かずぽんさんの映画レビュー・感想・評価

かずぽん

かずぽん

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エスター(2009年製作の映画)

4.5

【エスターの秘密】

監督:ジャウム・コレット=セラ(2009年・米・123分)
原題:ORPHAN (孤児)

冒頭の出産シーンで、すっかりミスリードされてしまった。てっきり、悪魔の子でも産んでしま
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東京画(1985年製作の映画)

3.2

【小津監督作品に 世界中の家族の姿を見るという】

監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース(1985年・西独・93分・ドキュメンタリー)
原題:TOKYO-GA

小津安二郎を敬愛し、小津の作品に家族の原風
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

【シャイニング(かがやき)の持ち主は たくさん存在するようだ】

監督・脚本・編集:マイク・フラナガン(2019年・米・152分)
原作:スティーヴン・キング『Doctor Sleep』

珍しく原作
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大陸横断超特急(1976年製作の映画)

3.8

【シルバー・ストリーク号から何度も落ちる主人公】

監督:アーサー・ヒラ―(1976年・米・114分)
原題:Silver Streak
音楽:ヘンリー・マンシーニ

『ヤング・フランケンシュタイン』
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

【圧巻は「オデッサの階段」】

監督・脚本:セルゲイ・エイゼンシュテイン(1925年・ソ連・75分・モノクロ・サイレント)


1905年に起きた戦艦ポチョムキンの反乱を描いています。“ポチョムキン”
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バービー(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

【バービーに異変】

監督:グレタ・ガーウィグ(2023年・米・114分)
原題:Barbie

序盤は、予告映像のイメージどおり。
ピンク系統の色彩に包まれた「バービーランド」の夢のような一日。
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あきれたあきれた大作戦(1979年製作の映画)

3.0

【もうすぐ義理の家族…そこに起こる大騒動】

監督:アーサー・ヒラ―(1979年・米・103分)
製作総指揮:アラン・アーキン
原題:THE INーLAWS 

レビュアー仲間からのお勧めで興味津々な
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.6

【おぉぉ…スパイダーマンがたくさんいる!】

監督:ボブ・ペルシケッティ/ピーター・ラムジー(2018年・米・117分・アニメ)
原題:Spider-Man:Into the Spider-Verse
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【狩集家遺産相続事件】

監督:松山博昭(2023年・日本・128分)
原作:田村由美の漫画『ミステリと言う勿れ』

フジテレビの月9ドラマの時から、ハマってしまいました。原作の漫画は小学館のフラワー
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ヤング・フランケンシュタイン(1974年製作の映画)

4.2

【個性的な名優たちによるパロディ】

監督:メル・ブルックス(1974年・米・106分・モノクロ)
脚本:メル・ブルックス/ジーン・ワイルダー

トランシルヴァニアのフランケンシュタイン家では、ヴィク
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怪物(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【得体の知れない不気味さ】

監督:是枝裕和(2023年・日本・126分)
脚本:阪本裕二  音楽:坂本龍一
原題:MONSTER

一気に観ました。
校長室でのやり取りは、観ていて苛立ちを覚えました
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小さな目撃者(1970年製作の映画)

3.3

【オオカミ少年は信じてもらえない】


監督:ジョン・ハフ(1970年・英・92分)
原題:Eyewitness(目撃者)

(ネタバレしてないと思うけど、勘の鋭い方はご注意)


地中海の小さな島に
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ダークマン(1990年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

【ダークヒーローというより怪人】

原案・脚本・監督:サム・ライミ(1990年・米・96分)
原題:DARKMAN

ダークマンを演じていたのは、リーアム・ニーソンだったのですね。しかも本作が映画初主
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.4

【何か衝撃・・・】

監督・脚本・音楽監督:平尾隆之(2021年・日本・94分・アニメ)
原題: POMPO: THE CINEPHILE
原作:杉谷庄吾【人間プラモ】の漫画『映画大好きポンポさん』
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チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.5

【いま観てもアッパレな名シーンの数々 特撮もあり】

監督・脚本・製作:チャールズ・チャップリン(1925年・米・73分・モノクロ・サウンド版)
原題:The Gold Rush

ゴールドラッシュに
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ひろしま 石内都・遺されたものたち(2013年製作の映画)

3.6

【写真の向こうから聞こえてくる声・息遣い】

監督:リンダ・ホーグランド(2013年・日/米・80分)
原題:THINGS LEFT BEHIND

淡い色合いで向こう側が透けて見える薄い生地のワンピ
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バタリアン(1985年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【オバンバが語る彼らが脳みそを食べる理由】

脚本・監督:ダン・オバノン(1985年・米・91分)
原題:The Return of the Living Dead

「バタリアン」が邦題だったとは知
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燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

3.1

【小さなことは気にせず楽しみましょ!】

監督:谷垣健治(2020年・香港・96分)

元祖『燃えよデブゴン』のサモ・ハン・キンポーに替わってドニー・イェンがデブゴンを演じる。リブートの位置づけらしい
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血と砂(1965年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

【♪お春さん、オ・ハ・ル・サ・ン】

監督:岡本喜八(1965年・日本・131分・モノクロ・日本語字幕あり)
原作:伊藤桂一『悲しき戦記』

『血と砂』というタイトルからイメージしていたのとはずいぶん
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.0

【人それぞれ感じ方は違うだろうけど 】

脚本・監督:吉田恵輔(2022年・日本・105分)

歌うまYouTuberとかピアノYouTuberとか、YouTubeでの配信をきっかけに注目され成功した
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.5

【「汚穢屋(おわいや)」と「おきく」】

監督:阪本順治(2023年・日本・89分・モノクロ/パートカラー)


うんこが出てくるのは知っていましたが、まさか徹頭徹尾「うんこ」の話だったとは…!
体調
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桃太郎 海の神兵(1945年製作の映画)

3.8

【アニメーション大国への第一歩となった作品】

監督・演出・脚本・撮影:瀬尾光世(せおみつよ)(1945年・日本・74分・アニメ・モノクロ・字幕なし)
影絵:政岡憲三
音楽:古関祐而  作詞:サトウハ
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毒薬と老嬢(1944年製作の映画)

3.8

【かなりのブラック・コメディ】

監督:フランク・キャプラ(1944年・米・118分・モノクロ)
原作:ジョセフ・ケッセルリングの同名戯曲


冒頭のシーンや屋外のシーンでは感じなかったが、ブルースタ
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【山田洋次監督らしい作品】

監督:山田洋次(2023年・日本・110分)
原作:永井愛の戯曲「こんにちは、母さん」

映画公開前の番宣や劇場での舞台挨拶をテレビで観ていました。吉永小百合が母で大泉洋
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

4.0

【共助が韓国・北朝鮮・アメリカに拡大】

監督:イ・ソクフン(2022年・韓国・129分)

『コンフィデンシャル/共助(2017年)』の続編。北朝鮮の刑事リム・チョルリョン(ヒョンビン)と韓国の刑事
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コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)

3.6

【眼福でございました】

監督:キム・ソンフン(2017年・韓国・124分)

冒頭はちょっと複雑に感じてしまった。北朝鮮では、軍の人間が警察も兼ねているのだろうか?人民保安部というのが、警察のことな
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レンフィールド(2023年製作の映画)

3.5

【ドラキュラ好きの私は楽しめました♪】

監督:クリス・マッケイ(2023年・米・93分)
原題:Renfield
原作:ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』

ニコラス・ケイジが嬉々としてドラキュ
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密告(1943年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【テーマは疑心暗鬼?】

監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー(1943年・仏・88分・モノクロ)
原題:LE CORBEAU(カラス)

観終わった後、何となくスッキリしないというか後味の悪さが残る
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.0

【人生は人の真似して覚えるんだって】

監督・脚本:センゲドルジ・ジャンチブドルジ(2021年・蒙・124分)

“モンゴル映画” “考現学”
この二つに興味を惹かれて観ました。ジャケ写だけ見るとエッ
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

1.5

【怒りすら感じる作品】

監督:レイズ・フレイク・ウォーターフィールド(2023年・英・84分)
原題:Winnie-the-Pooh:Blood and Honey
原作:A.A.ミルン『クマのプー
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

2.8

【『吸血鬼ドラキュラ』の物語から第7章を翻案】

監督:アンドレ・ウーヴレダル(2021年・米・119分)
原題:THE LAST VOYAGE OF THE DEMETER
原作:ブラム・ストーカー
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ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)

3.5

【美しく白い喉に魅せられる吸血鬼】

私の場合、吸血鬼と聞いて思い浮かぶのは、断然クリストファー・リーのドラキュラなのですが、本作でキンスキーが演じるドラキュラ伯爵は、クリストファー・リーとは全然イメ
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吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

3.2

【元祖吸血鬼映画】

原作は、ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』で、F・W・ムルナウがこれを映画化した最初の監督。
このDVDの特典の中で語られていたが、原作者の許諾を取らないまま無断で映画化、
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

3.3

【ディズニー最後のセルアニメ】

監督:ジョン・マスカー/ロン・クレメンツ(2009年・米・98分・アニメ)
原題:The Princess and the Frog

テレビでやっていたので懐かしく
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殺人鬼に罠をかけろ(1958年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【溺愛の結果】

監督:ジャン・ドラノワ(1958年・仏・114分・モノクロ)
原作:ジョルジュ・シムノン『メグレ罠を張る』

本作でメグレ警視を演じるのは54歳のジャン・ギャバンで、彼がメグレを演じ
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風の又三郎(1957年製作の映画)

3.1

【『銀河鉄道の父』を観て】

監督:村山新治(1957年・日本・51分・モノクロ)
原作:宮沢賢治『風の又三郎』

先日、成島出監督の『銀河鉄道の父』を観た。その劇中で、病床の妹トシ(森七菜)に賢治(
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