ネギトロさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ネギトロ

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映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年製作の映画)

3.5


クレしんお決まりの物語構造
オトナとコドモをくっきり対比し、コドモ目線で物語を掘り進む
(みさえとひろしだけは境界線に留まれるのだが)

冒頭のバーチャル落書きが、クライマックスのアナログ(すぎる)
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.7


アナログな「写真」が存在感を持ち、物語の軸としてばっちり機能している

泣きのシーンはどれもほのあたたかい

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.6


長い、さすがに


移り変わるドイツの空気

終盤、キャンバスと写真と光が混ざり合う言葉のいらない創作シークエンス

いくら芸術テーマといっても、初めから終わりまでひっきりなしに性的な視点があり、少
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映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

4.3


アニメ、ドラマ、映画…
あらゆる"映像"の王として君臨するのが映像研なのだ!

原作に捉われることなく、映画は映画として独自の映像研を描き出し、
他のメディアと合わさって"映像研"はより豊かで混沌と
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0


ドキュメンタリーでないかのようなシンプル、ドラマチック

変にこねくり回さない純粋無垢な政治を垣間見る
選挙もこれほどにシンプルなのかと

遠くにあるぼやけた"政治"が、カメラを通じて、小川淳也とそ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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意味がわからん。凄すぎる。

という1回目と

これがこーで、あれがあーで、

と答え合わせのような2回目

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.7


死体だってなんでもできるぜ!
という具合にぶっとんで、
まるで映画なフィクションらしい魅力的なシーンもあり、
何が起こるかわからない珍道中

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0



ふと感じた家庭内暴力への疑問を出発点に、
自分の周りの人、仲間、母に、カメラを持って向き合い、
さらには自分自身を捉え、
結果として社会の現状を浮かび上がらせるドキュメンタリー

カメラに向かって
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6


90年代をほぼ知らないから、ノスタルジーは感じられないのだが、

とにかくフィルムの画は、デジタルで見ようともやっぱり別物なんだと


スケートボードの社会を成り立たせているのは「危うさ」なんじゃな
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.8


完全にゾーイ目当てでしたが
ジョニデがやっぱりかっこいい

終わりゆく人生に相対する男の「味」とでも言うんだろうか

過度な演出はないが、教授でもある彼の小気味いい言葉たちが沁みてくる

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.9


文学的、哲学的

愛とは?の問いに悩む少しぼやけた三角関係

自分の心の内の複雑さをどうにか書きあらわそうとする

なかなか先の見えてこない展開でもあり、こちらももやっとした中をかき分けるような映画

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.7


演技や映像の背後にしばしば隠れてしまう映画の「音」

前半は、音のなかった映画をしっかりとリュミエールから辿り、
後半は、映画のサウンドを制作視点で種類別に語ってくれる

僕らはもっと映画音響に耳を
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.3


ピクサーの安定感はありつつも、
魔法→科学のテーマがあまり機能せず、単純かつ中途半端なファンタジー冒険ものになってしまっているような

なによりも、キャラクターの魅力が足りていないと思う

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.1


SF基本のキ
ベタ中のベタ
のようなアイデアひとつで

演技も映画もきらりと光る

そりゃあやっぱりおもしろい

(2020年製作の映画)

2.0


平成史と中島みゆきの糸という枠組みが、実を伴わず独り歩きしている印象

俳優が勿体ない

進行する現代にはあまり持ち込みたくない、なんなら平成と共に捨てた方がいいんじゃないかという、なんだか古臭い感
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.7


法定速度ガン無視のクレイジーなスピードで青春映画最前線ぶっちぎりのトップに躍り出た!

あらゆる学園コメディへの愛を持ち合わせながら、"現在"のレベルまで引き上げる、
満ち満ちた野心が校舎に掲げた2
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.4


主人公の2つの年代が交錯する

役者の動きや風景といった画面自体に関しては、二軸の繋がりを作っているように見えるが、物語展開における文脈的繋がりは感じられなかった

自伝的すぎて・・・
という印象

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.5


ディック・ロングの死体を始点に奇妙に進んでいく

グロテスクなのになんだか可笑しい
サイコを乗り越えんとする変態っぷり

海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

3.6


ハイスクールのありふれた、しかし痛々しい一場面から始まるサメ映画

周りが全然見えない水中洞窟サメパニックは、前作を上回らずだが、洞窟を脱してからのラストの死闘は興奮の展開

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.5


ホームレスでも権利がある

"公共"をつくり、維持するのはかくも難しい

全てをさらけ出した弱さが強さだ

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

4.1


じりじりじっくりと、
時に瞳を捉えたアップで、時に距離感を捉えた引きで、
青春群像

後半は2人・2人・1人+不在のあの人とニュースのあの人での変則ブレックファストクラブ
ブルーハーツの歌と、隠しき
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.1


演劇の映画化
映画化する意味は?映画版だけにある価値とは?
という所を見てしまう
映画としては粗末な部分が目立つ
どう見ても甲子園ではないスタンド、ぼやぼやしたエキストラ

ただ一方で、"高校演劇"
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透明人間(2019年製作の映画)

3.6


インビジブルストーカーをぶっ飛ばせ映画
怖いというかキモい

恐怖から殺意へといつのまにか様変わりしている主人公
目だけはまだ死んでない状態

いかれたサイコ男のせいで、主人公のほうが完全にいかれて
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.7


鮮やか
sound&color

こんなに重く苦しいとは

家族と癒しと
キリスト教的なテーマ