なのはなさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.3

ジェシカ・チャステイン、女神の〜然り法廷が似合う

ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.2

敵が持たない良心を失ってはいけない。

拷問と嘘と隠蔽の過去をスーツのアダム(素敵だ)扮する調査員がバキバキに暴く話。
長い歳月をかけ公表に至ったものの、この件に関係するCIA職員や博士については処分
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.8

「数ある失踪者の統計にネイティブアメリカンの女性のデータは存在しない。」
映画のラストで訴えかけてくるメッセージに、重くて暗い歴史の闇を感じる。

事の真相については回想で全て描かれてしまっていたので
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

2020年1本目、先行上映にて
貧富の差がありありとスクリーンに浮き出るなか、韓国映画お得意の血と暴力でトラウマ×トラウマの弟くんが兎に角可哀想な話。

受取手が(極端に言えば)貧富どちら寄りのマイン
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風の電話(2020年製作の映画)

2.5

主人公の女子高生ハルカが生まれ故郷に戻り風の電話に辿り着くまでのドキュメンタリーをぼんやり眺める2時間強。
タイトルはメインテーマでなくゴールだったけれど、大切な人が居なくなる事を想像してしまうシーン
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.3

Filmarks試写会にて。
側から見ると不釣り合いな美女と野獣カップルのシンデレラ?ストーリー。
憧れのお姉さんと再会はいいとして、彼を相手に恋に落ちる要素は果たしてあったかな、と思ったり。あとは親
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ベル・カント とらわれのアリア(2018年製作の映画)

3.3

仲間の解放を求め立て籠もる革命軍と人質とが徐々に心通わせ、絆も生まれつつある中でのラストシーンは辛かった。
正義や悪は人がそれぞれもつ目的によってベクトルが違って、混乱の中ではその判断や選択も仕方の無
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.0

立石の古き良き街並み、時代に抗えず消え去る街並み、そして澪の日常を見守っているような不思議な気持ちになる映画。
できることをする、と言うのは誰にとっても単純でシンプルな、だけど立ち返らせてくれるメッセ
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

3.7

Filmarks試写会にて
悲しい出来事がたくさん起こるのに、それも全部含めてハッピーエンドだと思わせてくれる不思議で幸せなお話だった。
嫌な人物の出番などまるでない、うるうるほっこりムービー。
ある
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.3

美人ジャーナリストがやばい男と女に人生揺さぶられる話。未来が過去を変えるとしたら、ラストシーンの彼女にとってはその苦い過去もまた思い出のひとつ。

福山さん演じるギタリストの音楽補正(とてもとても良い
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

世界で最も有名で愛されたバンド、ザ・ビートルズへのリスペクトが込められた素敵な映画でした。
観る人を選ばないので誰にでもお勧めできます。(とは言え曲が分かった方が面白いよ)

学生時代の私にアルバムを
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.4

ジャパンプレミア【3D+in HFR】にて鑑賞。

何よりはじめに、先の台風被害を悼む言葉をくれたのが温かかった。

P曰く、テクノロジーが追い付いてくれたおかげで温めていた構想がようやっと映画化でき
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

この気持ち上手く言葉に落とし込めないけど凄いものを観た。

心の底から渇望し、けれど失望し続けた自己の存在の必要性と承認欲求が満たされるラストは感動もの。
どこまでも不安定だったアーサーには勿論、対照
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ひとよ(2019年製作の映画)

3.0

映画サイト連合試写会にて
忘れられない、特別な一夜は誰にでもある。その一夜に翻弄される家族の物語。

なんだか痛くて重苦しい、だけど原作が戯曲なだけに突然笑いが起こる、カオスを感じる映画だったなあと。
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.5

filmarks試写会にて
スリル満点のハイレベルB級映画(褒めてます)
迫り来る危機&悲劇に何度もビクッとしてしまいました。怖かった…そして痛い…
ほとんど時間いっぱいのワニパニック、人物の関係性や
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.2

filmarks試写会にて
原作を読んで登場人物たちの心理描写を自分の中に落としているかどうかで理解・満足感ともに差の出る映画のように感じました。2時間に収めるには無理があった気も…

コンクール最終
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最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

3.0

‪Filmarks試写会にて。
大きな動きはないものの、所々ほろっとくる様な、心がポカポカする内容で家族モノが好きな方は楽しめそうなストーリー。
全体として小綺麗にまとめられた感&2時間観る映画として
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

無難に面白かった!誰でも見やすい!
疾走感やら特別な面白みやらは確かに欠けるけど、それも三谷作品というハードルの高さ故なのかな〜と思ったり。

小池栄子が作文読んでるシーンで着ているシャツが可愛かった
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おしえて!ドクター・ルース(2019年製作の映画)

4.5

どんな嗜好や経験も肯定してくれる彼女の言葉はただ明け透けに性について語るのでなく、セックスセラピストの専門家としての毅然とした態度と主張が気持ち良くて相談者殺到の訳も納得。

ドキュメンタリー映画って
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シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

3.9

アミール・カーン今回は主役じゃないんだと思ったらちゃんとキレッキレだった。

夢と自由を諦めなかった娘(やや癇癪持ち)の行動力と、最後は子供のために立ち向かった母親の勇気。

捨てられる段になって初め
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.0

公開のだいぶ前に観る機会があったのでレビューは追々

閉鎖病棟 それぞれの朝
とサブタイトルにあるように、一人ひとり抱える過去が違えば迎える朝の景色も変わる。
どんな理由であっても決して消せない、で
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

自分の正確な歳も誕生日も知らない、自分を証明するものがこの世には何もないゼインが実の親を訴えるまでの歩みと法廷を映したストーリー。

妹との2度の別れはゼインが(勿論妹も)可哀想で仕方なかった…

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Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.7

ララは終始素敵な女の子だった。
いろんな感情を押し込んで、身体の、心の、そして自ら加えた痛みでさえ乗り越えたラストの表情の清々しさ。

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.0

何は無くとも平山氏を演じる田中泯さんの渋さ、今や間違いなく最高峰の俳優。
あとは菅田将暉が終始険しい顔をしている。

戦艦大和がその名を背負う意味、託された使命の解釈には痺れた。
むしろそのシーンだけ
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ジョナサン ふたつの顔の男(2018年製作の映画)

3.5

京橋試写室にて。
毎日同じ時間に1人の身体を入れ替わる兄弟のおはなし。
お互いを思いやるラストの描写が、すれ違っていた2人がまた通じ合えてよかったと嬉しい様な、切ない様なでした。

スリラーというほど
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パリの家族たち(2018年製作の映画)

3.0

母親になる/ならない、なれる/なれない、選ばなかった道を生きる他人との折り合い、、どの選択肢もありうる私は苦い気持ちになってしまった。
登場人物が多くて忙しいので、大統領メインのストーリーが観てみたい
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ジェニーの記憶(2018年製作の映画)

4.0

気持ち悪いの一言では片付けられない、なんとも苦く重い気持ちになる2時間。
ジェニーと同じような記憶を持つ私たち元子供はきっと少なくない。それが想像に難くないのがまた辛い。
その行為や相手と自分の関係に
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長いお別れ(2019年製作の映画)

4.5

ヒーローも名探偵も出てこないけど、満足感でいっぱいの映画。
うるっときてしまう日常が散りばめられていて、家族の暖かさだとか夫婦の在り方だとか、あとはそれぞれがひっそりと持つ辛さがじんわりと伝わってくる
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