80年代(現代の視点からのノスタルジック的なものも含む)ポップさで逃げることを許さない最後の最後が怖すぎる。当時観たって今観たって50年後に観たってオチには絶望しか無い。
コーエン兄弟の「50年代アメリカの肥満系白人中年男性」の原型がちゃんとある
問答無用で観る人を無理やりライドさせる勢いと密度とテンションの高さは他のどんな映画にも無いと思う
「安っぽい質感だな〜」とかその辺の感情は開始1分で(文字通り)ビンタを喰らって吹っ飛ぶから凄い
2010年代的「スタイリッシュ」「奇抜」「オシャレ」映画の優等生みたいな作品。ジョニーグリーンウッドの存在感がいちばん強い(最高)
正直 幼少期の虐待や退役軍人をテーマにするならカルチャー顔してない>>続きを読む
ロメロが戦争映画を撮ったらとんでもないものが出来上がった。博士の異常な愛情への(隠してもない)オマージュを中心に描かれるアメリカの戦争犯罪や、戦争のツケを払わされる一般市民たち 市街地や戦い方がゲリラ>>続きを読む
冷笑や露悪に逃げ切らず、セラピーとして作ってていいね。例え幻想であろうとも、心の底から「生きたい」と叫んで終わるエンディングには計り知れない優しさを感じる。
3時間で抜け切っていた気が最後の最後で引き締まり切った、久しぶりに映画観た直後に何も考えられなくなって泣いた。"お前がこの3時間観たものはカスの娯楽で、ここからが現実です"と本人が直接言ってしまう真剣>>続きを読む
暴力に対しての純粋な恐怖 ゾンビも怖いけどサバイバー達も怖い ドーン・オブ・ザ・デッドではあからさまな略奪者が出てくるけど、こっちでは特にそういう訳でもないからより現実的で嫌。ロメロ作品において主人公>>続きを読む
映画を観れば登場人物の見ていない(見ないようにしている)モノをこっちから俯瞰することが出来る。勿論クリエイターは視聴者に向け それを見越した罠として設置することもできるけど、映画の登場人物にとっても現>>続きを読む
一見地味だし薄いけど石井監督の一直線な熱意と人間性への信頼だけは変わらなく強くてオモロい
オタクはなんでも「アマデウス」のサリエリとモーツァルトに当てはめたがる。けど確かに「ただ頑張って登りつめた人」とそれをあっさり踏み越えてしまう「天才」の関係を綺麗に分かりやすく描いてる。結局音楽でも映>>続きを読む
正当に面白いけどオッサンがニヤニヤしながら作ってるのも丸わかりで面白い
ミヒャエル・ハネケもミシェル・フランコもリューベン・オストルンドも、先ずは自分と社会に絶望してから みたいなとこがある
目立つ>>続きを読む
数多くある青春をテーマにした作品の中でも、かなり完璧に近い。わかりやすい巨悪や説明臭さ、表面的(男性の加害的でキモイ視点だらけ)な"ヒロイン"とか、色々な青春作品の中で見られる悪い部分を綺麗に削ぎ落と>>続きを読む
人間に生きる意味なんてない し、絶対に達成することの無い高すぎる理想に囚われて、悩み苦しみ、他人を傷つけてまで自己の理想を押し通そうとしてるのはお前だけだよ ってあまりにも厳しすぎる。
弱者として人>>続きを読む
教師側に感情移入する奴がいるのやばいだろ 本当の負け犬?
原題じゃないとオチが成り立たなくね?
結局暴力を扱う人々が本当に勝つことが出来ないの、時代そのものが虚しく見える
54年というのはなんの偶然でもないよね
全体的にとぼけてるけど嫌な話が多い 基本 自分のいる場所がダメだと気づく→脱出しようとして失敗 ばっか
キングダム エクソダスだとかなりダルいネトウヨのおじさんになってるラース・フォン・トリアーだけど、今作はしっかりリベラル的な主張やメッセージを発信してる とにかくアメリカへの憎悪が溢れ出てる 移民や共>>続きを読む
何その撮影!? 何その魅せ方!? 何その伏線回収!? 何その小道具の使い方!? が永遠と続いて凄まじい。勿論テーマもちゃんとしてて、メディアや警察のプロパガンダのくだらなさをスムーズに描いてる 犯罪者>>続きを読む
冒頭から危機的状況でも完全に腐敗してるテレビや暴走するレイシストの特殊部隊 ゾンビがどうのこうのの前にヒューマニズム批判がキツい
最初はゾンビを撃つことに躊躇ってたピーターも後半は人間を ゾンビに対す>>続きを読む
こんなぶっ壊れてる社会で脚本なんて書けるわけがない また戦争が始まる... コーエン兄弟にとって第二次世界大戦はどういう存在なのか。
ザ・スーサイド・スクワッドでジェームズ・ガンは最強になったと思ってたけど、この時点で完成してた。GOTG Vol. 3にまで組み込まれてる人間中心主義の否定は勿論、"伝統的"で有害な夫婦関係の完全否定>>続きを読む
全ては複雑で面白いことを思い出させてくれる。
「言葉とは政治的だ。そして、僕は言葉をツールにしている。リチャード・ライトは自分の文章に棍棒と同じ役目を担わせたいと言ったが、僕はそうは考えない。詩の表>>続きを読む