波野なみ松さんの映画レビュー・感想・評価

波野なみ松

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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

2.5

文句の付け所がない娯楽映画。
前作の空中戦は「勝ったっていってるし、すごいって言ってるんだからそうなんだろう」と思うしかなかったけど、今作のドッグファイトは映像表現としてわかりやすく描かれていて、まさ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.9

観ていて元気が出る映画。カッコいい音楽と映像のシンクロが気持ちいい。
ベイビーが‘いいひと’であることにもスッキリするし、昔はみんなiPod使ってたよね!って懐かしいし。
でも、それ以上の何かを残す作
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トップガン(1986年製作の映画)

1.8

『トップガン マーヴェリック』を観る前に1作目を観ておこう、と思ったけど、令和の今観るには不適切な映画だった。
一言で言うなら、「ヤンチャでイケメンなボクちゃんは、恋に飛行機に大忙し♡」。
カッコいい
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

3.5

脱獄囚が偶然から神父に間違われたことで町に巻き起こすさまざまな騒動。ドキドキ、ハラハラ、クスクスのコメディ。
この映画はまだ観てなかったと思い込んでいたけど、昔観た気がする。それくらい、今の時代ではス
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「三上さんみたいなまっすぐで良い人が長年刑務所に入っていたのは、すごく不遇でお気の毒だった」と思いたくなるところを、絶妙なタイミングで彼の暴力性を見せてくるところで、人間ってものすごく複雑な生き物だな>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.3

ミシェル・ヨー姐さん主演でアカデミー賞受賞作とあって、見るのを楽しみにしていた映画。突飛なことをすると別の宇宙へジャンプできるから、みんなとんでもなくバカバカしいことをしでかすのが愉しい。
ウエストポ
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香川1区(2021年製作の映画)

2.5

『なぜ君は総理大臣になれないのか』をまだ観てないので、2作目である今作を先に観るのはどうかなぁ、とためらいつつ、UNEXTで配信終了とポイントのダブル期限切れが迫っていたので観ることにした。
今観る価
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.2

夫がブルース・スプリングスティーンの大ファンで、公開時に観てめっちゃ褒めていた映画。ファンだから下駄をはかせて評価してるんでしょ、と思っていたけれど、ファンじゃない私が見ても素晴らしい映画だった。
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビ作品が行き着く先は、たいてい人間のエゴと愛のせめぎ合い。ご多分にもれずこの映画もそうなんだけど、冒頭に描かれる父親の自分勝手っぷりから、娘のために自己を犠牲にする善人への変わりように、つい涙して>>続きを読む

劇場版『えいがのおそ松さん』(2019年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

ようやくU-NEXTで視聴。
高橋さんがおそ松さんファンのメタファーとしてすごくよく作られていることに感心する。
六つ子のうち誰が好きというより、六人の関係性が好き、というのは、アイドルしかりバンドし
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355(2022年製作の映画)

2.5

強い女性が戦うのは大好き。でも、訓練された女性とはいえ、屈強な男性と戦った場合、本当に勝てるのかな?といつも思う。
私も強い女性になりたくて、昔ちょこっとだけ合気柔術の道場に通ったけど、悲しいかな、や
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

20年ぶり3回目の鑑賞。これまで、奥崎謙三という人間のインパクトが強すぎ、奥崎謙三にばかり目が行っていたけれど、3回目にしてようやく、他の人間の個性も目に入るようになった。原監督が言うように、映画は3>>続きを読む

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

大学生の頃に、カルト映画の見るべき傑作、と人から勧められたのに、おばさんになった今になって初めて観た。妊娠・出産経験前と、経験後の今とでは、感想が違ったかもしれない。
ご近所さんの距離感問題もあるある
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攻殻機動隊 新劇場版(2015年製作の映画)

2.5

誰もが言うだろうことを言う。押井守版やSACと比べると、物足りない。
押井作品の、不気味な独特のSF感は唯一無二。SACは(2ndもSolidStateSocietyも)、ドラマ性や哲学的政治的テーマ
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シン・ちむどんどん(2023年製作の映画)

4.0

YouTube番組『ヒルカラナンデス』のファンで、有料配信『沖縄ナンデス』を見ていたため、二人のことを何も知らないで見る人とは感想が違うかもしれない。とにかく『沖縄ナンデス』が面白すぎたから、その印象>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.0

15年ほど前、村上春樹訳の『グレート・ギャッツビー』を読んだけれど、上流階級の派手なパーティと、ギャッツビーと彼女と語り手の3人で遊んだキラキラした日々、みたいなことくらいしか印象に残ってなかった。>>続きを読む

ハンコック(2008年製作の映画)

2.0

わかりやすく笑える娯楽映画を気楽に観ようと選んだけど、まさにそのまま。
唯一難しかったのが、なぜ彼の名前はハンコックなのかという点で、ネットで調べてみて勉強になった。
ジョン・ハンコックは署名の代名詞
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はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

『劇場版センキョナンデス』のプチ鹿島氏が面白いとほめていたので、ずっと観たかった作品。AmazonPrimeで観られるとはありがたい。
スマホで気軽に見始めて、政務活動費辞任ドミノが始まったあたりから
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フェノミナン(1996年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

見る前はトラボルタ主演のUFO映画で、「俺は見たんだ、あれは間違いなくUFOだ!そうだろ、保安官!」と池乃めだかのように訴えるやつだと勝手に思い込んでいた。全然そうじゃなくてごめんなさい。
いや、あな
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(1959年製作の映画)

4.3

昔の映画でもちょっとだけ見てみよ、と思ったら、あまりに面白すぎて止まらなかった。
谷崎の原作を読んでないし、現代の感覚見た感想でしかないけど、登場人物全員、何を考えているのかサッパリわからない。
だい
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アントマン(2015年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

単にアリのように小さくなるからアントマンだと思っていたら、アリを操作できるのね、というのが意外な点。
アリたちを動かすことについて、利用してるだけというか、生物をロボットのようにコキ使って使い捨てして
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おさるのジョージ/Curious George(2006年製作の映画)

2.5

息子(5歳)がEテレで放送中の『おさるのジョージ』が好きなので、一緒に視聴。
ジョージと黄色い帽子のおじさんの出会いを描いている、ジョージビギニング、という内容の作品。
テレビと映画は違って当然なのだ
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パウ・パトロール ザ・ムービー(2021年製作の映画)

3.6

昨年から息子がパウパトロールが好きになり、映画館で『大空のミッション・パウ: ロイヤルストーンをとりもどせ!』を観た。
4歳児にとっては、しまじろうに続く2回目の映画体験だから、それなりに面白かったよ
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緋牡丹博徒(1968年製作の映画)

3.0

富司純子の和装の美しさ。明治時代という時代設定が良いのだろうけど、江戸や戦国といった時代劇とは違う、現代の和装に通じる洗練があって、うっとりしてしまう。
小太刀の名手というのも素敵だし、和装に拳銃とい
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.0

公開当時、ラジオ『東京ポッド許可局』で論評されていたり、大槻ケンヂ氏もSNSで褒めていたり、とにかく各所で評価されていた映画。今ようやく観れた。
デビッド・バーン以外に、私がついつい目で追ってしまった
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劇場版 センキョナンデス(2023年製作の映画)

3.5

私がセンキョナンデスにたどり着いたのには、長い流れがある。最初はマキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオのラジオ番組『東京ポッド許可局』にハマった。やがて、プチ鹿島の話がもっと聞きたくて、山梨で放送>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.3

ひと言、痛快娯楽作。
祝日の早朝、コーヒーを飲みながら洗濯機が終わるまでに気軽に見るのにちょうどいい内容と長さ。
カンフー映画によくある「市井に紛れているが実はカンフーの達人」のアメリカ版といったかん
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

超有名作なのに長い間観てなかったのは、「アカデミー賞受賞」とか「ハートウォーミングな感動作」とか、あまり見たくなる話が聞こえて来なかったから。
でも、実際見てみると、コメディとしてすごく笑えるし、年代
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

お金はアイロン、性格のシワのばし。
地下鉄の匂い、しみついてとれない貧乏の匂い。

映画ライターじゃないから正確な引用じゃないけど、貧乏人から見た金持ちへの視点や、金持ちから見た貧乏人に対する感覚に関
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.0

ポンコツ兄夫婦とは真逆の、優しすぎ、気前良すぎ、良い人すぎるデキスギ弟夫婦。
あの後、子供は弟夫婦の元に帰っていくと信じたい。
じゃないと、弟夫婦がかわいそうすぎるよ!
それに、彼女がシングルマザーと
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます


あの擬似家族の背景を詳細には語らないところが絶妙で、想像力をかきたてられる。
捨てる神あれば拾う神あり。
捨てられたときの個々の背景、拾われたときのきっかけや事情などが頭の中で広がる。
映画の持つ奥
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