nerdmaticさんの映画レビュー・感想・評価

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許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.0

純文学を読破したような読後感が残った。

人生が素晴らしいとか美しいとか思わせず、終始不吉で呪われた社会の因業の厭さを見せてくれた。

教室のシーンと河原のシーンは映画史に残る。

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

5.0

早稲田松竹レイトショーで鑑賞。

あらゆる、映画の元ネタが発見でき感動。

敬意を表し☆5

アシュラ(2012年製作の映画)

2.0

原作未読。

カメラの動きと入射光、カット割などもろに出崎監督からの影響を受けていて、当時の時代とかなりミスマッチ。

CGがかなりカクカクで残念。

演出が押し付けがましく、今のドラマぽくて苦手。
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

話が通じない。

そして人間関係、家族関係も希薄であるのが現代。

かつて、人間関係が濃密で村社会による秩序、掟で世界が存在していた。

排他主義、村化を潜在的に望む層が一定数、何処にでもいて、非教養
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AI崩壊(2020年製作の映画)

2.0

何故、超高度監視社会なのに凡夫で丸腰の犯人の逃走で捕まらないのか。

人工知能のセキュリティが尽く甘いのか、ダイヤモンドカッターで強化ガラスを切断とかできるだろうが、

突っ込み所が多い割には、感動ヒ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

偽る事が慣例化する事で、取り返しのつかない事になる。

半地下の彼らには善悪の葛藤がない、目先の快楽に従うだけである。

また松永太のような、純粋悪のような存在でもない。

韓国の光と闇の原風景を一戸
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

唐突な展開のめった刺しのジェットコースタームービー。

映像美とフェチなショットで思考停死に。

後出しジャンケンでも、勢いあり過ぎで美しかったら許せてしまうんやな。

スターウォーズ制作陣の気合に圧
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

5.0

デニーロがデニーロをやり、
パチーノのがパチーノをやり、

スコセッシがスコセッシ映画を撮った!!!!

最高や。

どんな優秀な兵隊もボスも、時と共に朽ちる。無常を描き、それをマイルストーンして刻ん
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

オマージュ、設定は回収できない程複雑だが、ストーリーは驚く程に単調だ。

絶望の淵から落とされ、精神が壊れた時には最期踊るしかない。まるでレザーフェイス。

惡の華(2019年製作の映画)

1.5

原作ファンで漫画は世界で一番好きです。(舞台版も鑑賞済み)夏祭りエキストラとしても参加。

不満点として4つ。

・背景の描かれ方が薄く、ほとんど主要人物にしかフォーカスが当っていない。田舎社会特有の
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.0

主人公にそもそも善と悪の葛藤はなく、空虚な現実と生死入り乱れる非日常に人生に充実感を得る。

その結果、主人公は何を得たのだろうか。

平和な日常を暮らせるのか?彼らの罪は免れたのか?刹那的な快楽を慾
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新聞記者(2019年製作の映画)

5.0

史上最悪の総理大臣がいる今こそ観て最高に面白いし、超絶にバッドが入る最高な最悪胸糞映画。

言える事は今、劇場に観にいけだけの一言。

数年後には当時の空気感をパッケージしたフィクションではあるが、素
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スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

4.0

97年の映画だが存分に楽しめた。

ロードオブザリング、第9地区等にも継承されるようなSFX,911以後の政局を予期したかのような空気感等、未来SFなので2019年においてとても現代的な作品なのかもし
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殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

4.0

ロコヤバすぎ、衝撃的結末は映画において極めて日常的なのかもしれない。

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

4.0

結婚する前には、よく目を見開き(eyes wide)
結婚後には、目を閉じよ(eyes shut)

キューブリックの結婚生活への反省を投影した映画らしい。人は道を逸れる、どうであれ許すことが結婚生活
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.0

若く自意識過剰で社会との接点を得られなかった憂鬱を描いたのがタクシードライバー。

社会の荒波により、孤独に陥った神父を描いたのが魂のゆくえ。

タクシー運転手、神父双方とも人を導く事が業種であるが、
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.0

加速装置が出てくるまでは、ドラマとして観る事ができた。

そこからは非現実世界に非現実をオーバーラップしていく不可解な世界へ突入する。

全てのキャラクター、一体全体何をやってんだと思いながら、未来か
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運び屋(2018年製作の映画)

4.0

悪漢人生ループから抜け出し好々爺になったアールストーン爺。

散々、働いた悪事の大反省会。
結局は家族を放り出し、家族を放り出し仕事を第一優先させていた事が一番の後悔。

世代間、人種間の断絶を不器用
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サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

4.0

まず、続夕陽のガンマンのドキュメンタリーとして当時をしる人々(スペイン軍からモリコーネ)の話が聞けて最高。

そのクライマックスの墓場のシーンを復活させるプロジェクトにあつまる人たちが最高な奴ら。
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八甲田山(1977年製作の映画)

4.0

雪山怖い。
田代温泉調べてみたけど、絶対に200人超も泊まれない。そもそも田代温泉に誰か住んでいたのかな?
豪華オールスターキャストだけど、撮影険しすぎるでしょ…

コーマ(1977年製作の映画)

4.0

医療ホラー。医者ってサイコだわ。

ジュヌビエーブ ビジョルドの演技が良かった!

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.0

第一次大戦末期、殺し合う兵隊達と精神病患者達どちらが狂っているのだろうか?

勿論現在の日本も狂っている最中で、賢明な者などいない。

せめて破滅間際の町だとしても、抑圧から解放され自由に振る舞う気持
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

ボディダブルとホーリーマウンテンにねじ式アレンジを加えたナンセンスホラー。

全員何がしたいのかわからない、

ヒッチコックのアホなオマージュと、バーナードハーマン的な劇伴がストーリーをサスペンスを醸
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

5.0

早稲田松竹にて、

イーライロスが作品後半に大きな影響を与えたらしい。

作品も映画制作も癖が強い。

何の教訓も啓蒙もない、純粋な映画愛。
純愛映画。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.0

最初の30分が好き。

ぎこちなさとパッションで映画をワンカットで撮るという気概が良かった。

後半、余りにもウェルメイドすぎるので、観客として応援していた気持ちが少し裏切られる気持ちになりました。
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牛乳王子(2008年製作の映画)

4.0

エログロ、キッチュなセンスが凄まじい。

理性を停止し、趣味だけに能力を集中させればこういう作品ができるのだろうか…

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.0

俳優の漫画通りの演技が素晴らしい。
傷付く事で臆病になり、成長する。

押見さんの絶妙な表情の機微を十代半ばの子達が見事にスクリーンに映させてくれました。

自分自身も軽い吃音で立派なコミュ障になりま
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パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)

4.0

最初に斬られる役がパンクの化身、町田康。
開始10分で映画完結してるのが本気でパンク!!!

小説、舞台のDVDも観ましたが、文句無しの映画化ではないでしょうか。

映画の破壊を浴びて欲しい。

腹を
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