なおちゃわんさんの映画レビュー・感想・評価

なおちゃわん

なおちゃわん

映画(64)
ドラマ(0)
アニメ(0)

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

ラストの解釈がおかしいのかもしれないが、
恐らく、グランピングの開発によりバランスが崩れた結果、娘が半矢の鹿に蹴り殺される運命になってしまったという解釈で、主人公はそれに一部賛同する立場をとったからそ
>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

4.3

登場人物の状態を言葉で説明するのではなく、シーンで説明してくれるのがよかった。
序盤からの違和感の正体がだんだん判明してき、かなりよくできていると思った。
特に、序盤の火災報知器の音に悩まされるシーン
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

この映画には重要なタイミングが2つある。
1つ目は、オッペンハイマーの葛藤の描写が、超自然的な対象から人間の営みに変わる瞬間だ。
これはオッペンハイマーが科学者(自然界の謎を解き明かす者)から政治者(
>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.2

映画中のあらゆる構図が素晴らしかった。
特に、カメラが止まっている時の絵の迫力は凄まじい。
思わず声が出たのは初めてだった。
まさに、映画館で見たい映画だ。

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

音楽、画がすごく、映画館で見る価値がある映画だと思った。
将軍でも国王でも父でも夫でもない、
一人の女性を愛した男としてのナポレオンにスコープが当てられており、
物語のスタンスが一貫していて見やすかっ
>>続きを読む

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラーとしても映画としてもかなり完成度が高かった。
ホラー演出は多くないものの、
序盤から驚かせる演出をちょいちょい挟むことで、観客を恐怖に引き込むように作られていた。
登場人物の役割もしっかりしてお
>>続きを読む

「A」(1998年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーには必ず制作側の主観が入ると思っているが、本作は特にそれが顕著だった。それがよかった。
地下鉄サリン事件の後の教団の風当たり、教団は警察、メディア、民衆から「社会の在り方に従って責任を
>>続きを読む

ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.0

シナリオ自体はありきたりとも言えるが、
それぞれのキャラが最後まで役割をしっかり果たしていて、スコセッシの映画の中でもかなり綺麗だと思った。
死人に口なしなのが何より良かった。

僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.2

よくまとまっていて見やすかった。
選曲センスがかなりいい。

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

福田村事件そのものだけでなく、
大正後期の文化的な背景が色濃く反映されていた。
モダンガール、水平社、亀戸事件など、勉強になる点が多かった。

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.7

もはやカルトにまで感じた。
映画としての評価は付けづらいが、ドキュメンタリーとしての構成・映像表現は素晴らしいと感じた。
そしてなにより、ボウイの世界観とロックンロールがもたらす創造性を強く感じる映画
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.4

まず、絵の迫力が最高だった。
シナリオも感動的で、これでいいんだよって感じだった。
ラストはツッコミどころがあるものの、面白いからいいやって気持ちにさせてくれる。

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

シンギュラリティ・ホラーの皮を被ったガンギマリアクション映画だった。
ブルースのシーンは忘れられない。
細かいギャグ要素が秀逸だった。

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.5

女性版グラン・トリノって感じの構成で、とても心温まる話だった。
バンドでてくんのは謎すぎて笑った。

EO イーオー(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

音楽と絵の迫力がとてつもない。
心理描写の全てが理解できたかは分からないが、表現としてとてもいいものを見られた。
EOを通じて人間の社会が映し出され、それに対してEOが純粋な反応をすることで映画が進ん
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.6

こんなにも心温まる映画を久しぶりに見た。
エンタメとしての完成度は完璧と言えるレベルだった。
マリオ作品からの引用シーンと選曲のセンスが抜群だった。
何より、劇場で子供の笑い声が聞けることに感動した。

スーパー!(2010年製作の映画)

4.2

ジェームズ・ガンの紹介ってイメージだった。
コメディとしてもヒーローものとしても素晴らしい出来。

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.6

やはりこの映画はこの一言がふさわしい。「魂の一人称視点」

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

映像も豪華だし、話も面白い。
テーマも複雑な部分、簡単な部分があり、
どの層にも広くウケると思う。
納得の作品賞だった。

永遠の法 The Laws of Eternity(2006年製作の映画)

2.5

テニプリのような緊張せずに見れる安心感がある映画だった。
エル・カンターレの世界観を知るのにいい映画だった。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

シナリオでどんでんがあったわけではないが、絵の技術が凄かった。
目指したものを映画という形に仕上げるという意味では作品としての完成度が高いと言えそうな気がした。
個人的には、終盤はストーリー的な面白さ
>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.7

映画としての完成度の高さが圧倒的に高かった。シーンごとの繋がりや登場人物のもつ役割と登場人物の発言が交互に影響し合い、素晴らしい作品をみているんだと言う実感を強く感じた。
監督自身をテーマにしていると
>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

神の意志は誰にも分からない。
それがこの映画の個人的なテーマ解釈である。

ベネデッタは嘘つきだしイカレ女である。
教義を破って情欲に身を任せたし、聖痕も自作自演。
だが、彼女は神に背いていないし、信
>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.7

音のない瞬間、音のある瞬間を上手く使えている。
まさにロックンロールのアティチュードが作品に昇華されていると感じた。
ある1シーン。愛こそ素晴らしい。

DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

4.0

音楽もわかりやすいシナリオもない。テーマすらあるのか分からない。ただ全体主義をそのまま映像にしたような映画であるのは執念のみ。

セッション(2014年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい。
画の力がなにより脚本を彩っている。
歪な2人がラストに飾ったセッションこそが、本物の音楽だと思う。
久しぶりに素晴らしい映画を見た。
デイミアン・チャゼル。これでいいんだよ、

※劇場で
>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

音楽と画の迫力は素晴らしかった。
特にマニーが成功してから、ジャックに電話で言われたセリフなんて最高だった。
でも、キャラが弱いせいかシナリオが稚拙。
画の迫力が丸つぶれという印象を受けた。
特に最後
>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.5

ストップモーションならではの人形の動きが、どうしようもなく可愛らしい。
壮大な世界観に、テーマも含めて、シリアスになってしまいそうだが、ギャグ要素を強く入れたことが功を奏してか、バランスが取れていたと
>>続きを読む

>|