マさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ホステル(2005年製作の映画)

4.2

外の世界を知って成長するホモソに塗れたダメ男

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.3

デヴィッドロバートミッチェルはこの時代、このタイミングを本当に神話だと思ってて、それは正しいと思う
水辺は神聖な場所だというのは全作品に通底してる

中間点や不安定なバランスを常に意識してて、双子、ス
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.6

ジャズとして魅せてしまうのカッコよすぎる バードマンの語りかけ、クレジットの環境音まで...

ゴッドファーザーを星5にしてるおっさんが「開始30分で見るのやめた、評論家向けだ!つまらない😡」と星1を
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

4.4

「ハウスジャックビルト」はよりメタっぽいというか、「アンチクライスト」(アート)を作るラース・フォン・トリアー、を捉える映画

アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

4.6

ずっと最初に殺される女性の話でもある 男性の姿をしたエイリアンに殺されてから、「服」としてスカーレット・ヨハンソンに憑依し、ナンパ男を皮にしていくことで、男性に搾取される女性から人間としての自己や感情>>続きを読む

セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

3.9

丁度いい気味悪さの連続、随所の音楽のかっこよさとか、良い感じ
オチとかもうコントじゃん→良いね
ノリが重いようで、実は割と軽い気がする

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.7

良かったね(結局全部「見えてなかったとこの付け足し」だから、「ああ、そっすか...」になるしかない。ミステリーなんて全部そうか?)

バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

4.1

全部言っちゃう感じは割と好きだけど、この映画が嫌いな人から見たらマジで言い訳にしか見えなさそう
映画って大体監督の自分語りだけど、今作はその濃度が(勿論周縁の要素と絡みながらも)異様に高くて頭痛がする

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.2

フェミニズム×ホラーとしてのひとつの完成系、「くだんねぇ、アホかよ笑」

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.2

「偉大」「名誉」(男性性に基づく「神話」)を手に入れたとして、それで全てが上手くいく訳じゃないと気づき、本当の勇敢さを手に入れ卒業する、ラスト10分めちゃ救われた。王が序盤で言ってることがそのまま答え>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.3

若葉竜也の役回りを「神は見返りを求める」と比べるとおもしろ、ラスト5分でめちゃ輪郭が揺らぐのも大好き

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.0

めちゃアダムマッケイ的なコメディ
搾取構造から脱する為の攻撃的な反撃、経済的な搾取から性加害(贖罪込)まで片っ端から浴びせるけど、でもそれで本当に(本質的に)救われるの?というアニャテイラージョイの疑
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.7

うん、ストーリーとかSF的スリラー作品としてのアラは置いといて、テーマは凄く大事だし、「全てが理想」のブックスマートの後にこれをやる意味も全然ある

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.8

貴族的なリベラル()が抱えている地獄に全員が苦しみ続ける2時間半、辛い。結局そういう地獄から脱出できないことへの絶望と、後半 それを娘達の視点から冷たくフラットに描くセンスが凄い。俺達のやってる事って>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

4.3

踊るシーンで今まで保たれてきたひとつの要素が崩れたし、やっぱりこの監督はダンスに想いを込めたいのかな。
非対称だけどバランスをとる、というのは映画の画全体に通底してある。

声が聞こえなくなるシーンで
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.5

アンチポリティカル・コレクトネス(SNS上で形骸化された"ポリコレ"では無い)と不謹慎ポルノの最高点、グロや露悪的な描写は殆どサービスでしかない 自らの作家性を見つめ直し、ひたすら自らの思想を語る2時>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

「家族」に本質は存在しない
「超理想的な近未来」のはずなのにどこか今と変わらない負の部分(テクノを支配する大企業、中国の扱い、クローンに対する差別)が見え隠れしてる、コリン・ファレルのお茶への評価がこ
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

4.4

ポン・ジュノの悪友に対する解像度が凄い
「外」から完全に遮断されてしまうラストは切なくも必然にも... 「犬」を喰らう社会への怒りをヒシヒシと感じる、クソ社会を維持しているのもまたクソ社会の被害者

セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

4.0

盛り上がらない=盛り上がる、映画を撮る意味もあるかもしれない