こういうパニックものにはつきものな民衆の暴徒化。災害のカタルシスよりも、追い詰められた人間の悪行によって物語が展開していくところが、イライラ。
再見。実は水上勉の原作小説を小学6年生の頃に読んだことがある。タイトルに惹かれて書店で手にとって、朝の読書の時間に少しずつ読み進めていった……。鄙びた雷電海岸の温泉、仏ヶ浦の奇岩、恐山のイタコ、戦後間>>続きを読む
東映の任侠路線のハシリとなった記念碑的作品だが、後年のパターン化された展開とは異なっる点も多く、かえって新鮮に見ることができた。殴り込みシーンはセットではなく、夕暮れのロケで、しかも勧善懲悪に終わった>>続きを読む
この映画を見るまで、事件を知らなかった……。まるでそこにいるかのような臨場感で、終始胸がひりひりする。ラストも救いがなく、ホテル・ムンバイと似たような絶望感。
自信過多でスーパー逆恨みなファンが、人気コメディアンを拉致して、テレビに出て、最終的には自分の番組を持つ……という話。爆笑問題の太田さんがラジオで言っていたように、一度も舞台に立ったことのない素人がこ>>続きを読む
あきらとアキラを見て、銀行の映画を見たくなったので。
総会屋というものが何であるのか……。それが分かっていないとこの映画は何のことやら、さっぱりわからないかもしれない。90年代、バブルの呪縛を解こうと>>続きを読む
予告編とポスターだけ見たら、なんとなく泣けるような感動モノかと思いきや……。繰り返される性のエピソードが印象に残る。
2000年代からリーマンショックにかけての時代の話を今見せられる理由とは……?東海グループってそれなりの大会社なんだろうけど、規模感は伝わらず、こじんまりした印象を受ける。
池井戸潤原作というと、勧善>>続きを読む