Pigspearlsさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女。 2017デジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

4.0

16mmモノクロフィルムにおさめられた37歳の矢野顕子こと"あっこちゃん"。

商業的な意図がなくただ愛のある編集に、尊敬。お金とシェアに寄りがちな大半の映画とまるで別メディアのよう。

糸井さんが劇
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マンハッタン(1979年製作の映画)

-

むかし17歳の頃に観て、
おしゃれなムードと大人な会話をいつか理解できるはずと思っていたけど、

アラフォーに近づいたいま改めて観て、
おしゃれだけどひねくれた大人たちの言動には永遠に共感できなそうだ
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僕らはみんな生きている(1992年製作の映画)

4.9

日本のサラリーマンの哀愁と愛しさとせつなさと心の弱さと。

時代は変わっても、社畜な自分が観ると本質的にはこのジャパニーズサラリーマン精神はそんなに変わってないように思える。

ただただ、どうしようも
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男はつらいよ 寅次郎の縁談(1993年製作の映画)

-

人生初、男はつらいよシリーズ、年末休みに初鑑賞。

脳味噌からっぽにしてみるつもりが

けっこう色々考えさせられた。

フーテンスタイル、もっと流行ってもよくない?

スタバでノマドよりシマでイソーロ
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父ありき(1942年製作の映画)

-

当時の背筋が伸びるような風俗描写に感服しつつ、
画としてはとてつもなく好きなのに、
この父と子の道徳的正しさに逃げ出したくなる。
小津映画が苦手なATG育ちです。

個人的には佐野周二のニヤっと笑う表
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.8

最高のクリスマスムービー!

個人的には、周りに幸せを分け与える善人モードのジョージもよいけど、
不幸に見舞われてやさぐれて口汚くののしる捨て鉢ジョージ(これがけっこうひどい!)のほうも、なんだかセク
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キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

1.9

太陽と月に背いてのディカプリオを彷彿とさせるデイン君の色気マシマシ感。

そしてよい子のハリーポッターのみてはいけないシーンをのぞいてしまったような罪悪感。

ビートニクおよび伝記映画好きなほうですが
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.1

高評価なのは知りつつも、なんとなく嫌な予感がして未鑑賞でした。

予感的中。。。

すごく真面目に作られた作品で観れてよかったとおもう反面、
被差別で泣かせるのは、卑怯だよな、とも。

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.5

年末進行で寝ずに会社に戻らなきゃいけないなか真夜中のお風呂で観るのにちょうどいいデトックス映画でした。

軽妙ながら、イマドキな社会派ネタにグッときた。うまいなークルーニー。


自分は既婚者だけど、
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ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た(2016年製作の映画)

4.0

レネのいう「自分たちはフリークスなんだ」って言葉。

彼にとってはこれが本音で、すべてなんだろうけど
じゃあ世界一になれるフリークスって何者なんだ?!

ってことを、彼らのフツウじゃない挑戦を、
no
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.1

監督がほんとうに描きたいものを描き切った、という情熱が伝わってくる良作でした。

すず目線で描かれる水彩画のあざやかな世界と現実の対比にじわじわきました。

クラウドファンディングに参加しなかったこと
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TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

5.0

出てくる日本人、全員すみからすみまで超カッケー。


Netflixとかでガンガン世界中に流してほしい。こういう画のクオリティも取材も手も心も技も時間もかけているタイプのドキュメンタリー映画が日本でち
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ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ(2015年製作の映画)

3.5

素人に500ドルの前金とか、1冊の編集に4年かけるとか、今の出版業界じゃこうはいかないよなーとぼんやり思いつつ、そもそも無名の文学青年が時代の寵児になるということが、これからの未来に起こり得るのだろう>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.5

この作品を手放しで好きなひとはロマンチストで青い春コンプレックスで根がいいひとだろうなーと観ていたら劇終後に涙目のオットの人がほくほくとパンフを買ってきたのでほっこりした。

神木くんは本当にいい意味
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ティファニー ニューヨーク五番街の秘密(2016年製作の映画)

3.7

バーグドルフのドキュメンタリーを撮ったマシューミーレーが、こんどは物質主義と資本主義の頂点に君臨する、ティファニーの強さをひもとく。

大統領やハリウッド女優のような超一流のセレブリティから、良くも悪
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シーモアさんと、大人のための人生入門(2014年製作の映画)

3.9

シーモアさんちの折りたたみベッドに釘付け。


何百、何千時間の練習に裏打ちされたよどみない旋律を聴くうちにに、オリンピック選手の顔を想起する。音楽家も俳優も、アスリート。
何かのプロフェッショナルを
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

エヴァもゴジラも観てはいるもののどちらかというと苦手なジャンルため、全く期待せずに鑑賞。
ところが、、予想を遥かに超えて面白かったです。


作戦会議とか対策本部とかそういう和製サラリーマンのミッショ
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FAKE(2016年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

最終日、立ち見。上映後には拍手まで。すごい盛況。

森監督いうところの
「テレビメディアに信念はない」

のに対して、この作品は監督の信念というか私情まみれ。


肥大化するメディアが垂れ流す情報に溺
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.7

これは誰かとではなく、1人で観るべき。相変わらずロマンティストで変態です。90年代の岩井俊二ブームを懐かしく思い出し、やっぱり好きだーとひとりごち、記憶と向き合う時間を堪能。

リップヴァンウィンクル
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渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

-

橋口監督のエッセイを一気読み。中でこの作品に触れられていて、古い録画のDVDを探し出して観てみた。

が、青い春、ならぬ夏、が、まぶしすぎて、、直視できず。

ひとり悶えていると、隣部屋のオットに何事
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.0

フランス映画なんだけどアメリカのクラシックなヒューマニズム映画への敬意を感じる。お風呂で気軽に観るのにはよい。誕生日パーティの演奏にあわせて風呂掃除はかどる。

しかし富豪と障害と黒人労働者、混ぜると
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アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014年製作の映画)

3.0

世界中からアーティストが集まるニューヨークで、中でもずば抜けて「個性的」に生きるということはどういうことなのか? を垣間見れるドキュメンタリー。

アイリスと監督が同世代のせいか、ファッションのカリス
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

5.0

自分が英国くたびれ紳士萌えかつ映画マゾだと改めて確信する、史上最高のスルメエロ映画(当社比)でした。ゲイリーオールドマンの神演技も健在。2度見必須で何度も美味しい。まっこと、ごっつぁんです!(誰)>>続きを読む

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

-

メタ構造とヴィクトリア朝ゴスとバディものと薬物依存性の精神世界という、病んでる幕の内弁当。
公式二次創作の本気。


これをBBCが作るってところがクレイジーで好き。そろそろNHKも大河でタイムリープ
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大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.5

女性のしなやかな強さが上品に描かれていて、でもフランスらしいコメディ要素もあって、好感。カトリーヌフロ、大統領専属料理人も南極基地料理人もハマり役。
彼女くらいの年頃の女性が、宮廷と南極という両極端な
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.0

「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」フロム火星。

としまえんのIMAXスゴイんだぜって噂をきいて初めて行ってきました。けっきょく予告編と本編のあいだのIMAXロゴが動くやつ(20秒くらい)
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.0

「キングスマン」とスパイ二本立て。
あちらがビスポークならこっちはレディメイドか。いわゆるスパイエンタメもの。

ヴィクトリア役はティルダスウィントンがよかったなぁとかギャビーちゃんもっとアングル変え
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ビスポークテイラーのエリートスパイ目当てに観てみたら、なんとも予想外に挑発的な平民スパイ育成映画で笑った。ああでも「国際諜報局」時代から、これもまた英国の顔。新人テストはパニック映画さながらの緊張感も>>続きを読む