偏屈脚本家(劇作家?)おじさんの毎日を映画にしてほしい
衣装や小物の配置、使い方が面白かった。
最初に映される夫婦の食事の場面、汁椀に乗せた白米をスプーンで食べている。レンタル夫との疑似夫婦の食事は、お茶碗に白米、汁椀に味噌汁といった一汁三菜のような献>>続きを読む
火を起こすための薪割り、鍵盤を叩くための山鳥の羽根、鹿の骸。人間の営みのために消費される木々や動物たちの姿が繰り返し映される。鹿の骨を見たとき、花が「かわいそう」と言わなくて本当によかった。他の命を奪>>続きを読む
比較的単調でわかりやすい、もしくはありきたりな物語を時系列をほどくことで複雑に魅せているのがすごい。きっと時系列がそのままだったなら着地点が容易に想像できたはず。時系列をばら撒くことで行き着く先が見え>>続きを読む
サイケデリックで慈愛に満ちていてとても好き〜
サントラも生々しくて格好良い
デヴィッド・バーン最高すぎる
This Must Be the Placeが一番好き。あまりにもロマンチック
今度ライブでギター弾く時は足踏みして動き回るって決めた!
階段のラストシーンやばすぎる。脚本の美しさにやば...って思わず声が出た。階段を降りて煙草を取り出して、引き返すのではなく部屋を一周回って戻ってくる。返す言葉がなくなって煙草を吸う。「煙草を投げて」>>続きを読む
シーンの切替時、瞬きをするようにゆっくりと暗転するフェードアウトが多い。ものを見るとき、私たちの眼は数えきれないほどの瞬きをしていて、何度となく景色は暗転しているはずなのにそれに全く気がついていない>>続きを読む
主題歌aikoでびっくり、aiko最高、舞台の使い方楽しい、三浦貴大情けなくて良い、伊藤万理華大好き
これほどまでに丁寧な優しさを映画で描くということ、描かなくてはいけないということがどうしようもなく寂しい。ぜんぜん特別な優しさにしたくない。もっと当たり前に他人の背景を想像できる世の中になってくれ。夜>>続きを読む
触れる、という行為をいつも恐れてしまう。他者との物理的な距離を常に測っていて、アルコールを身体に入れて世の中と自分との距離が曖昧になった時だけ、たとえばハイタッチをして別れの挨拶ができたりする。>>続きを読む
他者に手を差し伸べる彼らの優しさは決して自己犠牲ではなく、他者への優しさこそが彼ら自身を立たせていたりする。本当に人間は美しい。いつもそう思わせてくれるアキ・カウリスマキにウィンクを贈りたい。
寿司>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
形見の振り子と聖体拝受の日の踊り。その二つは彼女の人生に永久に希望と影を落とし続けるだろう。エル・スールという場所の呆気なさを知ってから彼女の人生は始まるように思う。その日々を見てみたい。
父の乳>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
フランケンシュタインに殺されてしまう少女、人々に殺されるフランケンシュタイン、人間にとって毒だから踏み潰されるきのこ、死んだふりをする少女、銃で殺された男。
世の中がどれだけ隠そうとしても、小さなア>>続きを読む
とっても面白い!にやにやしながら観ました。いつまでも情けない人間でいたくなりました。
30分の深夜ドラマを2時間観ましたという感じ。エンタメとして最高!なのだけれど映画としての面白さや美しさは受け取>>続きを読む
思い出に呪われている。
照明を点けるボタンを押し間違える場面、過去は仕草に宿る
このレビューはネタバレを含みます
どんな名前でも嘘があってもあなたが誰でも、狭い部屋でおかえりとただいまを言い合った記憶が私たちにはあって、その思い出があなたに会いたいという理由になること、共に生きたい理由になること。社会問題ではなく>>続きを読む
泣きながらりんごを貪るときの顔、少年との卓球(どっちも弱い)、スクーター二人乗り、映画館で泣きながらパンを齧る女、線香花火。
60分ワンカットが始まってからの興奮がすごい。シームレスに結ばれる人々と>>続きを読む
格好良すぎる、キャラ立ちが良くてそれぞれの人間味の出し方が良すぎる。一瞬切り取られる潤んだ眼や表情でその人の人間味が一気にわかってしまうのがすごい。オレンジもラリーも大好き。
映画を観ているとき、僕>>続きを読む
愛の永久凍結、というより性愛。まあ美しくはない。役所広司の方がずっと美しい。
時折ダサいカットインで笑うけれど、最初の濡れ場のカットインは良い。鴨とクレソンのお鍋食べたい。
誰かに言いたかったことを馬に話す彼。馬は人間と同じ言葉を持たないけれど、馬に話すことで誰にもわかってもらえない孤独を彼は渡せていたのだと思う。
家までの帰り道を歩きながら、誰にも繋がっていない電話を>>続きを読む
作り込まれ方がすごくて、飽きることがないのがやっぱりホラー映画っていいなあと思うた。
そして自分はグロテスクなシーンでちゃんと身体をビクッとさせる人間なんだなと改めて思った。映画館なのに、何度もビク>>続きを読む
頑張れの連呼がゲシュタルト崩壊みたいになってきて楽しい。情緒的イリュージョン、分かるけれど美人・不美人がどうとかは現代にそぐわなすぎてそれも面白い。
喜劇ってきっとこういう映画のことを言うのだなと思>>続きを読む
ラジオから流れる戦争のニュースを止めてしまうことが正しいのかどうかをずっと考えている。でも私たちの生活のなかで、労働と暮らしのなかで、手の届く範囲はどうしたって限られていて、その無力感を知っている。無>>続きを読む
こんなに美しい愛の羅列はないなあ。大好きな映画になった。カサヴェテスのミニー&モスコウィッツと同じ種類の愛を感じた。カウリスマキの映画は労働と愛が同一線上にあって、その相互関係がもたらす人生の美しさが>>続きを読む
働いた後、麺を啜って、クリスマスイブの新文芸坐に駆け込んだけれど、映画館のシートに埋もれて開始数分でぐっすり眠ってしまった。だからクリスマスに、ケーキを食べながら配信で観た。
宿のない青年を泊めてや>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
裁判のための調書から始まる映画。これから何度も読み上げられるであろうその過去を反芻するように、映画は同じ場面を執拗に映す。脚本を読む三人の声色や仕草、間、それを映すカットはその時々によって異なっていて>>続きを読む
炭酸飲んで弾けちゃうのとっても可愛い。怖い研究者さんだったけど、小さい頃のあの人が救われる結末でよかった。好きなものを信じ続けたらちゃんと報われるね。
牧場主さんは儲かったお金をトラクターに使うのが>>続きを読む
隣の隣に座っていた小さな姉妹がたくさん笑ってたくさん泣いていて、こんなに幸せな日はないなあと思った。僕も笑って泣いたよ、良い映画だったよね
なんだかすごく平成のラブを感じた〜
イブの夜におばあちゃんを2階から抱えて降りてくれる友人たちが素晴らしいよ。
雪の降る夜に車を貸して、震える手で電話をかけたいと思いました。