nabisukoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.5

主人公が何となく影薄いというのが印象的な不思議さがあった。実際こんなのが目の前で起きたらどうするだろう……本を書きあげた実在の彼に乾杯しよう。

偽りなき者(2012年製作の映画)

4.5

心が痛い………痛すぎた………!
誰かを無条件に信じて味方になれる強さが欲しい、諸刃の剣だとしてもね………。どれほど世間は取り繕ったって、彼は一生癒えない傷を背負っていくのだ。

エレファント・マン(1980年製作の映画)

2.8

こんな時代があったんだなあ……今は少し過剰なくらいにはマイノリティが救われる環境になったのかな。それでも個人がアイデンティティを確立するかどうかは個人次第だが。彼が受け続けたような、あからさまな衝突が>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.7

一度目の「終了」する瞬間を見たときは、どんなホラー映画よりも恐ろしかった……全身が凍りついたかのよう。
主人公キャシーは一部始終、じっと静かに世界を見つめて理解する。頭が良くて、感情を爆発させることは
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.9

Oh……コング少佐……
なんだかとても軽快で楽天的な地獄を見た。
こういう皮肉全開の映画めっちゃ好きだな……

20220503
パンデミックやウクライナ情勢やらで世界が愚かさとごった返しになった状態
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トラスト・ミー(1990年製作の映画)

3.8

またひとつ変な映画を見てしまった……80年代映画の独特なクセは一体何なんだろう?シュールか……好き……ただし、この映画はただヘンテコなだけじゃなくて、男女二人が膝突き合わせてとことん理想を追求していく>>続きを読む

マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

3.5

怖い……じわじわ来る怖さ。怖いな。意味ありげなラストが平穏なものだとは到底思えない。無事に着くと良いのだが……まさかマーサ一人の為にあの男どもがそこまでするだろうか。つまり姉夫婦が犠牲になってしまうの>>続きを読む

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.8

初回、テキトーに観てしまったので再鑑賞。
メチャクチャ泣いた。こんなに心を抉る話だったのか。人物一人ひとりにどっぷり感情移入して心痛む。オスカーの不器用さには似たものを感じてしまう。なぜ真実を重視しな
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ヘザース ベロニカの熱い日(1989年製作の映画)

4.5

ぶっ飛んでるのが常識!ただ面白いだけじゃなくそれぞれに筋が通ってるのが良い。なんか好きだ。イケイケなのに真っ直ぐで、それが大衆からすると陰湿ってことになるのかもしれない。どうにか抵抗したいが強い意志を>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

3.6

幸せになったんかい?……幸せになれたんかい?ありがとうありがとう……。

劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS(2015年製作の映画)

4.9

わああ美しい……。遊戯王エジプト編の大ファンとして傑作だと思う……。
奇跡の再会を果たすも切ないという不思議な感覚に包まれてまたもや心に残る結末だった……。海馬の決して折れやしない切実な想いに胸打たれ
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.5

美しい少女ヴィオレッタは母の愛情欲しさに言われるがまま写真のモデルとなる。母は世間を馬鹿な凡人共だと見下しているが、少女は普通の暮らしを切望する。普通の親子のように愛されたいし普通の子どもとして遊び回>>続きを読む

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

5.0

うわー、すごかった。これもまた忘れられない映画になりそうだ。

「運命」について科学教師と話していたけど、結局そういう運命に従ったのか。やるせない。運命とは美しく訪れるものではなくほぼ強制されるもの。
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

2.8

サイコサスペンスだと思い込んで視聴してしまい、これで終わりかという残念な感想になってしまった。サイコサスペンスか。精神がやられてる人物登場という点ではそうかな。よくある正義は勝つ物語という印象。主人公>>続きを読む

サイン(2002年製作の映画)

4.2

『シックス・センス』の監督ということで視聴。信仰を持つ人にとりわけ深い味わいがあるだろうと思う。シックスセンスでも感じた神秘への畏敬がある。
愛する人を奪われた信心深い牧師は、愛して止まなかった神を恨
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.4

様々な動物が共存共栄するために築かれたズートピア。ひとつの街にそれぞれ適応できる環境が用意されている。素敵だった。人間だけど私もここに住みたい。残念ながら地球はまだまだ発展途上のようだ。
母はナマケモ
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スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

3.0

フランス色強かったなあ。姉の独特な魅力はなかなか共感しづらいのではないか。これが本気だとしたら世界は広く素敵なもんだなあと思う。私は下衆いのか。弟はどういうつもりであの絵を描いたのだろうと思う。姉弟と>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.9

息子はただ一人複雑な気持ちだなあ……。"本人"から聞いたのか、察してしまったのか分からないけど。しかしあの母親の家族であることには変わりないから、一概に恐怖を煽るってわけでもない。一通り感情豊かな頼も>>続きを読む

アバター(2011年製作の映画)

3.5

今となってはガラケーが魅力的に見える。GREEやモバゲーが流行していた時代が確かにあったなあと懐かしい。そして橋本愛が綺麗すぎる。スクールカーストをとことん拗らせた面白い展開。また見たいな。

斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

3.3

キャラがよくハマって想像以上に面白かった!斉木のピンク髪に違和感がないのも(私も催眠にかかっていたのかもしれないが)、照橋さんの無敵な美しさに納得がいくのも、実写版としてかなり優れていると思う。燃堂は>>続きを読む

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.5

どこかで見た顔だ、と思ったら、オペラ座の怪人25周年記念の時の、目を惹く彼だった。バレエのバの字も知らない素人であっても、その演技を一目見た瞬間からセルゲイは特別であることが分かった。そういう存在なん>>続きを読む

レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)

3.5

設定が面白い。外の空気に触れず大切に育てられた少女たちが、知らずのうちに美容整形の材料に成り果てる……某漫画と違うのはレベル制度が設けられているところか。従順に、謙虚に乗り越えて来た先には、温かい家族>>続きを読む

ロリータ(1997年製作の映画)

4.3

この愛情は、倫理的には肯定してはいけないのかもしれないが……、絶望的なほど深く、悲痛で、真正な想いを否定することはできない……。中身を知ってしまうと正誤なんか分からなくなってしまう……、そういった事実>>続きを読む

怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

3.6

兄弟愛と親子愛。うーん、ミニオン不足だったな。残念ながら、ミニオンズの三人組が出てこないのはきっと期待はずれだっただろう……。けどメルたちのグレっぷりが可愛くて何度も見てしまう。さすがミニオンだ。可愛>>続きを読む

ミニオンズ(2015年製作の映画)

4.2

ケビン、ボブ、スチュアートの三人組、かわいすぎる……。特にケビンに夢中だった……。初めはボブを面倒くさがったケビンのはずが、いつでも気にかけて優しく微笑む兄貴っぷりに惚れ込む。こんな素敵なリーダーはそ>>続きを読む

怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年製作の映画)

4.0

おもしろくて一気に見てしまった。怪盗グルーの成長っぷりがすごい。みんな幸せそうで何より。

怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

4.0

怪盗グルー、いいキャラしてる!ほっこりした。そしてとにかくミニオン達が可愛くて何度も吹き出してしまう……あの喋り声がツボすぎる(笑)

ソウ2(2005年製作の映画)

3.9

どこまでも考え抜かれているなあ……全て手のひらで転がされている始末。条件がそれだったので仕方ないが、被験者側がもう少し賢くても良かったなと前回より不完全燃焼感があった。頭脳戦で勝てっこない悪役が思い切>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.5

映像美。見ていて気持ちがいい美しさ。しかしその美に囚われた人々は、驚くほど価値観が狭い。殺るか殺られるかしかないのか。一般的には"賞味期限"が切れたらお終い、しかも一年持てば良い方?それなら生き急いで>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

4.7

やっと観れた。よく似た思慮深い二人の、洞察による一連の話し合い。誰にも理解される筈がないという諦観に打ち勝ち、能力を世界に適応していく。印象深い。最後にどんでん返しもあって、好奇心が満たされる。

午後の網目(1943年製作の映画)

4.7

何故……その関係性の破壊が、ずっと前から決まっていたような。そういう宿命だったのだろうか。この作品はまるで夢の中のようだけど、現実も変わりないのかもしれない。全て簡単にひっくり返るからね。それにしても>>続きを読む

僕はうまく話せない(2015年製作の映画)

4.9

"瞬間的人物像分析 1226番
孤独なフォント・デザイナー
外見では分からないが
幼児並みの対人スキル
得意なことは自己憐憫"

……強いシンパシーを覚える……とても好きな短編映画。

ドキュメンタリー 最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

実際の二人が見れて本当に良かった。俳優の二人も共演し、まるで二度出会えたかのような贅沢感。
本物のフィリップが持つ思慮深さと哲学に感心する。一目見た時にアブデルが"同志"であると見抜いたとのこと。その
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.2

白人至上主義者が黒人の情を知る話、というだけでなく、子供が発達していく中で何を学びどう成長していくのか、心の闇はいかにして生まれるのか、丁寧に描かれていた。
罪の犠牲はあまりにも惨かった。主人公はまた
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ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)

4.5

自己矛盾に苦しむハンニバル、貴重なシーンだった。高潔な彼はその後、自分を罰するべきだったと思うが。どんな心境だったんだろうな……。それともずっと心中では自分を戒めながら生きたのかな。同じ人間としての自>>続きを読む