七さんの映画レビュー・感想・評価

七

映画(178)
ドラマ(0)
アニメ(12)
  • List view
  • Grid view

すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

「そうだ…この世界は…残酷なんだ
この世界は残酷だ…そして…とても美しい」
by ミカサ・アッカーマン / 進撃の巨人

この映画を観終えた時、感想として真っ先に浮かんできた名言です。現代社会は明らか
>>続きを読む

アザーズ(2001年製作の映画)

4.0

ホラー映画に分類されるのか分かりませんが、ストーリーは「洋画版『世にも奇妙な物語』」といったところでしょうか。こんなこと書くとオチが想像できてしまうと思いますが…笑
スプラッタが苦手な私は、ホラー映画
>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.5

まさかの展開にハラハラさせられっぱなしのどんでん返し系邦画でした。変なキャラクターが沢山出てくる面白さもさることながら、徐々に物語にのめり込んでいくような重厚なストーリー性で、「え、これで終わり!?」>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

吉野源三郎の小説『君たちはどう生きるか』のアニメ版だと思っていたのですが、全然違っていました笑 完全オリジナルのファンタジー作品ですが、設定はかなり難しいもので、子どもは勿論大人でも一回の鑑賞で全てを>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

主役俳優がフレディ・マーキュリーそっくり!「フレディ・マーキュリーがこの世に蘇った」と思わせる怪演でした。
この映画はバンド『クイーン』の結成から1985年に開催された『ライヴエイド』への出演までを、
>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.5

下ネタが多少ありますが、学校教育として鑑賞するのも良い作品かもしれません。自分と全く違う人との対人関係の築き方を学べるはずです。
障がい者に対しても変な気遣いをせず、健常者と同じように相手と対等に接す
>>続きを読む

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

5.0

時代を感じますが今観てもとても面白く、楽しめるロードムービーだと思います。とても豪華なキャスト陣に驚愕しますが、武田鉄矢も桃井かおりも演技が今と殆ど変わっていないので、スッと入り込めます笑
当時の高倉
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

5.0

斬新で複雑な構成でしたが、とても面白く楽しんで鑑賞することができました。主人公の記憶を遡っていくわけですが、前のシーンで何があったのかその都度覚えておかないと、あっという間に置いて行かれます笑
モノク
>>続きを読む

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

4.0

ブルース・リーの一般的なイメージは、この作品で魅せる黄色のスーツとヌンチャクアクションだと思います。ストーリー自体はツッコみどころ満載ですが、目にも止まらぬ速さのカンフーアクションは凄いですし、とても>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

ソン・ガンホとトーマス・クレッチマン、私の好きな俳優の共演というだけでも胸が熱くなりましたが、内容もとても素晴らしかったです。
「光州事件」という実際の事件を取り扱ったストーリーですが、デモ鎮圧のため
>>続きを読む

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.0

後に『パラサイト 半地下の家族』で名を馳せるポン・ジュノ監督。この作品で初鑑賞なのですが、正直謎が多く残ってしまうストーリーでした。社会風刺が含まれた作品らしいのですが、ホルムアルデヒドの廃棄と怪物誕>>続きを読む

映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(2021年製作の映画)

4.5

泣ける映画として評判高かった前作と比較すると、今作は泣けるというより「ほっこり」「癒し」に特化したシナリオと言えるでしょう。EDのBUMP OF CHICKENも素晴らしかったです。

人は誰しも夢や
>>続きを読む

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

5.0

学生時代にこの映画にハマり、以降テレビ放映される度に鑑賞し続けている大好きな作品です。音楽は内に秘めた様々な感情を呼び起こしてくれる素晴らしいものであると、つくづく実感します。
特にこの映画は、一人一
>>続きを読む

スウィングガールズ(2004年製作の映画)

4.0

学生時代、宿泊学習のバスの中でクラス全員で鑑賞した思い出のある作品です。青春映画あるある、田舎の高校生あるある満載のベタなストーリーではありますが、友子たちが本当に楽しそうに演奏しているので、観ている>>続きを読む

男たちの挽歌(1986年製作の映画)

4.5

ジョン・ウー監督作品初鑑賞ですが、とても面白かったです。今観ると古臭さを感じる箇所が多々ありましたが、ガンアクションや爆破シーンの派手さや上映時間95分という絶妙さで、途中でダレることなく最後まで楽し>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

マーティン・スコセッシ監督作品はこれが初めての鑑賞です。主人公トラヴィスの主観で進むため、平凡に近い人間性の男が狂気に憑りつかれるまでの様を観せられることになります。終始陰鬱な映画です。
人間は「何か
>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

5.0

まさに空港サバイバル。斬新なストーリーとトム・ハンクスのコメディ溢れる演技に見事ハマりました。最初は殆ど話せなかった英語を短期間である程度マスターしてしまうビクターの姿は「必ずニューヨークに行く、そし>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

「要石」と言えば旅行で訪れた鹿島神宮、香取神宮を思い出します。
「岩戸」「戸を開ける・閉める」「宗像」…こうしたキーワードから、この映画は現代の『古事記』ではないかと想像しました。今作の制作にあたり新
>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.5

とても優しい世界に没入してしまった映画です。もっと早くこの作品に出会いたかった…
人は思わぬ出会いによって人生が好転することがあると、改めて思い知らされました。現実がどんなに辛くとも諦めない、そしてジ
>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.5

ネイティブ・アメリカンの歴史を知らないままにこの映画を鑑賞しました。
感想を表すと「陰鬱」「闇が深い」でしょうか。澄んだ景色と真っ白い雪原は風光明媚ですが、それ故に死体や暴力シーンが一層強烈なインパク
>>続きを読む

ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち(1992年製作の映画)

3.0

クウラまさかの続編!このストーリーの時系列はベジータが超サイヤ人に覚醒している点から本編の人造人間編の最中かと思ったのですが、調べてみたらセル編の途中らしいです。そりゃあ悟空強いはずだわ笑
ですが悟空
>>続きを読む

ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強(1991年製作の映画)

3.5

劇場版ドラゴンボールZの敵キャラと言えばブロリーが人気ですが、クウラも負けず劣らずの人気キャラだと思います。「あと一回俺は弟よりも多く変身できる」と豪語する既にそこまで変身済みのクウラ様。フリーザのよ>>続きを読む

ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦(1990年製作の映画)

3.5

劇場版ドラゴンボールZは子供の頃、父親と一緒にビデオレンタル屋に行って一作品ずつ借りて観ていた程好きな映画でした。懐かしい…中でも本作のターレスは印象に残る敵でしたね。悟空と同じ顔、同じ声が相手なので>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.5

この映画本当に怖かったですね…
クリーチャーのデザインだけでも気味悪いのですが、一体誰が「それ」なのか全員が疑心暗鬼になっていく様が、観ていて胸糞悪く感じました。こうした極限状態に追い込まれる人間模様
>>続きを読む

ボディガード(1992年製作の映画)

4.0

「エンダアアアアアイアアアウィルァアルウェイズラァァァァビュウウウウウアアアア…」

ホイットニー・ヒューストンの歌唱が素晴らしいです。『I Will Always Love You』の印象が強いです
>>続きを読む

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

5.0

間違いなく青春映画の傑作だと思います。大人の社会とは残酷なものだと思います。作中でもマサル、シンジ、そして同級生のヒロシでさえも上手に生きていません。一番成功してそうなのが、お客が少なくても「地道」に>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.5

北野武初監督作品です。後の監督作品と観比べると、暴力シーンへの徹底的なこだわりが伝わってきます。これぞ原点、これぞキ〇ガイの極み笑

目を覆いたくなるような暴力で紡がれるストーリーは、驚きの展開を観せ
>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

4.0

「暴力的かつグロテスクなのにとてつもなく綺麗」という北野映画の特徴の全てを詰め込んだ作品と言えるでしょう。
『ソナチネ』等でも表現された冷酷な暴力シーンは目を覆いたくなるような過激さがありながらも、今
>>続きを読む

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

3.5

ストーリーが難解なSF映画です。初鑑賞では恐らく全てを理解することはできないと思います。
シリアスな場面のはずなのに陽気なBGMだったり、さまざまな映像や写真がカットインされるなど、まるで『エヴァ(ア
>>続きを読む

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.5

個人的にストーリーは面白いと感じなかったのですが、とても観ごたえのあるカーアクションで爽快感を得ることができました。直線コースを最大のスピードで駆け抜けるタイプのレースは初めて観たかもしれません。

アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.5

『そして誰もいなくなった』のような「クローズド・サークル」を用いた王道ミステリーかと思いきや、それはラストでどんでん返しをするための一要素でしかないという衝撃作です。見事に騙されましたし、これほどのク>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.5

安倍晋三氏が著書『美しい国へ』の中で、2005年5月にこの映画の試写会に行った時のことを述べられています。
「宗教、親子、家族、民族、そしてアメリカン・ドリームと、アメリカにあるさまざまなテーマが盛り
>>続きを読む

閉ざされた森(2003年製作の映画)

3.5

意外にも豪華なキャスト陣笑 いわゆる「どんでん返しモノ」の作品ですが、ストーリーが若干飛躍気味なので「つまり…どういうことだってばよ?」と疑問を抱えたまま観終わってしまいました(七の理解力は低い。)>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

この作品の登場人物は皆弱さを抱えています。主人公のクリスティンは思春期特有の「人間としての不完全さ」が顕著であり、しばしば過ちを犯しながらも成長していきます。一方母親も毒親気質のこれまた不完全な人間で>>続きを読む

小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

3.5

「あたし今日ね 昔の映画を見たの 『小さな恋のメロディ』よ
ねえ 二人はさぁ トロッコに乗って逃げてくの ラストシーン」

by 小さな恋のメロディ / 筋肉少女帯

あまりにも有名なストーリーかつラ
>>続きを読む

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.0

司馬遼太郎作品の中でも特に好きな『峠』の実写映画化ということで、楽しみにしていたら翌年に延期となり落ち込み、一年後やっと公開が近づいたと思ったらまた翌年に延期。そしてようやく公開されました。ですが度重>>続きを読む