Arbuthさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Arbuth

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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.2

最高にハッピーな映画。頭から終わりまでずっとハッピー。良かったー。ゴールデンウィークに観るのにふさわしい一本だった。

覚えたてのTwitterで炎上して職を失ってしまった職人気質な頑固親子シェフ、カ
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ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷(2018年製作の映画)

3.2

キーヴィジュアルからこの老婦人がシリアルキラーの大ボスなのかなーと思いきや…かなりのミスリード。まぁある意味一番怖いのはこのミセス・ウィンチェスターだったけど。

『サクセッション』シヴ役のサラ・スヌ
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.0

これは本当にしんどい…。
こないだ観た『キム・ジヨン』が優しく見えるほど、苛烈で無慈悲な世界。いや、セクシズムでこんな生命を脅かされる危険に晒されることってある⁇とにかくショッキングの一言。
これが実
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追憶の森(2015年製作の映画)

4.3

流石のマシュー・マコノヒー。やっぱり最高だ。
絶望を抱えた顔も希望を捨てない顔もどれも真に迫って胸を打つ。特に荒天の青木ヶ原樹海で満身創痍になる様がかなり痛々しいのだけど気迫で釘付けにされる。
この大
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.3

タイトルやキーヴィジュアルからもっと「音楽と青春」を真正面から扱った作品かと思ったら…。
徹頭徹尾、象徴的な作品だった。あんまりストーリーを理解しようとするより、パンクやサイケの雰囲気をグラフィカルに
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ストリート・オーケストラ(2015年製作の映画)

3.2

最近色々忙しくて気づいたら1か月以上フィルマ放置してた。映画も全然観れてない。もうかなり忘れてるけど、少しずつ過去のレビューを書き上げていこう。


正直言うと、映画のクオリティとしてはそんなにハマら
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.7

なんだこれ最高じゃん。あまり期待してなかったけど古き良きコメディ映画の香りを残した傑作だ。もしかしたらジャッキーのやつより好きかも!

基本的に洋画は字幕で観る派だけどこれだけは吹き替えで観て正解だっ
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.5

冒頭の義実家に新年の挨拶で訪れるシーンからもう全力でしんどかった。はじめから終わりまでずっとしんどい映画。

「学生」「お嫁さん」「女性社員」「育児中の母親」…様々な立場における女性のしんどさをキムジ
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フェアウェル(2019年製作の映画)

4.0

「人生は何を成したかではなく、どう生きたかで決まる」

中国語の原題も好きです。『别告诉她』(彼女には言わないで)中国映画っぽいタイトリング。

ニューヨークに住むビリーは幼い頃に両親と移住してきた中
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

17時〜20時の最終回。ほぼ満席の客席。
エンドロール、宇多田ヒカルの歌う主題歌が終わり、スクリーンが暗くなり場内に灯りが戻るまで誰一人として席を立たない客席。明るくなった一瞬後、会場全体から「ハァ…
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.3

原題の方がシンプルで好きだなぁ。『破壊』。

あまりまとまった時間が取れず何日かに分けて観たせいかもしれないけどあまりハマらなかった。結局主人公の気持ちが最後までよく分からなかったな…。

急に奥さん
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真実(2019年製作の映画)

3.2

普通に「いい映画」ではあったんだけど、是枝監督の作品としてはちょっと肩透かしをくらった感じ、というのが率直な感想。もっと皮肉の効いた展開を期待してしまってた。
やっぱり舞台がフランス、主演が大女優カト
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博士と狂人(2018年製作の映画)

4.2

辞書編纂にまつわる人間ドラマを描いた映画ということでどうしても『舟を編む』を思い出しますね。和洋で全然趣きは違うけど。
『舟を編む』も大変そうだったけど(確か完成まで12年だったかな?)、こっちはもっ
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おとなの事情(2016年製作の映画)

4.6

現在18ヵ国でリメイクされてるイタリア発の大人向けコメディ。

最高!個人的にイタリア作の映画はハズレ無しな気がする。
そしてこりゃ各国でリメイクされるわけだ。自分の国でやったらどんな感じになるだろう
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ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.6

最高。やっぱりゾンビ映画大好き。

なんか『ウォーキングデッド』の原点、って感じがするなー。

なんだかんだでみんな良い奴だしなんかのほほんとしてるし(ゾンビに囲まれて籠城してるのにみんな楽しそう。B
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トライアングル(2009年製作の映画)

3.6

これなかなか当たりなやつだ。

“急に謎の因果に巻き込まれちゃった”系のタイムループもの。
ちょっとカナダの『残酷で異常』やハンガリーの『ループ』を彷彿とさせた。何故かこれ系の映画ってマイナー低予算作
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.4

原作の小説を読み終えたその勢いで鑑賞。どっちもよく出来てて本当に怖かった、しかし1日にW残穢は強烈だった。もし子どもだったら夜中にトイレ行けなくなってただろうな。

これはある種のパンデミック作品です
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フィルス(2013年製作の映画)

3.8

“ルールに例外なし。“

これまたとんでもない作品に出会ってしまった。
キーヴィジュアルやタイトルから主人公はワルい奴っぽいな…と思ってはいたけど想像以上にワルでクズだった。とても狡賢く、言葉巧みに他
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パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

4.0

思ってたより良かった。いやマイナー映画ではあるんだけど、そんなに悪くないような。
予告編があまり深く突っ込んでなくて、どんなタイプの映画なのかも分からない状態で観れたのが良かったな。ラストまで結末が読
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

良くも悪くもいつもの三谷幸喜作品。映画じゃなくてテレビドラマや舞台が合いそうな雰囲気は相変わらず。息抜きにピッタリなコメディ。面白かった!

政治家と言えば都合が悪くなると「記憶にございません」と言っ
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.5

久々のギンレイホール。これはまた良い映画に出会えた。いつもありがとうギンレイホール!

実際の社会問題を描いたコメディの新たな金字塔ではないか、と思えるくらい良い映画でした。ストーリー展開もキャラクタ
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

4.0

面白かったー!
やっぱりこういうおバカ映画って何本かに一本挟みたくなるな。

いかにもホラー映画で餌食になりそうな典型的なアホな大学生たちが田舎で出会った山男達。色々な不運や偶然が重なり何故か始まる血
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.0

この作品の気に入ったところ。主人公のオフェリアがすごく可愛い。大きな黒目がチャーミング。あと悪役の将軍のキャラクター。ゲス具合が堂に入ってて良い。
それだけ。

あとは、暗いしグロいしキモいし暴力的だ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.9

感無量。早くも2021年ベスト邦画が決まってしまったかもしれない。

タイトルの通り、「ヤクザ」と「家族」を描いた映画。
だけどいわゆる“ヤクザ映画=任侠もの”ではない。(もしそうだったらあまり興味な
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大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

4.2

米国の黒人差別の歴史を、歴代の大統領に仕え続けた黒人執事の視点から描いた、実話を元にした作品。

今までもアメリカの黒人差別の問題を扱った作品はいくつも観てきたし、その度に思うんだけど、本当にこんなに
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.2

やっと観れた。トムハンクスの代表作の一つだけどジャケットが全然トムハンクスに見えない。

タイトルのCast Awayは“漂流した“って意味の他に“(世間から)見捨てられた”という意味もあるらしい。
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プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.5

『デスプルーフ』観たらやっぱりこっちも観なきゃでしょ。

本編再生したはずなのになぜか『マチェーテ』の予告が始まって困惑した。これってウソ予告だったんですね。このウソ予告がきっかけで後に実際に映画化さ
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.8

なんだこりゃ、最高にイカれてやがる。
勿論褒め言葉です。いやもうほんとサイコー。

実にタランティーノ作品らしく、全体の多分3分の2くらい本筋に直接関係ない会話、それもほとんどがしょうもない下世話な雑
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.5

「人間は複雑な生き物だ。都合の良い嘘を信じる。真実の辛さを和らげたくて。」by怪物

母親の病気。離婚による父親の不在。祖母との不仲。学校での孤立。
思春期の少年を襲う様々なストレス。
少年はある日、
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エリジウム(2013年製作の映画)

3.3

2013年のディストピアSFアクション。
『ハンガーゲーム』(2012)、『タイム』(2011)、『スノーピアサー』(2013)などなど、この頃のディストピア作品って「超格差社会」を描いたものが多い印
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マイ・バッハ 不屈のピアニスト(2017年製作の映画)

4.0

先日観た『海の上のピアニスト』の1900を彷彿とさせる伝説的すご腕ピアニスト、ジョアン・カルロスの半生を描いた伝記的作品。
こんなメチャクチャすごいピアニストが実在したんだ…。この人なら1900みたい
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.7

2021年、初の劇場観賞作はこちら。これを劇場で観れて良かった!

冒頭の「アメリカ!」のシーンから名作の予感がプンプンします。とてもワクワクさせるオープニングだし、映像単体でも素晴らしい作品ですが、
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フローズン(2010年製作の映画)

3.9

金曜〜日曜しか営業しないゲレンデで、日曜の夜にリフトの上に取り残されてしまった。周りには誰もいないし、次の金曜まで誰も来ないかもしれない。リフトの高さは地上約15メートル。さぁ、どうする?というパニッ>>続きを読む

ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

3.9

10年前に両親を殺して服役していた男が司法取引によって出所してきた。両親の仇、生かしてはおけない。
オンボロな青いポンティアックをかっ飛ばし奴の家へと向かう。辛くも奴の息の根を止めたが、それは復讐の終
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ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)

4.2

年末最後の鑑賞作品。
1週間以上経ってのレビューになってしまった。今年はレビューをすぐ書くことが目標。


さて、ギンレイホール二本目も一本目の「ハニーボーイ」と同様、子供が主役の作品。

だけど毛色
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

4.0

最近よく、ここギンレイホールで“緊張感ある親子関係”を描いた映画を観てる気がする。
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」「カセットテープ・ダイアリーズ」「はちどり」「グレース・オブ・ゴッド」「ウェイブス
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