Nekiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.3

filmarksのオンライン試写会にて☀︎

5人の視点それぞれがAからBへ、BからCへとエヴリンの失踪を中心に、「偶然」によって繋がりながら事件のあらましをあらわにしていく、オムニバス形式のような、
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.4

『メッセージ』や『ブレードランナー2049』の映像的静けさや美しさを観る限り、ドゥニ・ヴィルヌーヴはじっとりしたサスペンスらしいショットと好相性なんだろうなと思う。
だいぶSF監督のイメージがついてき
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.0

『北北西に雲と往け』を読んでから、インスタでアイスランドの風景垢をフォローし始めたアイスランドファンです(単純)

TLで見かけて興味湧いたので観てみました。

アイスランドの人間よりも圧倒的に自然が
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.5

若かりしラッセルクロウがすごく沁みる。
レミゼの歌合わせ映像では1人だけテンポが取れなくてすーごくあたふたしてたのに笑 この映画では、そんな彼の不器用さが演技に実直に生きているのかもしれない。

以前
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グッバイ、ケイティ(2016年製作の映画)

-

同監督の次作はタイトルが原語でThe Professor、日本語でグッバイリチャード!になっている。続けて同じタイトルの映画撮ってることになっちゃった。こっちが先だから、次作の邦題があれなのか😂

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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

-

ガス・ヴァン・サント映画3つ目。
ついぞ思うことは、この人の映画ってその事の「経験者」がいないと成り立たない映画だということ。

リアルさでいうと最近色々なところで紹介されている『明日私は誰かのカノジ
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.6

とーっても良かった。

イラストレーションと映像のリンクはポップな仕上がりだったし、チグハグな時系列も、彼に関してわかっていることをエッセンスとして散りばめながら組み立てた感じ。

マイ・プライベート
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羅生門(1950年製作の映画)

-

映画が総合芸術であることをひしひしと全場面から感じる。

人間は弱いから嘘をつく、むしろ都合の良い嘘が存在しない世界を信じられんのか?という問いかけ。

を、鏡を使い込んだ太陽光での撮影で見せていく。
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マトリックス(1999年製作の映画)

-

一回はきちんと観なければ、と思うシリーズ。現実が誰かに見させられている夢だったら…メタ的なこと考え始めちゃうと永遠にマトリョーシカ思考から出てこれない。玉ねぎ思考ともいえる。

トリニティ(三位一体)
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

-

最初から最後まですっとぼけているようで、真面目に説教もして、時間軸はずらしつつもちゃっかり話は繋がってて…面白い気もするしカッコいい気もするけどとにかく終始くだらない。ずっとふざけてる。
ダイアローグ
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.4

TVでやっていたわけでもなく、友人に見させられたわけでもなく自発的に観た個人的初マーベル作品。

暇なんだけど風邪ひいててゲホゲホな時に、高尚な映画よりずっと気が向いたので観てみた。

負け組、という
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

-

ローラがとってもキュート。
くりくりキラキラの目で自分を信じてくれたら、Jも揺らぐわ。
パグがとても愛らしくて実家の犬に会いたい🐶
簡素にロマンチックでエイリアンはあの元祖エイリアンっぽくてJはKの復
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.8

直線を多用した背景、窓の有無で人物を描写し、的確に美しい陽光や景色を取り込む🪟

大予算をかけられたスペクタクルものでもなく、シリアスで重厚な暗い場面が続く映画でも全くなく。

90分と短いのもあり、
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8

ソフトでクラシカルで、なんて優しい映画。
けれど人間の持つ残虐な部分からも目をそらさない。
そういう意味ですごく誠実なファンタジーになっていて、映画そのものよりも監督に興味がわく。オタクとして有名なギ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

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西部劇の舞台やバディものなど、男性しか演じて来なかった役割、舞台を女性の主役2人が逃避行に使う。彼女たちが逃げているのは「罪」からだけど、社会の規範からの逃避と重ねられている。

本来は外にいるはずの
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ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

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短いショットを繋げて、バレエやダンスシーンはたっぷり見せて。本当に彼の人生を模しているみたい。ステージに立っている間以外は走馬灯のように、薬の興奮と沈静化を繰り返して過ぎていく。

彼が生まれた国のせ
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

-

雪が降っていると一度の撮影で足跡が残ってしまうのでテイクを重ねられない。
それで撮影に150日もかかってしまったそうだけど…

寒そうでいいな。
キンキンの北欧の冬と日の昇らなさは、一度くらい経験する
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.6

直前にたまたま『乱暴者』を観たのでのっけからバイクが登場してむふー、となった。

30年が経って街が新しくなりバイクがスズキになっても、まだバイカーはライダースを着てジーンズを履いている🏍👖

一方バ
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乱暴者(あばれもの)(1953年製作の映画)

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『理由なき反抗』のちょっと前に公開された映画。同じ系譜。全然関係ないけど、5センチはあろうかというあのヒールであれだけ走れるヒロインすげえ👠

アメリカ映画として初めて暴走族を主題に取り上げた映画であ
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スナッチ(2000年製作の映画)

4.4

控えめに言って最高の部類🐶🥊💎🍻

色んな感性と瞬発力がなんとか上手いこと噛み合わさって生まれてくる独特の疾走感には出会うたびに虜にされる。
この作品もその類。
同じような作品を二回立て続けに撮ったそ
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ターミネーター(1984年製作の映画)

-

ターミネーターのデザインすごく良い。

たとえプロットがパクりでも、最後まだ起き上がってくるターミネーターの恐怖には才能がある。

音楽の使い方、画の見せ方、これを見ると「映画」をすごく好きにならざる
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市民ケーン(1941年製作の映画)

-

やっと観た。映画評論との合わせ技で鑑賞したので午前いっぱいかかってしまった、映画自体も短くはないし。

おかげでなんとか大筋は理解できた、映画を勉強しようと思っている人が読むような書籍に必ず登場する理
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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スピルバーグのスピルバーグによるスピルバーグのための映画。スピルバーグとはどういう監督ですかという後世の質問に一本で答えられる映画である。

楽しい要素しかないだって王道のストーリー+各作品の楽しいと
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

あけすけに中国やロシアを描いちゃって大丈夫なのかは知らんけど、ほんとまぁいいSF映画だった。アクションのないSF。

未知の地球外生命体との遭遇っていう宇宙規模の出来事よりも、目の前の愛しい人に会えた
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.3

美しい。とても抒情的。長い。静か。
寿命制限がないので運命への反抗はもうない。人間に翻弄されるのみのリリカルな絶望。

そんな世界で生きる新型レプリのK、救いがなくて最高に世界観とマッチ。前作と違って
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

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SF映画が好きだと思うなら一度は見ておかねばと思っていた。宇宙ステーションとシャトルがワルツを踊り、宇宙を描くSF映画の文法を確立したエポックメイキングな映画。年代を意識させないよう慎重に作りこんで、>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

5.0

宇宙という人類にとって最も大きな舞台を使って、親子という人類にとって最も身近なものを描き出す

拡大と縮小だ。規模が違い過ぎて、観客に伝わるほどメタファーとしてうまく機能しなかったのかもしれないが。
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ジェンダー心理学?的な観点からの批評をちょろっと読んだが、読んでなくてもそういう印象を多かれ少なかれ受けると思う。あのマッチョなヘミングウェイとバトルしたいんだもんね。

セブンではジョンドゥ、
今作
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

-

ゴキブリ注意報。実は宇宙人と融和しながら暮らしているニューヨーク、登場する宇宙人が大体平和である。

ウィルスミスの軽口や、煩わしくない程度に挟み込まれてる小ネタがくだらなくて楽しい。BTTFにも似た
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エイリアンVS. プレデター(2004年製作の映画)

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この手の映画(と乱暴にまとめて申し訳ない)は全くと言っていいほど射程圏内になかったのですが…。

とある漫画にあてられて、百円だったし借りて観てしまった🎞

ああ、漫画の展開と合わさって
あのアレとこ
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トランスポーター(2002年製作の映画)

3.0

最初のカーアクションがすごく楽しく、その後は大体はっはっは、と笑い飛ばせるアクション映画です。

スリル、女、アクション、逃走
編集でアクションらしいテンポにしつつ、

肩肘張って頭煮詰まってる時にみ
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.3

うっひょおお、かっこいい。
男性なら一発で済むところを三発殴る、周囲の物を利用する、急所を狙うなど
護身術の素晴らしい参考になりそう😇知らんけど。

バイオレンスなシーンでここぞとばかりに鳴ってくる8
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

2.6

ううう、トムクルーズはイケメンだけど、この映画は個人的にダメでした…

さすがスピルバーグ、と思うシーンや映像表現は多々あり、映画らしいあのハラハラドキドキ感が上手に幾度も織り込まれているのはやはりす
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.6

人間もレプリも、それぞれが社会や運命に抗う。その意味では機械と生身の差がなくて、そういうのいいSFだなぁ🤖👏

サイバーパンク、SF作品の金字塔。あらゆるSF作品の世界観や技術に刻々と現実が追いつきつ
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あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)

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チャーリーとチョコレート工場🍫🏭を思わせる冒頭、アメコミみたいにテンポ良く進んでいく喜劇みたいなドキュメンタリー。

各産業界と真っ向から対立するような主張を万人に分かりやすく裁断・加工して映像説明を
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