタイトルと思います。「家」の中で囀るハチドリの姿は、主人公ウニと重なります。か弱く、精一杯羽を羽ばたかせるように、そ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

結婚が、女の幸せか?自立した女性のあり方とは?女性が自分の夢を叶えるとは?
まだまだ男社会の世の中に、この作品は爽やかなまでの風を吹かせているようで、気持ちを鼓舞されました。同じ女性として、嬉々として
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.4

少女 ミジャとスーパー・ピッグ オクジャとの友情の物語…なのですが、どこか、資本主義に漬かり切った背景が、冒頭から最後まで消えることなくあり続けている感じでした。
そこが、現実に即しているという意味で
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

ゆるやかなテンポと、ちょっとコミカルで、面白かったです。
また、スター・ウォーズが、ひとつのポイントかと…笑

ゾンビがいまを生きる人々への警鐘として描かれている点が好感でした。生前の、資本主義社会の
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ブルックリン(2015年製作の映画)

3.6

記録。
ブルックリンからニューヨークへ、上京物語。そして、ニューヨークを舞台とした移民労働者たちの物語でもある。
ひとりの女性が、少女から大人へと成長する過程を描いた物語。
口紅ひとつで、女性は変わる
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