ナリアさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ナリア

ナリア

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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

4.4

羨ましすぎる
この感覚、この世界観を表現できるその姿勢が
きっと近代以前には日本にもこの感覚はあったはずだ
近代化、西洋化の波に屈服した私たちの発想や表現が、いかに均一化された陳腐なものなのかを見せつ
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5つ数えれば君の夢(2014年製作の映画)

4.7

これは…凄いものを見せられた…
果たしてこの衝撃は、僕の映画愛に響いたのか?それもと萌えに響いたのか?…

女子高という閉鎖的空間
「エコール」「ミネハハ」好きは是非、観るべき一本

際立つのはクサさ
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

都市化が進む町
しかし一つ路地を入ると昔から休むことなく動き続ける機械たち。流れる血
これが韓国の町工場、その営みのリアルなのか!?だとしたら韓国どうかしてるゼッ!

赤いクッションで自慰行為するガン
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ラスト・アクション・ヒーロー(1993年製作の映画)

4.1

映画やアニメ、フィクションの中のヒーローと同じ世界で一緒に戦いたい!
誰もが、子どものころ一度は思い描いたことがあるであろう夢
そんな幼き日の憧れを満たしてくれる映画です
映画と現実の間で、自らが映画
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約束の地(2014年製作の映画)

3.8

前半はとにかく画を楽しみます
すると、永遠に広がるかに思える広野そのものがそうであるように、幻想的な展開に巻き込まれます
ラストも“?”すぎる突き放し方をしてくれます

レインマン(1988年製作の映画)

3.8

劇的な何かが起こるわけではないが、キャラクターや物語構造に注目して観ると、やはり上手いなと思う
離ればなれだった兄弟が父の車に乗り合って旅をするイメージや、兄弟でダンスを踊るシーンも素晴らしい

ただ
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コードギアス 亡国のアキト/第2章 引き裂かれし翼竜(2013年製作の映画)

3.4

スザクにかけられたギアスが「生きろ」であったのに対し
アキトにかけられたギアスは「死ね」である。と…
この対比だけでゾクゾクします
しかも、スザクとルルーシュ(?)の影もチラり

ナイトメアの蜘蛛感が
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コードギアス 亡国のアキト/第1章 翼竜は舞い降りた(2012年製作の映画)

3.4

コードギアスだと思って期待して見ると、まだ頭脳戦的なギアス感はない
序章であるがゆえに気になる伏線が多く、これからが楽しみ

戦闘シーンはCG感が強いが、さすが赤根作品、魅せてくれます

サイの季節(2012年製作の映画)

3.8

前半はしんどいが、関係性が見え始めると後半はストーリーにも迫るものがある
ただ、見惚れてしまうほどにカッコいいショットがそこここに散りばめられていて、映像作品として作り手のこだわりを楽しむ映画

おっ
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.9

片手間に楽しめる
それもまたエンターテインメント
でも、終始挟まれる小ネタに夢中になる
元ネタを知っていなくても楽しめたけど、元ネタを復習してもう一回みたらもっと楽しめそう

追われながらのロードムー
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.7

ザ・不条理

貧しさには二通りの貧しさがある
愛すべき貧しさと、憎むべき貧しさ
しかし、両者は分け隔てられるものではなく、その状況下に置かれた者達の気持ちの持ち様でどちらにでも転がる
敗戦後のイタリア
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傷物語Ⅲ 冷血篇(2017年製作の映画)

4.2

私的2017年最初の映画
アニメ「化物語」の序盤のダイジェストを初めて観たときからどれ程の歳月が流れただろうか
あの時覚えた血がたぎるような興奮と果てのない期待が、遂に終焉を迎えた
長かった。制作側に
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PK(2014年製作の映画)

4.5

私的2016年最後の一本
といっても2回目の鑑賞。いやー、でも1回目の時の“出合い”は衝撃でした笑
人と人の“出合い”は、果たして偶然か必然か。それこそ正に、神のみぞ知るということになるのでしょうか?
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

4.4

葬儀とはいったい何のために行うのか?
死者を弔うため?残された側のエゴ?

町の民生係のメイさんの仕事は身寄りのない人達の葬儀を執り行うこと。故人の生前を巡り、故人に近づく度にメイさんは先々で食べ物を
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監督失格(2011年製作の映画)

4.2

画面越しに本物の死がポッと現れる
この感覚、なかなかない…

親しい人物の急な死を前に、人はどんな反応を見せるのか
追いつかない感情や、受け入れがたい悲しみを、補うように人は時に演技をするのかも知れな
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.6

ひょんなことから事件に巻き込まれ、そこで渡される依頼。主人公の意思とは関係なく進む物語。チラつくだけの同姓・同名()の依頼人や、悪魔的な自我を具現化したような友人。脚本家というメタ的なキーワードさえ煙>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.8

据え置きの灰皿を抱えて娘たちの帰りを待っているオダジョーが可愛すぎてたまりません

もうこの世にはいない人、生きているのか死んでいるのか音沙汰のない人
それでも、また会いたい人
僕にもそんな人たちがい
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.6

やっと見れた
ありがとう、TSUTAYAの発掘良品!
こちらも閉鎖系?
アニメでは使い古された、今では見慣れた題材だけど、この世界観!
マーブリングの渦に飛び込んだ見たいな世界観です

ルーム(2015年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

僕の大好きな閉鎖系
しかもそこに母と子。狙ってますねー
特筆すべきは中盤の脱出シーン
ジャックが初めてみた大空と、ミッションの遂行
この果てし無いカタルシスと、えげつない緊張感の混合感情!
ああ!僕は
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ロスト・チルドレン(1995年製作の映画)

4.0

ダーククリスマスもの
夢がテーマなだけに、世界観とか画の撮り方が面白い
ラストが弱い気がするけど
ガイ ミッツ ガール、なのでレオンとかが好きなら充分楽しめます

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.4

いいなーバディもの
いいなーこういう関係性
マーチンに感化されていくルディ、薬局のシーンは最高でした
時折ノイズが入ったり、陰ったり、映像も渋くてかっこいい
二人が目指した海。物語を追いながら自分自身
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.4

映像の面白さでいったら、こっちも凄い
画面を分割したり
ヒップホップ・モンタージュで作られたトリップ映像のバンクが、キメる映像だけにキマってます
描かれるのは、人がいともたやすく何かに依存していく様と
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モテキ(2011年製作の映画)

4.1

映像の作り方がとても楽しいです

昔、僕にも長澤まさみが好きだった時期があったなーとか思いながら観賞

ラスト
よくあのシチュエーションを撮ったなと思うだけに、カット入れないで欲しかった
口元きれいに
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.1

世界観とキャラクターはいいんだけど…
何だろう?ギリアムは単純な娯楽の方が好き
変に難しいことやると袋小路に迷い込んでしまった感ある
見る側も作ってる側も…
それを狙ってるのかもしれんけど

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.1

んー
近未来の世界観、夢世界のキャラクタービジュアルだけでもってる感
ラストの矢継ぎ早感も面白かったけど…
それだけ…かなー?

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.5

またハリー・ポッターの世界に帰って来れた!
その感激だけで僕の瞳は終始、潤んでいました(決して寝不足による、あくびのせいではない!

物語はハリー達の時代から遡って戦前のNY。
冒頭の船が港に着くシー
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.6

頭カラッポにしても楽しめる映画
まさにエンターテイメント
いろんな映画が断片的に垣間見えるのに“これは映画じゃない”と終始嘯く。素晴らしい笑
キレッキレッの戦闘シーンは見るものを飽きさせず、協会のシー
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(1985年製作の映画)

4.2

時より挟まれる空のショットは雄大かつ雄弁
とにかくデカい。大胆な画、壮大なアクション。それらによって生まれる作品の存在感たるや…

「蜘蛛巣城」同様シェイクスピアから着想を得ているらしく、こちらも人間
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.6

やっと見れた

寂しさや不安や不満を抱えた二人の男女が日本という異国、東京という異界で出会う

最近ではJTのCMなんかがよくやってるけど、日本的なものの中に金髪美女がいる画は面白い
ソフィアの外から
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.9

「ゼログラビティ」「127時間」「リミット」等
の系譜で見てほしい
生還もので使われがちな設定だけど、これはちょっと異質かな?
再構築もの
果たして彼は、枠組みを組み、空いた隙間にコンクリートを流し込
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隠された記憶(2005年製作の映画)

4.3

ハネケと言えばこれも見ていた
オープニグが素晴らしい

ある一つの視線が日常に割り込むだけで人間はここまで脆く脅かされるものなのか…
なかなか掴みにくいハネケだけど、これは真に迫るものがある
しハネケ
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.7

もうイヤだ…ハネケ…笑
ハネケの映画自体がエリカみたいなものだと思う
その気にさせておいて、それはないよ的な

エリカの表情の演技が凄い

スリーメン&ベビー(1987年製作の映画)

3.2

ギャー!
一瞬ゾッとして画面を直視できなくなった
調べてみると意外と何でもなかったけど怖すぎ…
閑話休題
よくある感じのホームコメディ笑
以上。

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.5

心の奥底に眠る欲望に執心した末路
その一線を越えると疑心の芽は尽きることなく身を滅ぼす

やっと最期の弓矢のところまで見れた…

「千年女優への道」より観賞
逃れ得ぬ宿命/導き手の老婆/糸車のモチーフ
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三人の名付親(1948年製作の映画)

3.7

小さな手、可愛らしいなき声
そんな存在を前にしては悪党も紳士にならざるを得ない

東方の三博士になぞらえてニュー・エルサレムを目指す3人の悪党と彼らの名付け子
3人の名前を持つ赤ちゃんがいい装置になっ
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