役所広司、ひたすら便器と向き合う。本人の素性や来歴が明示されることもなく、あくまで周囲の人とのやり取りでわずかに伺わせるだけ。洋楽が好きで、それなりの良家を出た人ではあるが、どんなことがあって、このよ>>続きを読む
一般市民の目線で徹頭徹尾進むのが良い。世界の終わりは、やはり突然来るのだろう。みんな死ぬであろうビターなラストも好み。少なくとも「ノック」よりも好き。
このレビューはネタバレを含みます
原作があって変えられそうもないのかもしれないが、何とも長過ぎるタイトルである。他にもこんなような映画あったような…。
それはさておき、主演2人の好演が光るが、現代の価値観で戦争や特攻を否定するのが、や>>続きを読む
宮崎と思われる方言が聞こえて、「これは…」と思ったものの、どう見ても甲府盆地の景色でがっかりした。過去を消すために戸籍を変える…というのは、砂の器やゼロの焦点などでも見られたモチーフ。妻夫木聡が相変わ>>続きを読む
四国山地を横断する5才児が、健気でかわいい。高知城やはりまや橋、大歩危に立ち寄るなど、観光名所もしっかり見せてくれる。宇津井健が出てきた時にはホッとした。
絢爛豪華たる近代フランス史劇。マリー・アントワネットのギロチン処刑から始まり、ロベスピエールの失脚、王政復古派の弾圧など、何とも血なまぐさい。そんな混乱の中から頭角を表したナポレオン、軍人として卓越し>>続きを読む
どうしても岡本喜八監督作の「沖縄決戦」を想起してしまう。こちらは、島田知事の人間性を描くことに重点が置かれているが、内務官僚っぽさでいうと、神山繁のほうが良かったかも。
刑事と加害者家族を取り巻く環境は、最悪。メディアスクラムの加熱っぷりはステレオタイプな描き方で、派手なカーチェイスは余計では……。
呪われた一族、湖、洋風建築、遺言書朗読、鍾乳洞、鎧武者……と、まるで横溝正史の世界である。そこに戦場の生き残りの水木が主人公で、トラウマを抱えながらも物語を動かす様は、ゴジラ−1.0を想起させる。バト>>続きを読む
頭カラッポにして見られてちょうど良い。ラストはやっぱり「ワイルド・ギース」感あり。
きっとひとりひとりは、愛すべき田舎のおじさんなのだろう。それがカメラを向けられ糾弾され、言い訳に汲々とする。馴れ合いは市役所、そしてマスコミの内側にも…。地道で足で稼ぐ取材と報道は、信頼に足るものだと>>続きを読む
佐藤浩市はさすがの貫禄。気軽に見られるコメディ時代劇として、面白い。続編含みなのかな。
日活オールスターの感ありだが、一番輝いていたのは、東宝から客演した浜美枝の悪女っぷり。急に歌い出すのは何だかおかしい。
吉沢亮×宮崎あおい、そしてクルーズ船のラブコメディはやっぱりいいけど、ミステリーとしては取ってつけたようでもう一つ。
ゴジラはミレニアム世代だが、その中でも屈指の恐ろしさ。怪獣の戦闘シーンは冗長で、少し飽きる。
あっ…こんなところに、佐藤二朗が!
壮大なる宗教映画で、キアヌ・リーブスのブッダは意外にも良かったが、結局何が言いたいのかよく分からず……。教授の音楽は流麗で良かった。
この手の映画で、主人公と同じように息を止めてみるけど、絶対に途中で耐えられなくてプハーってなってしまう。実話だから、ハッピーエンドとはならず、ひたすらロシア海軍の上層部への不信感が募る。救助作戦失敗し>>続きを読む
1997年の韓国経済危機の舞台裏。町工場、韓国銀行、投資家と3者の視点で、経済危機の構造が語られるシーンは、テンポよくて爽快。町工場の社長の妹が、韓国銀行のチーム長とはさすがにくどいとは思った。史実と>>続きを読む