nanacobookwormさんの映画レビュー・感想・評価

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アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

4.0

以前映画館で観たが、今の年齢になり、また観たくなたって鑑賞。老いを受け入れること。円熟、完成されていくのが老いに向かうこと。なので、破壊的な大胆さや未熟であるが故の面白みは、もはやない。老いた女優マリ>>続きを読む

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最後の場面の言葉を聞きながら、だからこのタイトルだったんだな、と、しみじみ思う。
身勝手で自由奔放に見えた梨花さんだが、その裏に隠された事実があったとは。うまく辻褄が合っていて、原作の瀬尾まいこさんの
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

江口のりこさん演ずる主人公の優子さんのお父さんが亡くなりお母さんも亡くなり、職人さんが事故に遭い、と、次から次へと悲しいことが起きる。そこに今、年老いてゆく母の日々を見守る私が重なり何度も泣けた。でも>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.3

昔から観てみたいと思っていたタイトルをついに観た。平凡さよりもユニークさや刺激を求める富豪氏の気持ちはなんとなくわかる気がする。一見優しくない優しさの
魅力。

アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

不器用な純粋な優しいまきもと。その不器用さ、察しの悪さぎこちなさがどこか自分と似ている部分があるような気がして恥ずかしいような笑えるような気持ちで見続け見届けた。満島ひかりさんのファンだからとにかく今>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

後味がとてもいい。
綾野剛きっと生きてるんだろうなと思いながら見ていたのに、変声期の主人公の少年が紅を歌っている時生きてる時の綾野剛さんを振り返るシーンで思わずじいんと来てしまい、その後で、後ろで少年
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紙の月(2014年製作の映画)

3.8

ここまで振り切っちゃうのはすごい。でもきっと常に心の中に後ろめたさをかかえて苦しかっただろうな。まるで本物の犯罪者のように見えてくる演技をする宮沢りえさんの演技力

蛇にピアス(2008年製作の映画)

3.0

寝覚めはよくない映画。後味もあまりよくない。でも、吉高由里子さんの体当たりの演技には脱帽だ。そして自分の身体をあそこまで痛めつける人々の強烈な虚しさ、寂しさ、が、見ていて痛々しい。しかし、それを他人事>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

考えさせられる面白い作品だった。実際にあった事実を映画化してある。

純粋な探究心から開発したソフトWinnyだったのに悪用されたことで開発者自身である金子氏が有罪となる。

公判の何年間もの間、PC
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

レビューが高かったから観たのだが、この映画を見て感動するには私は歳をとりすぎた。というか明日からまた仕事という張り詰めた気持ちで夜遅くに観たのがいけないのかも。心が少し憂鬱な状態で映画を見るものじゃな>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.5

ラジオ番組のDJの方が絶賛していたのを以前聞いて以来いつか観たいと思っていた。

アマプラの解説文に、静かで爽やかな感動と書いてあったがまさにその言葉が相応しい。

昨日「市子」を見てスッキリしない後
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市子(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

私にとっては、落とし所のない終わり方で、すっきりはしなかった。こうしてずっと市子は逃げて生き続けるのか…。それだと本人はもっとつらいのではないか?と思ってしまう。しかし、現実の世の中にもこういう人たち>>続きを読む

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

4.4

わかりやすいあらすじ。きちんとドキドキさせてもらえる展開。素直に感動できる作品。喜多見チーフやMERチームの諦めない姿と、鈴木亮平さん達俳優陣の熱量のある演技の両方から大きな力をもらえた。心身が疲れて>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.5

中だるみということが全くなく最後まで面白いと思いながら観られた。小学校教師が責められる展開で観ていて苦しかった。が、結局教師サイドにも寄り添っていた展開に救われた。謎解きが後半で行われるやり方が、カメ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

地方から都内大学に進学した(もう大昔の話だが)私には、うんわかるわかると感じるものが多々あった。どんな世界に生きていても人生辛いときや大変な時はあるだろうけどそれを話せる相手が、旦那さんとか友達でも良>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

どんな話か知らずに、アマプラの評価が高かったので観た。予想通り面白かった。黒人差別が当時は露骨だった現実がよくわかる。テーマ的には重いものがあるのだが、抽象論で黒人白人という見方をするのではなく具体的>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

いいものを観た。あたたかさに包み込まれて心が癒される作品。優しい人しか出てこないから安心して見られる。やわらかい上白石萌音さんの語り方。私もあんなふうに柔らかい声でひとに語りかける人になれたらなぁ。。>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

5.0

これまで観た中でも強く心に残る作品だ。ホロコーストの事実を「夜と霧」等で読んだ時に想像していたことがスケールの大きな映画となって迫ってきた。言葉では言い尽くせない思いが特に最後の方でわいてきた。白黒の>>続きを読む

アナログ(2023年製作の映画)

4.0

こういう静かな映画、わたしは好きだな。淡々とした、ありがちといえばありがちなストーリーだが、結末は予測はできなかったので興醒めはしない。そして、波瑠さん、二宮和也さんのお二人が好きなわたしには、演技を>>続きを読む

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.0

菅田将暉さんは本当に色んな人になり切れる。まずもって、くのうととのうクンだった。新人?の女の子の演技が新鮮で輝いていた。出演する俳優さんたちは私の好きな方々ばかり。それなりに面白くそれなりに楽しめた。

そばかす(2022年製作の映画)

4.2

最後の場面であの嬉しそうな駆け方が印象に残っている。そうか。世の中にはこんなにも感じ方の異なる方々がいるんだ。。というのが無理なく自然に伝わってきた。違和感やつらさが心の底に常に流れていられるのだろう>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.4

ジェンダーフリーな世界観を描くのは良いが、私にはポップでアメリカン過ぎた。このテーマならもう少しシリアスだったら惹かれたかもしれない。画面は綺麗だった。だけど印象は薄い。

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

私が92歳になったら、やっぱり「過ぎてみれば一瞬だった」と思うのかもしれないなぁ。娘が嫁いだ今までの人生もあっという間に過ぎたけど。90分に、92年分の人生がコンパクトに詰まっていたが、違和感はなかっ>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.3

エブエブ観るつもりでいたのに、いざチケット予約しようとした時に、今の私はエブエブ気分ではないことに気付いた。そしてわけもなくピンときたこの作品に決めた。ストーリーも、ほぼ知らないのだがお気に入りのレビ>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.0

劇場公開されていた時期に読んだレビューの評価が高くて気になりつつ観れなかったのを今日ようやくAmazon primeで観れた。確かに社会問題、自殺幇助、難病、貧困などの問題と重ねながら息をもつけぬ展開>>続きを読む

スクロール(2023年製作の映画)

4.1

休日出勤しなければ終わらないかもしれない仕事から逃げて観たこの映画を、「その日が来たら向き合えばいいのだから」という言葉に励まされたような救われたような、しかし一方で、いや、早く向き合わなきゃ終わらな>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分より家族を優先させたけど最後は自分を優先させた。でもそれが結局は家族の幸せにもつながる。コンサートの時の紅いワンピースが白い肌に似合ってとても印象的だった。歌声もいいな。

劇場版 荒野に希望の灯をともす(2022年製作の映画)

5.0

この映画を観てしまったら普段の私の悩みや苦労なんてどれだけ小さいかと思わせられる。成し遂げたことのスケールの大きさ。そこに襲いかかる苦難の大きさ。それを乗りこえるすごさ。これを観た私は明日からがんばれ>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

言葉がなくても顔の表情だけで会話している場面がいちばん強烈に心に残った。主人公の女優さんが丸刈りになろうとも美しい。内面のナイーブさ純粋さ、深い悩みや意志の強さ、もろさ、全てを抱えもつ美しさを演じてい>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

4.0

菅田将暉と小松菜奈のリアルの青春のきらめき。1番美しいふたりの軌跡。アマプラで視聴。

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

宮本信子さん芦田愛菜さん古川琴音さん。私の好きな女優さんだらけ。さわやかな、私には清らかささえ感じさせてもらえる映画だった。癒されたなぁ。