Nekiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー(2014年製作の映画)

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最近周囲にコーヒー専門店が増えた気がする。「エスプレッソ」とか「カフェラテ」じゃなく、原産国や豆の名前でコーヒーを注文するような。

酸味が好きか苦味が好きかくらいしか分からないけど、時々そういうお店
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イノセンス(2004年製作の映画)

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監督の突き詰めたいままに作ったと本人の著作で読んだので、まあほんとそのまんまだな、と🐶

走行車のガラスにうつる細かな傷や、その光の反射にまでこだわってるとか🚗バトーが電脳に侵入されたシーンの背景もの
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攻殻機動隊 新劇場版(2015年製作の映画)

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ARISEシリーズは完全に映画への布石…
シリーズ観てないと映画わからないのでは🤔クルツとかファイアスターター、キノコ頭のダブルゴーストなメンテ義体とか。

スマホも新しいの買わないと古いのからどんど
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

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ミステリーものが好きな上、ジョニーデップが観たかったのですが
意図せずセルゲイポルーニンを拝む映画になりました。はい。麗しい禁断の果実感が漂ってたもので…🍎

原作は言わずもがな、その他は大体THE・
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.5

ネットフリックスオリジナル。

宇宙や南極の圧倒的な自然と、ハイテクな機械に囲まれながらも赤い血が流れている人間。流血シーンも印象的。SF的なロマンチックさで言えば、ガタカにちょっと似ている。静かで詩
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.5

監督が想定している物語の時間設定は「今から10分後」の世界ということで、映画を見始めた時点でもうとっくにシンギュラリティの突破は起こっちゃってることに。
バキバキにAIが人間を凌駕していく話ではなく、
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

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家族チョイス。キムタクは好きだけど、映画やドラマではどうしてもいつものお決まりのキムタクになっちゃうから、原作知らなくても大体の話の筋が読めてしまう。
でも家族は楽しそうに観てたし、個人的には脇を固め
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.9

18世紀、19世紀なら懐古的な気分になって様々な国の文化が美しく見えるけど、20世紀になってもなお変わらず重厚な歴史を感じさせる気品にあふれた雰囲気というのは英国の他にどんな国にもない。

どっから出
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トランセンデンス(2014年製作の映画)

3.5

超越を意味するトランセンデンス。自我や魂、個人を構成する核心をネットの世界へコピーできるとしたら、それは人類の核心的な新しい進化になる。「Ghost in the shell」で少佐がAIとの融合によ>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

いい沈黙と静けさ。アスガーの沈黙が場面ごとにセリフの代わりに全てを物語ってストーリーを進めていく。映画というよりドラマに近い感じがしていたけど、現場を「何も見せない」ことで映画としても成り立ってる。>>続きを読む

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

2.9

どうしても中村倫也を拝む映画になってしまう。カメレオン俳優とメディアに散々言われてる人なのだからご期待に応えて存分にカメレオンさせればよかったのに。火曜日くんだけにたっぷり使っちゃうのもったいない…気>>続きを読む

スチームボーイ STEAMBOY(2003年製作の映画)

3.0

「ラピュタ」大友克洋バージョン。ファンじゃなくてもスチームパンクが好きな人は存分に堪能できるし、やっぱり圧倒的な画力は見入る。人物よりも背景の存在感が常に強い。実写みたいなカメラワークもところどころ面>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.0

どんでん返しがスゴイ!というタイプの映画ではないんじゃないのかな。もし映画脚本の教科書があったら、サスペンス映画部門の最初の方に基本の作品として載ってるかもしれない。ところどころ背景や被写体の映し方と>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.0

これを観ちゃうとフィルマークスの制作陣に基本監督と脚本とキャストしかないのすんごい勿体ないって気持ちになる。言い出したらキリがないんだろうけどこういうドキュメンタリーができるくらいなんだしのっけてほし>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.8

ハードでマッドなサスペンス、もはやホラーだ。肌寒い雨の日に見ると雰囲気が2倍出た。
オープニングはエンディングまで観た後もう一度観た。当時話題になったのもうなずける。レイモンドチャンドラーの小説をなん
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.0

「存在意義」についてだいぶ考え込んでいる主人公だけど、全てが無に帰してしまうなら何のために生きるのか、そもそも自分は、「私」とは一体だれか。SFって「if」の世界を描くことでむしろ対比として現代を振り>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

3.6

1997年の映画にしては描いている近未来性がちょっとファッション性に欠ける。予算が足りなかったのかな。言ってしまえば、時代を考慮してもちょっとダサい。青、黄、緑、黒、画面を覆う色使いは面白いけど、少し>>続きを読む

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.0

記録。フェルメールの絵画を1時間半見続けた気分、きれいな映像だった。ラブストーリーそのものよりも映像の圧倒的耽美さの方が上回っている。写真のない時代に写真よりも精密でかつ芸術的な絵画を描ける人間の手っ>>続きを読む

ゴッホ 真実の手紙(2010年製作の映画)

3.0

ナレーションと画面越しにこちらへ話しかける役者たちによってゴッホの生涯が語られていく。とても短い映像なのでさらっと見れる。著者や監督によって重点を置くポイントが違うので、ゴッホを知りたい人は他の作品や>>続きを読む

クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代(2018年製作の映画)

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このドキュメンタリーからクリムトやシーレに入ろうとしたらなんのこっちゃかちょっとわからないかもしれない。作品が生まれた時代背景の総まとめ的なところもあり、近代美術史とか取ってる学生が観るの良いかも。授>>続きを読む

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.6

年代とタイトルから、サリンジャー的な青少年の話かと思っていたがちょっと違った。理由じゃなくて出口がないんだと思う。出口なき反抗。未成年特有の、意味をなさない(形にならない)SOSには残念ながら映画の中>>続きを読む

我等の生涯の最良の年(1946年製作の映画)

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文学作品の理解のため退役兵についてもう少し学ぼうと鑑賞。出だし、空港で退役兵のフレッドは飛行機に乗れず、軍人用の案内所へ行くように言われている。廃棄寸前の軍用輸送機で退役兵を帰省させていたのか。彼らが>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

BGM的に鑑賞できるかな、と思い気軽に観てみた。結果、映像も音楽も思ったよりしっかり鑑賞していた。
まず音楽があって、映像はその次。『アキラ』のバイクもそうだけど、ほとんど暴走に近い逃走なので毎回かな
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ACCA13区監察課 Regards(2020年製作の映画)

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アニメから。画面の構成、シンメトリーが多い背景や中心に据えられた人物描写がアニメなのに実写映画を想起させた。映画っぽーいってなる。

過去を思い出すときは左を向かせ、未来を見据えるときは右を向く。古典
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

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とんでもねえ、と思った。
何がすごかったか、圧倒されたかを拙い言葉のままに知人に話したら、ああ、ストーリーや思想というより、"映画"を楽しんだんだね。と言われた。
そう思う。劇場や、でーっかい画面で観
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シャレード(1963年製作の映画)

4.0

あーなぜ今まで観なかった
オードリーが出ている映画の中では個人的にかなり面白くおもえる。ファッションアイコン的かわいいオードリーも拝めるし、何より当時のパリの街を観られるのが楽しい。メトロあんな風にダ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.9

途中までまるでルパンと銭形
豪華なアパートで豪遊する泥棒と
しがないコインランドリーでおばちゃんに囲まれながら洗濯物待ちしてる刑事

シリアスな場面もあるけど
フィクションとして楽しめる

人物への色
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

5.0

声にならない想いに声を与えることができるからサリンジャーの"声"は偉大だ。それが物語の力というやつで、個人的に大切だと思っている文学の魅力だ。

彼が当時文壇と呼ばれる人たちから受けた無理解というのは
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

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これから毎日毎日
死ぬその日まで
このアニメーションの中で描かれたのと同じ思いを両親は繰り返し感じ続け、抱き続けて生きる。遺された者の宿命、生き残った者の背負うもの。

その重みの方が
わたしは心に残
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

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ヤクザが絡むとなぜか殺し屋がスマートに見えてくる。ヤクザがヤクザヤクザしてる、殺し屋は普通の人間になろうとしていつの間にかヤクザに巻き込まれてる。あと、美人の女の子がいる。そんな感じだった。
原作があ
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椿姫(1937年製作の映画)

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女ならさしずめグレタガルボ
といわれたキャラのいるBANANA FISHから。

なるほど、
高級娼婦たる美しさや
属する上流階級の世界に染まりきらない部分
真実の愛に心を持っていかれるところ
ヒロイ
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

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まだキレイになる前のニューヨークが見てみたくて鑑賞。

"主人公がなぜそうするのかわからない"
というところに、その狂気にこそこの映画を観る意味があるなあとぼんやり思う。

その「なぜ」が生み出される
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

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盲腸になりかけてて割と気持ち悪い時に観ちゃったからか、画面に酔った。
詩的な美しさ全然分からなかった。感受性磨き直さないといけないんかな

ストリートで男娼してる男の子たちのインタビュー挟まっていたの
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.8

歌がとにかく良い。
歌と背景、仮想世界の構造、それぞれのクリエイターの作品がすごく良い。
たとえストーリーが淡々と進んでいっても十分楽しめるから絶対映画館で観たい、聴きたい作品。

自分ではない自分を
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オンネリとアンネリのふゆ(2015年製作の映画)

4.7

め、ちゃ、く、ちゃ
KAWAII
part2。笑

前作に引き続き
とにかく無害で
とにかく可愛い映画なので
なんとなく沈んでる日にでもBGM的な感じでぜひ観てほしいデス

お金がないということが
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