ナリアさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ナリア

ナリア

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大人のためのグリム童話 手をなくした少女(2016年製作の映画)

4.4

レイヤーの存在に圧倒される
普段僕らが見ているアニメだって1つの画面にこれくらいのレイヤーを重ねているのかもしれないが、それを上手く処理して世界観を作りあげている
キャラクターと背景の関係を鑑みれば明
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ゾンからのメッセージ(2018年製作の映画)

-

enbuのカメ止めが快進撃を続けるなか、ウチはどんなもんじゃろな?と東中野まで足をのばしてみた
タルコフスキーのストーカーに依拠するのではないかという話を聞いたのも要因のひとつだ

正直、点数はつけら
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アルモニ(2014年製作の映画)

3.9

TVアニメシリーズの第1話なら申し分のない100点
アニメミライ作品だから実際にTVシリーズになることも…いやもうさすがにないか笑
ショートフィルムと考えると、物足りない。先が見たい

夢という媒体で
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

きっかけは“赤い付箋”。わかるなー

こじらせ女子なのに素晴らしいコミュ力に違和感
一方でイチの前での不器用さにリアル
そして真実のミュージカルで逆転と認知。
よくできている。

ヨシカ
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.6

パーティーで女の子に話しかけるには・・・
パンクの話をするといいらしい。

エル・ファニングが可愛い、というよりエロい
美術のセンス。ポップなホドロフスキーを見ている感覚だった

生きたま
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キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

3.7

女の子(ミンディ)ってたった2年でここまで大人っぽくなるのか・・・
早急に退場する彼女にお悔やみを申しあげる。

身体を鍛えても結局は、一般人ヒーロー活動映画
枠組みが大きくなっただけで、やっ
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キック・アス(2010年製作の映画)

3.8

遅ればせながら鑑賞。
救出シーンや襲撃シーン、ヒットガールの演出にマシュー感ありますね
従来のヒーロー映画にはない(?)、一般人ヒーロー活動映画。

“特別な力がなければ責任は伴わないのか”す
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

3.6

所々でこれは「ファイトクラブ」なのではないか?と思わせてくる不安感という意味ではスパイ映画として成功しているのかもしれない
しかしその実、うだつの上がらない中年期おっさんの再起映画(嫌いじゃない)
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

4.5

僕的にスター・ウォーズシリーズはスピンオフが好き
今までもシリーズの中ではローグワンが一番好きだったけど、超えたかもな笑

ハン・ソロの“ソロ”の理由が解った瞬間の鳥肌と結果的に全然ソロじゃないんだぜ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

映画は血と汗とおもろい!で出来ている。

ばちぼこにやられた。
見る気がある人には一切の前情報なしで見てほしいので、このレビューを読むことをお勧めはしないが、それでもぜひ読んでほしい笑(いや本当に読ま
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笑う故郷(2016年製作の映画)

4.7

これぞ映画だ!
素晴らしいの一言。
型としてはライフオブパイ(僕が知ってる作品でいうと)。
故郷は虚構になる。一度離れればそこにはもう懐かしい揺り篭は存在せず、揺り篭は思い出の中にしか存在しない。だか
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.8

金の使いかた間違ってるやろ笑
突拍子もない発想力は強力な武器だ。
序盤は画のつくり方とか注意深く見ていたけど途中でどうでも良くなった笑
でも、上手いんだよなー
ギャングが中古のパトカーに乗って孤児院を
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新SOS大東京探検隊(2006年製作の映画)

3.4

脚本、村井さだゆきやんけ笑
東京の地下を舞台にした小学生たちの夏休み冒険譚としては非常に魅力的だが、一つ一つの要素が大きすぎてどこも回収しきれていない感
つまるところワクワク止り。大味ですね笑
自分と
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幻魔大戦(1983年製作の映画)

3.1

大友がキャラデサしているということで認知。
作中ではサイオニクスというパワーが軸になっているが、大友の童夢と同年と言うことで、そこはかとなく大友感を感じてしまったのは僕がこの時代のこの手の作品を大友経
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キックハート(2012年製作の映画)

3.7

こんなに短いのに充分ドラマチック。僕もこれくらいできるように成りたいものです。
SM的世界感とシスターの厳格な宗教感がいい味出してます。
ラスト、レディSの目が黒線になっているのも非常に上手いです

ねこぢる草(2000年製作の映画)

3.5

原作読んだことないけど、こんな世界観を強制的に書き続けたらそりゃ、自殺しますよ

本作を湯浅のイメジーノートとして見るととても面白いと思う。とくに「マインドゲーム」の下敷きとして。「マインドゲーム」の
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龍の歯医者 特別版(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

日本アニメ(ーター)見本市で見たのがもう何年前のことだか忘れてしまったが、その中でも物語性のあるタイトルだと思っていた。まさか原作が舞城王太郎だとは驚いた。

龍の歯が何を意味するのか。最近は映画を観
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.9

回を増すごとに拍手の音が大きくなっている。
僕にとっては何の思い出も所縁もない劇場だけれど、多くの人たちがオールナイトに駆け積め、終りを惜しみつつ映画を楽しんでいる
日劇という劇場に対する拍手
バック
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.8

こんなにちゃんと“続きモノ”してたっけ?
未来に行ったはずのドクがマーティを迎えにやって来る
空飛ぶオープニングからタイトルでpart2開幕の拍手。

拍手について考えてみた
先生の言葉を思い出す「映
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.8

劇場に入るとすでに本編が始まろうとしていた。
最後尾DDからはじまる列番号に戸惑いながら足元のアルファベットばかり気にして進んでいた僕は、一瞬、呆気にとられて通路に立ち止まってしまった。
劇場が拍手に
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.7

“裸の聖母が、君の行く道を照らすだろう。燃え盛る蝶を使って”

冒頭から僕は泣きそうになった、というより泣いてた
現代の街にかつての町並みがたち現れる
あ、あホドロフスキーだと
あ、あ映画だと思った
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.6

芸術とは、芸術家とは。
何者としても生まれず、何者にもなれなかった青年は生前、風景以外にも多くの人々の輪郭をなぞった
まるで、他者を描くことで、自らの輪郭を求めるように
ポスト印象派と位置づけられる曖
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TAP THE LAST SHOW(2017年製作の映画)

3.4

日本で「セッション」作ったらこんなドラマになりました
日本で「ララランド」撮ってみたらこんな画になりました

消えゆく劇場
過去の栄光を土産にアガリを決め込んだ老人の再起
軌跡を継ぐ若者
いいすねー
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ポエトリーエンジェル(2017年製作の映画)

3.5

“鉄男”バンク大好き笑

吃音とボクシングは、最近のトレンドなのか?
ま、「あゝ荒野」には遠く及ばないけど、及ばないなりの良さがあった

「俺だって夢とか見てみたい」
明確な目標はなく
恋に恋するよう
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霧の中の戦慄(1944年製作の映画)

3.3

正常な犯罪者とは?

犯罪が法律という尺度によって規定されるものならば、正常()な犯罪者もいるのではないだろうか?
とも思ったが本作はどうもその辺りに深く踏み込めていない感があった

生徒や同業者に「
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀(1990年製作の映画)

3.5

製作総指揮にロメロをそえたリメイク版

バーバラの覚醒
そういえば、この娘、最初メガネっ娘だったよなって終盤になって思い返すと感慨深くてちょっと笑えた。

本作の舞台は一軒家な訳ですが、黒人ヒ
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ナイトビジター(1970年製作の映画)

3.9

やはり脱獄ものはドキドキワクワク感がひと味違う
そして本作は脱獄だけじゃなくて、帰還パートまで楽しめる
いい。

ぬかりない完全脱獄犯罪に思えたものの…
インコーーーっ!

ドリームスケープ(1984年製作の映画)

3.1

今敏の資料を漁っていた頃にチラッとタイトルを見たことがあるような記憶があったので鑑賞。
患者の夢に潜ることで精神治療を行う点や
装置なしで他者の夢に潜れるようになるってあたりは、通ずるところがある
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タンジェリン(2015年製作の映画)

3.5

全編iPhone5sで撮影された作品
時代もついにここまで来たか…

POV方式の延長だと思えば、映像的にはそこまで違和感なく見れた
強いてあげるなら、カットが多めだったことと、画面の色がイヤ
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ヴィクトリア(2015年製作の映画)

4.2

全編140分ワンカット!
あの「バードマン」でもなしえなかった完全長回し!

「バードマン」では長回しのためにカメラワークすごく工夫してるなーって印象だったのに対して、「ヴィクトリア」では長回し
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.6

「僕はどのベッドで寝るの?」

独り暮らしを始めてもう5年ほどになるが
未だに朝目を覚ますと今、自分がどこにいるのか分からない時がある
そういう時は大抵、実家の自室のベッドで寝ている感覚で目覚めている
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.8

人は死を体験することはできない
故に語ることも出来ず
映画もそれを表現することは出来ない
我々が死を語り、死を鑑賞するのは常に遺された者たちの生からのみである
つまり我々にとって死とは想像でしかなく、
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ドリーム(2016年製作の映画)

3.7

冒頭の石蹴りが印象的
カウントダウン()であり、足から離れまた足元に戻ってくる石が地球から離れまた帰ってくるロケットのようでもある

人種差別、女性蔑視
そんな逆境のなかで表れる“白い巨塔”。
白とか
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