しゃにかまさんの映画レビュー・感想・評価

しゃにかま

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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

2024/04/28
壮大な宇宙観
長いけど面白かった。長いけど。
途中で飽きずに没入させられてしまうからこそ(ダレ場が無いからこそ)、充実とともにとても疲れてしまった。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

2024/04/28
スカーレット・ヨハンソンの母がお茶目でかなり良い。
絞首刑にされている人たちの前での母と子の会話が心に残った。

見なさい。
何をしたの?
できることを。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

2024/4/14
最後に原爆の爆破風が地球を覆い尽くす中、オッペンハイマーが目を閉じたのがすべてな気がする。
広島、長崎のシーンが入っていないのは、ノーランが描けないからだろう。ノーランはアメリカ人
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.3

2024/04/09
暴力による克服。自己啓発と相性がいい。
冒頭でマスキュリニティーを否定するようなシーン(人の胸でさめざめと泣く、乳房肥大)を差しはさみつつ、結局は生きることの実感に必要だったのは
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.0

2024/3/10
映像が綺麗。飛行機に乗って亀の背中をぐるぐる回るシーンが好き。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.3

2024/2/26
5つの都市のそれぞれの夜にタクシー内で交わされる味わい深い会話のオムニバス映画。LAのタクシー運転手の女の子とNYのヘルメットの会話が良かった。ネタバレに当たるネタがなく、映画の9
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

2023/8/23
101匹ワンちゃんの名ヴィランことクルエラ・ド・ビルの前半生を実写化。
エマ・ストーンがかなりハマり役で、ファッションが見ていて美しい。クルエラの登場シーンは爽快になる。

サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.1

2023/8/12
自分がいまだ人気のある大女優だという妄想に取りつかれた往年の大女優の狂気。グロリアスワンソンの演技が迫る感じで良い。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.7

2023/5/18
素晴らしかった。
美しいシーンがたくさんあった。夕暮れどきの青と黒。衣装の赤と緑。ふたりが向き合っているシーンはどれも絵画になるほど美しい。
オルフェウスが振り向いたのは夫ではなく
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

2023/5/16
導入からして面白い。酔ったふりをして男に連れ込まれてから行為の直前に素面を出して興ざめさせる、という奇行を繰り返す主人公のキャラに一気に惹かれる。
医大時代の友人がレイプで自殺した
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.7

2023/5/7
偶然から始まるセレブハリウッド俳優と庶民書店員男性の恋愛という設定に乗り切れなかったが、いい映画

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.1

2023/4/4
アクションシーンの臨場感が素晴らしい。カットも音楽も抜群。
フェミニズム的な主題を読み取ってしまう。

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.8

2023/4/30
コーヒーとシガレッツを肴に会話が進んでいく。
フランス映画っぽくチェス盤のようなチェックの(市松模様の?)クロスがおしゃれ。独特の会話の間がおもしろい。
有名人がよく出てくる。ライ
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ピクニック(1936年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

2023/3/30
前半ショットにわずかに違和感があった。草上の昼食のシーンは美しい。
登場人物がみな楽しそうでいい。男二人組が腕を組んでいたのがびっくり。当時の風俗なのだろうか。
また、男女連れ合う
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

3.6

2023/4/30
アクションシーンは痛快。ややくどく過剰なくらいの驚きようやアクションの場面が続くが、ロケ地の雰囲気も出ているし、恐竜が動いて吠えるのは面白い。
最後のサンフランシスコの街でティラノ
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.7

2023/4/29
ビフォア・サンライズの続編。
指を動かして相手にストップをかけさせて中指を立てるシーンがおしゃれ。
感情的にすっきりさせられようとする感じがちょっと微妙だったが、やはり会話で物語が
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.5

2023/4/28
素晴らしかった。街並みも会話もストーリーもすべてが素晴らしい。言葉で魅入らせる。
・友人に電話を掛ける体でお互いへの思いを語るシーン
・芝生に寝っ転がって大人と子供を往復しながらじ
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アメリ(2001年製作の映画)

4.0

オタクが好きすぎる相手に接するときの内面的な感情の動きを映像で表現したような映画。友人が本作を「いわゆる"女らしさ"と言われるものの気持ち悪いところを煮詰めたような映画」と評していたが、よく分かる。そ>>続きを読む

ゴダールの決別(1993年製作の映画)

3.9

2023/4/5
赤青黄の色彩を基調として、後半になるにつれて緑と黒が多くなる。
展開も物語性もあまりつかめていないけど、ただどうしても見てしまうショットが多く、分からないのに飽きずに見られた。不可思
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ブローニュの森の貴婦人たち(1944年製作の映画)

3.8

2023/4/2
いわゆる後期のシネマトグラフに代表されるようなブレッソンらしさはあんまりない。
構成が分かりづらいが、役者の演技が抜群。演技については、ブレッソンが緻密な演技指導をしていたそうなので
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

2023/4/1
エンタメとして面白く、怖い。TV初出演のシーンの間のコントロールは抜群だった。

ガタカ(1997年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

展開がおもしろく、あまり映画ということを意識しないで見ていられた。エンタメとして完成度が高い。
遺伝子による選良思想のなかで努力で勝ち抜く物語は見ていてエンパワーされる。
ワイングラスにスモークを吐い
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エレファント(2003年製作の映画)

3.7

オムニバス形式で進むそれぞれの登場人物の物語が味わい深い。場面が交差することで、アメリカの高校生活がかなり立体的に描かれる。
ジョンが美形。
背中に赤十字のデザインの入ったシャツを着た男が長窓から逆光
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2023/3/18
途中からうすうす詐欺なのではと勘づき始めたけど、さすがに人間不信になりそう。ラストシーンがかなり切なかった。
部屋が美しい。

東京画(1985年製作の映画)

3.8

2023/3/11
ドキュメンタリーだが、見ていて飽きない。
ヴェンダースが注目したパチンコやゴルフ場の映像が、2023年の私には新鮮で面白い。
車窓越しに車内と並行した線路の通貨列車の二重写しで、映
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2023/3/11
素晴らしい作品だった、のだけれど、野暮だと分かっていつつも、たった一点だけ、食堂車で軋轢が生じた後に、どうして二人はキスしてしまったのだろう。たとえ彼女がレズビアンではなくバイセク
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まわり道(1974年製作の映画)

3.5

2023/3/9
ロードムービーっぽい感じは伝わってきた。好きかと言われると微妙。列車の車中で会った踊り子が、お礼は?と聞かれて、逆立ちで応えるシーンが好きだった。
詩としても、訳の問題かもしれないが
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バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

3.6

2023/3/8
主人公がロバ。演技が素人臭いのがあまり好きじゃなかった。
羊たちに囲まれているシーンは好きだった。

白夜(1971年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

2023/2/2
冒頭のでんぐり返しと53分あたりのぱーやらっぱららっぱぱーやらっぱらが印象深い。
ラストシーンはいいシーンだと思う。愛の前には決意など無力。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.8

2023/2/25
引用にまみれているが、普通にかっこよくてお洒落な映画。

〈映画とは戦場のようなものだ〉
〈映画には愛と…〉
〈憎しみと…〉
〈アクションと…〉
〈暴力がある〉
〈そして死も〉

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2023/2/24
ゴダールのミソジニーが演出とはいえきつい部分があるが、
それでもアンナ・カリーナの演技に見惚れてしまう。
中盤の責任を取る話をしたナナ(アンナ・カリーナ)の、「La vie, C'
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お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

4.1

ビリーワイルダーの映画の上手さを思い知らされてしまう。面白い。
現在の価値観にはそぐわない表現や女性表象に対する違和感はあるものの、純粋なストーリーの面白さでぐいぐい引き込まれてしまう。
マリリン・モ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

2023/2/13
英国の上等兵が作戦中止の伝令を最前線へ届けに行くストーリー。ワンカットで構成されている。
戦場の描写にリアリティがあるように思う。臨場感、緊迫感がある。

裏窓(1954年製作の映画)

4.0

2023/2/12
ショットだけで人物を描写したり状況を説明させたりするのがかなり上手い。主人公と同じもどかしさを抱えて観ることになる。
映画と観客との関係によく似ていると思う。
グレイスケリーが美し
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