napalmloveさんの映画レビュー・感想・評価

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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.5

イングランド地方の異端の地の、禍々しさと不気味さがたまらない。スプラッター的な怖さでなく価値と信仰、風習が全く異なる中で孤立しじわじわ変に恐怖させられる、他の映画にないタイプのカルト&ホラー。ミュージ>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.8

なんとか最終日に間に合いIMAXで見る事ができました。
ぐるんぐるん宇宙を回転する映像はまさに自分が宇宙に漂っているような無重力空間、宇宙空間の疑似体験。酔いました。視覚だけでなく三半規管も聴覚も支配
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愛のコリーダ(1976年製作の映画)

4.5

リアリティを求めるあまり、俳優にセックスシーンを実際に行為させた大島渚には表現者として脱帽してしまう。
阿部定が純粋すぎて恋人の局部を切断してしまった過程と、二人の間にあった欲望と愛は充分に伝わってき
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

2.0

定職につかず自分から逃避するためにアルバイトを点々とする、現代の若者らしさはよくでているし蛍光灯が色被りしたようなくすんだ緑な映像も今時っぽいです。でも百万円をアルバイトだけですぐに貯めるのは現実的に>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.5

物静かな主人公の存在感がすごい。
スコーピオンのジャケットをはおり銃は一切もたない、けれど運転のうでは抜群で闘うとなると凶暴でとんでもなく強い、かっこいい。
俳優の身動き全くせず眼球だけ動かす視線のみ
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地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

4.2

70年代のレトロフューチャー。未来なのに昔、懐かしい未来。デヴィッドボウイはこの映画では美しすぎる。容姿はめちゃめちゃ美しいのだけれど、どこか完璧ではなく、不気味な異星人で泣いたり感情的になったりして>>続きを読む

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

4.8

ネオン、タイの街の猥雑な雰囲気、雑踏の音はとても臨場感あふれ、夜の室内の赤や青の照明やミラーボールなど光の表現がとても美しい。映画館でスクリーンいっぱいに見て本当にあたかも自分がそこにいるような体験が>>続きを読む

インプリント ぼっけえ、きょうてえ(2005年製作の映画)

3.5

原作者本人が演じる見どころの拷問シーンはやりきっていてとても良い。映像自体は重厚ではないし、特殊メイクがややチープだけれど、着物や血、家屋の日本映画特有の赤を基調とした色使いと三池監督ならではの猟奇的>>続きを読む

ノロイ(2005年製作の映画)

3.0

何を言っているのか分からない電波系の霊能者に始終イライラさせられっ放しだったけれど、古来の風習や呪術は本当にありそうだなと思わされたし見応えもあり、ホラーとして十分楽しめました。

パピヨン(1973年製作の映画)

5.0

自由への渇望と葛藤というテーマがすばらしい。何度捕まっても懲りずに何度でも脱走を試みる主人公は見るわたしたちにも不屈の精神、諦めない生き方の執念を訴えかけてくる。マックイーンとダスティ・ホフマンのキャ>>続きを読む

フロム・ヘル(2001年製作の映画)

2.6

ちょっとアウトローな雰囲気の刑事役のジョニーデップは魅力的だし、18世紀ロンドンの雰囲気を再現するためにプラハでロケーション撮影された町並みはダークでとてもよい雰囲気ですが、エンターテイメント性が濃す>>続きを読む

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

5.0

大好きな映画。無意識の感覚に訴えかけてくる。すごく古い映画なのにここまで刺激的な映画って他にはない。映像芸術の原点。

8人の女たち(2002年製作の映画)

3.5

フランソワ・オゾンらしくカラフルで色使いがきれい、無駄のない洒落た映像。オープニング映像がきれい。豪華な女優たちそれぞれの個性がとっても良く際立っている。サスペンスだけれど深刻さがなく、特にミュージカ>>続きを読む

ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

4.5

思春期の少女たちって大人にとっては考えられないような理屈で、感覚的に感じるままに、容易に死を願ったりしていて不思議な面があったりする。
少女たちが岩の磁場に引き寄せられて行く様子は独特でみずみずしくも
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

5.0

シュールでドラッギー、とってもサイケデリック。言葉で表すのが難しいのだがプログレッシブロックのような世界観。どんどん見ているうちに感覚が捻じ曲げられて正常じゃなくなっていくように感じます。思考に疲れた>>続きを読む

ピノキオ√964(1991年製作の映画)

1.0

ただ過激さ奇抜さを追求したグロテスクアングラ映画という印象でした。映像の作りもとてもチープで雑です。不快感が残っただけでそれ以上に訴えかけてくるようなものは何もなかったです。

ムカデ人間(2009年製作の映画)

2.8

これはもう内容とか最初から全く求めて見ていないから、くだらなさを十分に楽しむ事ができました。人を手術でつなげるとか変態的な発想がもういかれているしばかばかしい。日本人の罵声が面白かった。ポスターにもな>>続きを読む

ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

3.6

映画館にて鑑賞しました。
ミシェルゴンドリーらしいシュールで不可思議な映像世界。ぐらぐらさせられる。明らかにヤンシュヴァンクマイエルの影響がみられところがあります。すごくハッピーでロマンチックな甘いラ
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ざくろの色(1971年製作の映画)

5.0

明確なストーリが台詞などに寄って進行する訳でなく、音楽と言葉によって綴られていく。ただただ美しい。
美しさはアルメニアという土地と文化だからなのか、他に類を見ない独特の美しさです。古代の彫刻のような、
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.0

ホラーでファンタジーでかわいいカルト映画です。古くささと、時代故のナンセンスなギャグコメディ、チープなホラー特撮と、美少女たち、ちょっとエッチなシーンなど要素がたくさん盛りだくさん、突っ込みどころも盛>>続きを読む

ジュビリー/聖なる年(1978年製作の映画)

4.8

英国パンクスの反社会的な見方の映画なんだけれど、理解するのが困難なほどたくさんのメタファーが登場するので、文学的に感じました。
退廃的な近未来の世界感は映像美というより、独特で、70年代80年代のパン
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マーターズ(2007年製作の映画)

2.8

残酷な描写はとても良いです。バイオレンスや残酷やホラー好きな人にはオススメです。画面を直視できないほど恐怖させられます。
ただ哲学的なこと、痛みと悟りについての後半は、恐らくバタイユの「痛みと悦楽」に
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

1.0

ストーリー展開はとてもテンポ良いけれど、わたし自身SNSにも起業にもザッカーバーグにも興味がなかったためどうでも良いというか、面白さを感じなかった。
ゲームのようにいかに金を儲けるかといった内容で、と
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セックス依存症だった私へ(2008年製作の映画)

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オープニング映像のセンスのなさに耐えきれず、ストーリーにも入っていけなかったため途中で見るのをやめてしまいました。。。

ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

4.7

これほど純粋無垢な愛って現実には難しいだろうなと思う。愛した女性に全てを捧げて、どんな奇行をしても全て受け止めて愛しぬこうとするゾルグはとっても魅力的。精神病だったベティの衝動的な行動の数々は見ていて>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

奥崎謙三の行き過ぎた行動で滑稽なシーンが数々あるんだけれど、そういう風に感じてしまうのはわたしが戦争を実際体験してないからかもしれない。当事者にしてみれば食料確保のため邪魔な仲間を撃ち殺し遺体の肉を食>>続きを読む

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

依存症って恋愛でも性欲でも依存している限り満たされる事はない、その虚しさと寂しさが伝わってくる。どういった過去が兄妹にあったのかは明かされないけれど、辛い境遇を一緒に体験してきた強い兄弟愛をひしひしと>>続きを読む

鬼畜大宴会(1997年製作の映画)

3.6

この映画を映画館で見ている途中からグロテスク映像の衝撃で朦朧としてきました。次の日は実際に熱を出して一日寝込みました。後にも先にも身体に影響を及ぼしたのはこの映画だけです。
良い悪いは別にして、その暴
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