Arbuthさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Arbuth

Arbuth

映画(440)
ドラマ(10)
アニメ(0)

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.3

幼少期「リトル」、青年期「シャロン」、成人期「ブラック」で構成されるひとりの男の物語。

それぞれ何歳の時の出来事なのか、それぞれの章の間に何年の月日が流れたのか、その間どんなことが起こったのか、状況
>>続きを読む

コクリコ坂から(2011年製作の映画)

2.5

可もなく不可もなく、という感想。

映像はやはり良い。しつこいくらいに丁寧に描かれる朝食の準備や食卓や町並みの様子に描かれる昭和ノスタルジーの風景は純粋に見ていて心地良い。
カルチェラタンの内部も、ラ
>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.5

タイトルの「Ad Astra」はラテン語で「to the stars = 星々の世界へ」という意味。

予告を観て単純に宇宙の彼方で自力でSOS出してる父親を助けに行く話かな、と思ってたら全然違った。
>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

5.0

開始から1時間半、ストーリーが盛り上がったところでインターバルが入って吹いた。
約3時間だもんな…劇場で観てたら確かに途中休憩無いとキツいよな。

しかしミュージカルシーンや感動シーンのちょっと長すぎ
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.8

タイトルの「Us」、「私たち」と「United States = アメリカ」と掛けてるのかな?とふと思った。

面白かったー。
面白かったし怖かったけど、前作「ゲットアウト」をスコア100としたら85
>>続きを読む

ミュージアム(2016年製作の映画)

4.2

映画観てから原作読了。よく再現できてたんだなーと改めて感心。
ラストは映画の方が好きかな。ゾクッとした感じが残る。

和製ホラーには珍しくアクション多め。いわば動的なホラー。グロさも満載で確かに日本映
>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.2

これは怪獣映画じゃなくて災害映画だ。
官邸の動きは完全に震災の時のトレース。会議シーンが中略されたのは笑った。あと、やたら長い対策室の名前とか。

リアリティあって、本当に東京に巨大生物が襲ってきたら
>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.6

清楚メガネ女子の広末さんを愛でる映画。とても愛らしいヒロイン。
最後のキューーンは本当によかったなぁ。末永く幸せになってほしい二人。

堺雅人はうん、まあまあかな。それより荒川良々が珍しく悪役だったけ
>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

美しい映画だった。衣装、色彩、音楽、街並み。
リリーのお話というより、奥さんのお話かな。夫が男性としてではなく女性として生きたいと打ち明けた時、ここまで妻は献身的にバックアップできるものなのだろうか?
>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.2

邦画ゾンビ映画の中では現時点で最高峰。
ゾンビの造形が素晴らしい。ちゃんと怖いしグロい。
ストーリーは原作の序盤まで。綺麗にまとまっていた。塚地さんのキャラが原作まんま過ぎて笑った。

片瀬那奈さんも
>>続きを読む

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.3

とにかくシンプル!

低予算映画ならではの発想の勝利。
昼夜の別なくとにかく追ってくる→追いつかれたら死。倒せない。
避けるにはセックスして他人に移すしかない。その設定だけ聞くと濡れ場モリモリのB級ホ
>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

4.0

面白かった!エスターの正体はまったく予想外。やっぱり一番怖いのは人間ですね。ただ最後はちょっとしぶとすぎた。ジェイソン並み。人間らしい弱さを持ったままでいてほしかったかも。

お父さんが一番可哀想。

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

3.0

「エイリアンvsプレデター」「ジェイソンvsフレディ」そしてこの「貞子vs伽倻子」。常にホラー映画の人気ヴィランはライバルと雌雄を決する運命にあるようだ。
「スタローンとヴァン・ダムとどっちが強い?」
>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.3

いやー怖かった。劇場で観てよかった。劇場至る所で小さな叫び声が聞こえて恐怖を共有してる感じが味わえた。
単なるリメイクかなと思ってたらペニーワイズの子どもを怖がらせるギミックは一新されてて新鮮だった。
>>続きを読む

ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

4.0

いよいよ校内裁判。
予想以上にちゃんと裁判してるやん。自分が中学生の時は法律のほの字も知らずにバカみたいに遊び呆けてたのに…

裁判シーンは息を呑んで見つめる展開が続く。中学生、特に藤野さんと神原くん
>>続きを読む

ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

4.0

面白かった。前後編一気に続けて観てしまった。
いやー疲れた。長い。
でもこれを2時間そこらで一本の映画にまとめるのは無理だっただろうな。このサイズでよかったと思う。未読だけど原作も大長編だし。

前編
>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

4.1

「パプリカ」「東京ゴッドファーザーズ」と続けて今敏監督作品を続けて観た時期があって、この「千年女優」もそのうち観る時が来るだろうな、と思っているうちに10年くらい経っていた。そういう映画は多い。
そう
>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.0

予想以上に面白かった!
今までにない新しいものがあるホラー。

設定はホラー映画にありがちな「若いバカな男女が油断して危険に飛び込んでいく」系。伝統的ホラーの文脈の通り、逃げ出せばいい場面で逃げ出さず
>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

4.6

原作を先日読んでいたく感動した。ツタヤで見つけたので迷わず手に取ったけど、原作が好きすぎるあまり観るまでは躊躇もあった。
パッケージ見てキャスティングにも違和感があった。
(原作を読んでいた時は個人的
>>続きを読む

クロニクル(2012年製作の映画)

4.7

海外で英語字幕で見た。
大好きな映画の一本。
ドラゴンボールやAKIRAが好きだからなぁ。監督のそれらへのリスペクトを感じるし、主人公なんて完全に鉄雄だもんな。
やっぱり日本のマンガやアニメを実写化す
>>続きを読む

ゲットハード Get Hard(2015年製作の映画)

4.1

数年前に英語字幕で見た。100%は理解できなかったけど爆笑の連続。分かりやすいコメディ。
裕福な白人に無意識にある黒人への差別意識やステレオタイプ。「ゲットアウト」はホラーとして昇華し、「ゲットハード
>>続きを読む

チェルノブイリ・ダイアリーズ(2012年製作の映画)

1.5

海外で深夜のテレビでやってた。日本語字幕も無いので途中までよく分からず。途中から色んな意味でヤバい。クマ、魚、野犬、そして〇〇、が次から次へと襲ってくる。続々とやられていく仲間。エンディングは、救いが>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.7

面白かった!怖かったー、、、途中で何度も一時停止してしまった。

音楽の不気味さ、、、

なんかよくわからないけど気持ち悪い、不気味さが続く前半、、、

積み上がった緊張感が一気に解き放たれ、散りばめ
>>続きを読む

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.6

「ハンニバル」の大活躍と異なり今回はサブに回るレクター教授。立ち回りは「羊達の沈黙」に近い。と思ったら裏で事件を操ってたりするからやっぱり油断ならない。

主役はエドワードノートン演じるウィル捜査官。
>>続きを読む

闇の列車、光の旅(2009年製作の映画)

4.0

親分殺して命を狙われるチンピラとアメリカに密入国するための命がけの旅に出る少女のノーフューチャー・ロードムービー。
南米発の「明日に向かって撃て」もしくは「俺たちに明日はない」、と見終わって感じた。話
>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.8

ずっと観たいと思っていた傑作。
やっぱり傑作と呼ばれる作品は時の試練を経ても何ら色褪せないものなんだよな、と改めて認識。
これ、本当に80年以上前の作品?信じがたいくらい現代にも通じる面白さ。流石天才
>>続きを読む

となり町戦争(2006年製作の映画)

2.2

むかーしに観た映画を回想。
原作をちょっと前に読んで面白かったので映画も見てみた。
でも戦争映画(社会派映画)か恋愛モノかどっちつかずなラストに煮え切らない感じが残った。
ストーリーは原作の方が良かっ
>>続きを読む

複製された男(2013年製作の映画)

3.5

???
最初見終わった時は大多数の人と同様ナニコレって感じだった。そのまま終わってたらスコアは2.5以下だっただろうけど、考察サイトや他の人の感想を読んであーなるほど、と思い再視聴して、今のスコア3.
>>続きを読む

ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.8

予告見て、ずっとサスペンスものだと思ってた。実際はどっちかというと青春モノだった。
伝説の楽園の地図を手に入れた安宿の隣の部屋の男から手に入れたアメリカ人、リチャード。その男の言葉を信じて楽園と呼ばれ
>>続きを読む

シンプル・シモン(2010年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

個人的に「手のかかる弟に愛情を注ぐ優しいお兄さん」の物語が苦手で、冒頭からあまり好きになれず、流し見してしまった。

最終的に、弟のせいで長年の恋人に振られた可哀想な兄貴と、その兄貴の為に奮闘したけど
>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

「やんなっちゃうなぁもう。期待して損しちゃった。」

これは作中で奥さん役の長澤まさみが旦那役の松田龍平に宇宙人であることを打ち明けられた後に車内で漏らした台詞ですが、作品を観ていてちょうど同じ感想を
>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

3.6

最初、トジュンがトロすぎるのと母親が過保護すぎるのと悪友ジンテが銭ゲバすぎるのにイライラした。でもトロさと過保護はそうなるに至ったエピソードが途中明らかになってからは、あまり気にならなくなった。途中で>>続きを読む

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.5

美しい映画だった。音楽もすごくいい。
統合失調症の描写が結構ショッキング。そんなにはっきり幻影見えるの⁈と思ったけど、本人やサポートする家族にとってどれ程大変な病気なのか、ってことがよく伝わる描写だっ
>>続きを読む

ハンニバル(2001年製作の映画)

3.6

やっぱり羊たちの沈黙と比べると若干見劣りはするけど、充分面白い作品だった。クラリスも、ジョディフォスターという比較対象がなかったと仮定したら、ジュリアンムーアはとても良い働きだったと思う。
ただ、とこ
>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.6

見終わった時に一筋の涙が頬を伝った。
深い。渋い。漢の世界。
最後の選択は、戦争で多くの人の命を奪った経験がある彼だからこその決断。
歳をとったらこんな偏屈ジジイになりたいな、と憧れてしまう。
名作。

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.3

ローグ役のおじさん、鑑定士と顔のない依頼人のおじさんだ!この人、味があって好きだ。
コリンファースも気品がありつつ親しみやすさを感じさせる役柄でとても良い。最後の戦争スピーチのシーン、2人の共同作業っ
>>続きを読む