メタ的なギミックなどは評価すべきなんだろうが、映画としては全然好きになれない。とにかく胸糞が悪い。小馬鹿にした感じが腹が立つ。
こんな友情が築ければ、人生は案外大丈夫なのかもしれない。
あと、ドーナツが美味そう。
疲れて、序盤に少し寝てしまった。”どうかしちゃった”弟が、鳩を逃したところはよかった。
歯を磨く。髭を剃る。植物に水をやる。
なぜ、紫色のLEDライトがこんなに美しく感じるのか。
確かにぼくたちの世界はどうしようもなく別れてしまっているのかもしれない。だが、ふとした時に感じる木漏れ日>>続きを読む
クローネンバーグの作品は初めてだが、かなり良かった。ヴィゴ・モーテンセンが、底が見えない男を上手く演じている。正統派のギャング映画。モーテンセンがフルチンで殺し合うところは、見応えあり。
おもしろい!滑稽とはまさにこのこと。核戦争というシリアスな問題を批評的なユーモアでズラす。シリアスなことほど、アイロニーだけじゃ足りない。
“総統!私は歩けます!”傑作だ。
戦争において、結局1番割を食うのは一兵卒なんだ。名誉だとか誇りだとかをほざいてる、将軍連中のクソさが際立つ。最前線に引き摺り出して、泥水を呑ましてやりたい。
映像は臨場感があって、戦争映画としてはかな>>続きを読む
ディカプリオ目当てで観た。相変わらずディカプリオはかっこいいが、映画としては大したことない。
エヴァン・レイチェル・ウッドの演技が素晴らしい。詐欺師で異常な両親に、無自覚のまま抑圧されていた主人公が、家族3人で完結した世界の”外”からやってきた女性と出会うことによって救われるクィア映画。視線に>>続きを読む
完璧な映画。音楽の使い方、画面の美しさ、技術的に可能な範囲で描こうとする、徹底したリアリズムの姿勢。これこそがハードSFであり、傑作中の傑作。人間の想像力の凄みを見せつけられた。
井上雄彦の宮城リョータへの愛が伝わった。冒頭の、手書きによって湘北の5人が歩き出すところは痺れた。声優も以前とはまったく違うし、絵柄も違うので、観る前は疑っていたが、やっぱりスラダンは最高だし、バスケ>>続きを読む
ひたすら、ある女性の日常を見続ける。風呂を洗い、じゃがいもを剥いて、肉をこねて、部屋の電気を消して、エレベーターに乗って、買い物をする。
画面の絶妙な色と決まりきった構図をひたすら反復することによって>>続きを読む
ディカプリオは、少しダサいくらいのおっさんの役がハマる。ラストの、ブラピとディカプリオがヒッピーをボコるシーンは最高。
現代に蘇った黒人のジークフリートが、自分の妻を取り戻すため白人を殺しまくる。タランティーノらしい、派手な銃撃戦が痺れる。シュルツまじでいいやつ。
ナチをぶっ殺す映画。ランダ大佐のいけ好かないクソ野郎っぷりが、この映画を面白くしている。映画館でフィルムを燃やしてナチを一網打尽にするところが、タランティーノの映画愛がいい意味でぶっ飛んでいて最高。
冒頭から、鳥の糞で盗賊を撃退するシーンから始まるように、真面目に受け取っていいのかを迷わせる。
話の構成上重要な、ベネデッタとキリストの夢での逢瀬も、ベネデッタは至ってシリアスなので、チープな演出のお>>続きを読む
いちいちカッコいい。冒頭の朝飯を食うシーンのカメラワークで既にやられた。ラストのホワイトの表情が最高。
クールでおしゃれで笑える。極上のPulp Fiction(三文小説)。あと、ミアが最高に可愛い。
スタイリッシュ。相変わらず、フィンチャーはダークな世界観を描くがのが上手い。ラストは切ないが、余韻は格別。ルーニー・マーラ最高。
とにかく長い。というか、長くても別にいいのだが、不要なシークエンスが散見され、冗長だと言わざる得ない。正直言って、苦痛だった。監督の映画愛や、それを表現したい気持ちも分かるが、だったらもっとまともな映>>続きを読む
今まで観た映画のなかで、最も前衛的だった。マジでイってる。TOKYO、ドラッグ、セックス、生と死、輪廻転生、etc.。トリップや幽体離脱の表現は、ほんとにヤバい。
”THE VOID”(無)。
無>>続きを読む
舞台である1940年のスペインは、内戦が終わった翌年らしく、土地も人も傷ついたさまが描かれる。
アナは映画を観た後、フランケンシュタインが実際に存在していると思い込むわけだが、撮影の場に於いても、アナ>>続きを読む
絶対的なの絶望の元で実像を問う。”社会の中”にいる姉と”社会の外”にいる妹の対比。終末が迫った時、正気なやつは誰か。
ファイトクラブ同様、どんでん返し映画。展開が早く、ハラハラする。娯楽映画としては一級品。だが、あんな”サプライズ”されて、ハッピーエンドってほんとか?最後まで騙されてる感が抜けきらない。
1、2、3、4、5…。120秒の賭けに”僕”は勝った。最後、あそこで追いかけられるやつは強い。佐知子にあの表情をさせたら、返事なんてある意味どうでもいい。
とりあえず、石橋静河の声に惚れた。カラオケ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
内戦が終始物語の通奏低音になっている。
パブでコリンが「昔のお前は優しかった」とガキみたいなことを言うのに対し、コルムが「優しさなんて誰も覚えてない。だが、17世紀のモーツァルトの音楽は今も覚えてい>>続きを読む
三浦透子の演技が素晴らしい。表情や声色での表現力は流石の一言。『ドライブーマイカー』でもそうだったが、煙草が似合う。海辺で黄昏る「静」から最後に走り出す「動」への転換が効果的。児玉美月が、「『ゴールイ>>続きを読む
縄跳びやミット打ちの音にやられる。生活音ってこんなに美しかったっけ。会長とケイコが2人でシャドウボクシングするシーンが印象的。最後、走り出したケイコは何を想ったのだろうか。岸井ゆきのがまた好きになった>>続きを読む
観てて楽しくて、爽快。軽快でクールな主人公が弱気になるところがいい。トムハンクス演じるFBI捜査員との掛け合いも絶品。あと、親父がかっこいい。ファザコンになるのも頷ける。ディカプリオ最高。
全てが愛おしい。友達が何に苦しんでるのかなんて、あの時は分からなかった。俺も分かって欲しかったけど、口には出せなかった。最期の佐々木コールの時、なぜだかわからないけど泣いた。
男の気持ち悪さ、悍ましさを見せつけられた(喉元に突きつけられた)感じ。同じ顔ってそういうことか。出産(?)のシーンは、度肝を抜かれた。ホラーとしても、明暗をうまく使っていて、普通に怖い。怪作。