映画最後に、カメラ目線で語りかけられ(何でも金で買える!)、銃殺されるのは、平凡な日常を送る、(まるで傍聴席で裁判をみるかのように)平和の最中にいる観客である我々。
「アイリッシュマン」の後に初めて>>続きを読む
至宝の、レジェンドおじいちゃん達映画…
誰もが、いつかは死にいく定めと向かいあう時があることを、極限まで描ききり、鑑賞後に、思い返せば思い返すほど、ずっしりと各シーンが思い起こされて、しばらく黙り込>>続きを読む
ダンケルクと合わせて観るべき映画。
冒頭とラストの、彼女の三白眼が、強烈に印象に残る。
出会った時には、純粋に惹かれあった2人だからこそ、お互いへの気持ちも強く、時に相手への甘えを含んだ、自己の惰性や、自己の主義主張の押し付けにもつな>>続きを読む
負けないお母さん映画の一本。母は強い。信念と愛情を心に宿して、最後まで貫き闘争する。
フレーズのひとつひとつが、とても大切にされて、紡ぎ出された脚本。
逆に捉えると、言葉は少ないが、人の心の奥深さまで迫れているかというと、その点では、おとぎ話のような上辺で終始してしまっていたようにも>>続きを読む
是枝監督ほど、子役が、自然体で、子どもらしくキラキラして撮れる監督ってきっといない。
母親と娘との間の、感情の機微が見事だった。
カトリーヌ・ドヌーヴが、時折、樹木希林に見える時が何度か…。
ジョーカー鑑賞後に鑑賞。
ロバート・デニーロ主演でなければ、成り立たない映画。
パプキンの妄想と、テレビショーというフィクション。虚実入り混じる世界。
映画ジョーカーは、パプキンのその後ともとれるから>>続きを読む
ホアキン・フェニックス演じる道化師アーサーが、悪のカリスマ的存在ジョーカーへと変貌する過程を描いた物語。
チャップリンの「微笑み続けなさい、たとえ心が痛んでも」という言葉が、きいてくる。チャップリン>>続きを読む
30年間、孤独に、地球外生命体の存在を確認するためだけに、太陽系の彼方にある海王星で研究を続けた父親に、息子が逢いに行き、地球と太陽系の端を往復する、ただそれだけのストーリー。
地球上(!)の社会生活>>続きを読む
2001年を起点に10数年の時間と時代の流れが、1本の映画に集約されており、その中にありながらも、変わったようで、変わらない男女。
アウトレイジの中国版のような、半ば小規模に縮小したヤクザな組織。ヤ>>続きを読む
そこに、ミカンが「ある」ことを考えるのではなく、ミカンが「無い」ことを考える。
パントマイムを習っていると語るヘミの言葉を、そのまま彼女自身に当てはめてみた時に、恐ろしさがゆらりと忍び寄ってくるように>>続きを読む
7月27日に鑑賞。
1945年の7月26日から、8月15日まで、どこで何が起き、何が話し合われ、それぞれの立場にある人々がどのような葛藤を抱えていたか。
戦時と戦後のターニングポイントを描いたドキュメ>>続きを読む
「子どもに必要とされたい」、「子どもを幸せにしたい」おもちゃ達の願いは、私たちが普遍的に誰かに対して求める願いと重なってみえる。
トイ・ストーリーはわたしたちのストーリーでもある。
本作は、ウッディの>>続きを読む
空と東京そのものが、主人公であるかのような…、ストーリーの展開とともに、雨天晴天で表情を変える空の描写の美しさは絶対映画館スクリーンで体感するべきで、ただただ、その壮大さと、些細なところまで丁寧に描き>>続きを読む
サイコパス、サイコキラーを取り上げた日本の映画の中でも屈指の傑作。
都内でも、多摩地区のコの字型に並んだ、少し古く、人気のない、狭い公道に面したような戸建住宅が、自分の身近な活動エリアに近接過ぎて、個>>続きを読む
田中哲司のまとう、オフィスやパソコン画面のブルーの光を帯びた、冷ややかな演技が、はまりすぎていて、良かった。
フィクションではあるが、誇張されたノンフィクションでもあり、鑑賞後に、現実の日本への危機>>続きを読む