記録。
鋏の手を持つために、愛おしい人を抱きしめられない、触れられないジレンマ。
ジョニー・デップの、若い頃の繊細な線(体躯の)が美しい。
ゴシックテイストだけれども、ポップで、主要登場人物のハートの>>続きを読む
光州事件から26年、市民の遺族たち、軍人だった人たち、各々の立場にあり、光州事件の後も生き続けた人々の、その人生と共に伴い続ける苦悩と、葛藤とを描いた群像劇。
映画的にはややテンポはよくないように思い>>続きを読む
ーみたことか、民主主義は、根付いていないのだ。
ーエボラ出血熱は、移民の流入が原因なのだ。
もし、ヒトラーが現代にやってきたら?民主主義が低迷をみせる現代、一番、現代に戻ってきてはいけない歴史上の人>>続きを読む
終始、ニヤニヤしながら、途中涙がでながら、鑑賞しました。
ややコミカルで、こうした戦争ものがあってもいいなぁと。
何その制服のデザイン画…って、着てるんか!とか、この制服は紙みたいな素材…って、もう最>>続きを読む
ホラー映画がそこそこに苦手ということもあり、避けてきていたキューブリック作品でしたが、やっと観ました。面白かったぁ…。
あと、きっかけは、レディ・プレイヤー・ワンを観たことです。
ホテル内部のシンメト>>続きを読む
女子生徒の殺害事件の犯人とされてしまった知的障害をもつ息子の無実を頑なに信じ、行動を起こす母親の、その愛が深いがゆえの、盲目ともとれる言動や、その原動力となる信念の凄みを見事に描き切った一作。
ただ、>>続きを読む
エヴァ・グリーンの美しさと鷹っぽさのマッチ感が個人的にとても好きでした。
10代のリヴァー・フェニックスの、どこか陰のある良さもさることながら(その良さは語り尽くせない…)、10歳の弟くんがまたいい味だしてたなぁ…。弟くんの、台所でカンフーみたいな真似事しながらキャベツに包>>続きを読む
リヴァー・フェニックスの数奇な人生を考えずに観ることはできない一作。メンタル的な側面や、壊れやすさ・危うさのバランスがとてもヒリヒリとしている感じ。
1980年代 韓国現代史実に基づく、人民戦線を描いた力作。2020年4月 韓国与党・文政権が総選挙で再選したこともあり、ようやく鑑賞しました。
独裁的な長期政権を打開するための、人民の闘争の歴史。一人>>続きを読む
1980年の光州事件に基づいた一作。
軍の暴行が蔓延する光州。闘う民衆。光州の外では、光州で起きていることが正しく報道されない。隠蔽された事実。ドイツ人ジャーナリストをソウルから光州へと運び届けるタク>>続きを読む
疲れた時に、元気をもらえる。
ドラァグクイーン達のロードムービー。
社会に世の中に、自分たちを蔑む人たちのコミュニティがあることを知りながら、それでも、ショーをやりとげる強さや心意気が良い。
2005年に実際に起きた、聾学校での児童への性的暴行事件に基づいた一昨。憤りが湧く。
社会的弱者の、子ども達や聴覚障害者の涙や痛みが、金や権力や暴力で踏みにじられている。正しいことが、傲慢な権力者の身>>続きを読む
17歳、18歳の頃の娘と母親との関係、自分と友達や彼との関係…。未熟な自分とさまざまな人との関係の間に絡んでくる心の葛藤。お互いに程よいと思える距離感が、客観的にも掴めなくて、それがもどかしくて、些細>>続きを読む
数年前に映画館で観て、昨今の新型肺炎ウィルスのこともあって、思い出した映画。映画的に際立つ名作というわけではないけれども…、そういえば、このラストであかされる蔓延のきっかけも…。
このレビューはネタバレを含みます
ミッドサマーからの流れで鑑賞しました。
トラウマを乗り越えるための、強度なトラウマ映画。
蟻の大群や、舌打ちをする音…
これは映画館で観たらさぞかし怖かろう、と思います。視覚的にも、聴覚的にも…。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
本当は怖いグリム童話のような、美しさに、見とれながら、最悪さを腹の底から愉しむような一作。
鑑賞後、なんだこれ?という消化しきれない感情を抱えることが逆に愉快になってくる。
前半の雪がふりしきるアメ>>続きを読む
薄暗い取調室のある地下室。長いトンネルの先への消えていく容疑者。
ポン・ジュノ監督作品には、仄暗い闇のある空間がよくでてくる。
それは、日常の中に潜む闇であり、真相を包み込む闇でもある。
シリアスな中>>続きを読む
余白を残した、自然な息づかいが、画面のすみずみにまで行き渡り…、本来なら重く見つめなければならないテーマである戦争と隣り合わせの日常が、こうも前向きに生きる勇気と力強さとを私たちに与えてくれるものかと>>続きを読む
過去作「ラブレター」は、好きな人(男性)を亡くした女性の話でしたが…、
今回は、亡くした好きな人が女性であり、そして、ある人にとっては、母親であり、姉であり、妻であった人…と、一人の女性に関わり、そし>>続きを読む
ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオが、中年男性の“らしさ”と“魅力”を存分に、セッション的に、魅せてくれる一作品。
二人の配役が、スタントマンとムービースターというのもそれぞれらしくて、冒頭か>>続きを読む
『パラサイト』の系譜を辿る目的で鑑賞。表現主義的な家屋の内装の不気味さが良かった。まるで血管が這っているような壁面や、仮面が嵌め込まれた壁が、閉塞的な地獄感を打ち出しており、それはひとりのメイドに占領>>続きを読む
第一印象は、建築映画としても素晴らしいなぁと感じました。
モダン建築と、半地下の家の対比が半端なく…、日本なら坂上の家は松濤あたりでしょうか。
地下⇄半地下⇄坂の上を主人公家族が行き来するのは、貧困>>続きを読む
数年に一度、イーストウッド監督作品を観られると、心が掬われるような気待になれる。「いいか、本当の正義っていうのはな、こういうことを言うんだよ」と、びしっと指をさして言われたような…。ただ、もう、それは>>続きを読む
岩井俊二だけです、純粋なセンチメンタルを、みずみずしく、儚げに優しく描けるのは…。
10代半ばの、恋愛…これを恋愛と呼んでいいのかもわからないほど、感情の整理がつかない、不器用な様を含んだ、絶妙な関係>>続きを読む
宮崎駿の時のジブリの、自然 対 人工物、前近代 対 近代の関係をディズニー的に描き直した印象。
ディズニーは、手塚治虫のジャングル大帝レオをライオンキングに(ハムレット的要素をブレンド)したけれども、>>続きを読む
記録。
魔夜峰央の、あくまで、耽美で、BLな、ギャグ的少女漫画世界の実写版。美しい人がたくさん出て、美しいのに戯れあって、根本的にくだらないことをしていることを楽しむための娯楽。
舞台版パタリロ(加藤>>続きを読む
レオナルド・ディカプリオの怪演が際立つ。
何がまともで、何がまともではないのか、わからなくなる、危険な傑作。
スカーレット・ヨハンソンのワンショット?の独白は見事だったし、アダム・ドライバーの腕を切っちゃうような不器用さ(そして助けてと言えないプライドの高さ)がツボだった。
本作は、典型的な男女の考え方の違い>>続きを読む
「宇宙を股にかけた、壮大な、なかなか終わらない、家族間・親戚間トラブル」がスターウォーズ・シリーズの根本だと、個人的には思っているけれど、本作であぁやっと一括りか…。
本作で一番示されたのは、「血のつ>>続きを読む