riikoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

2.9

例のドラマですっかり中村倫也に沼落ちしたので、大きいスクリーンで観れる機会があるならと鑑賞。

リアリズム風味ファンタジー。
渋谷の爆発シーンですっかりメッセージ性も弾け飛んでしまった。
対話が前提に
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

4.0

「夢を持てば笑われて声を上げれば叩かれる
見上げることができない町でボクはどうだ?
輝く星が煙に飲まれて明日が見えなくても
ゆこう 嵐の海を超えて光の世界へ
もう聞こえているんだろう?
勇気の産声を」
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

2018年時点でパティー・ジェンキンス監督がスティーブのことを「完璧にスジが通る再登場」「車のヘッドライトに照らされている鹿のように、混乱して立ち尽くしている状態の役」と表現していました。

が、完璧
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

3.9

ショーンコネリーが永眠されたことを受けて思い出したのは、ボンドでもなくアンタッチャブルでもなく何故かこの作品。

ド派手なアクションあり、心理戦もあり、と見始めたら最後まで食い入るように観てしまうやつ
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

サイレントからモノラル、ステレオ、デジタルと映画の成長に欠かせない存在として音があると語られるけれど、
もはや手元のAirPods proのSpatial Audioで再生すればどこでだって映画館にな
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.3

アメリカで絶賛されているのはしっかりとした三角のピラミッドの下層の多さたる主観的鑑賞ゆえで、
菱形の日本ではこの3人のリアルに胸詰まらせつつもどこまでも客観視してしまう人が多いのではないかと思った。
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.4

半沢ロスから鑑賞。
さりとてザッツオール香川照之。面白かった!

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.1

堺雅人と高畑充希のキャラクターも好きだし、2人のお別れのシーンは不意に泣けたし、まあでもなんかストーリーは雑だけれど、それでも死の先に再会があるというのはcoco同様救いがある考えで好きだなあ。

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七つの会議(2018年製作の映画)

3.5

池井戸作品は「ネジ」が物語の根幹に置かれることがしばしばあり、本作でも産業の塩と表現されている。

上の仕事は集約された仕事で、下の仕事は点の仕事。
本来、上の仕事はその点を集約して組織の支柱にしてい
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

出演者の一部がギャラを性被害者のチャリティーに寄付したり、アマゾンが契約を切ったりするなど、
どうにも欄外の話題のほうが先行してしまった作品。

アメリカでは干されているウディ・アレンがまだ日本のシネ
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銀魂2 掟は破るためにこそある(2018年製作の映画)

3.5

豪華俳優陣、その中でも剛と春馬です。2人ともドンピシャっす。
でももうこの伊東が出ている銀魂2では笑い切れない。
ロビンの映画が心から笑えなくなってしまったように、どうしても切なさが付いて回る。

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.2

前作同様、セクショナリズムへの警鐘。

人間最強の能力って「慣れ」と「忘れる」ことだと思う。毒にも薬にもなる能力。

富裕層も貧困層も資本主義に首を垂れては歪みに気付きながらもいずれ忘れてしまうんだよ
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ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

4.0

金ローで再鑑賞。
この時間、みんなポールに思いを馳せてるよなあ。
俳優たちは作品の中で生き続ける。

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.2

劇場版名探偵コナンと同じ系譜を辿るね、アクションシーンがだんだん派手になって本来の見せ所が霞んでいくパターンのやつ。

デンゼル・ワシントンもびっくりの馬術を披露するジョンとそれを追う殺し屋バイク。馬
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.9

久しぶりにパリ観光宣伝ムービーを。
脚本?どうだっていいんです。美しい街並みと美しい女性だけで。

レイチェルマクアダムスと婚約して、
マリオンコティヤールと恋をして、
レアセドゥと運命の出会いをする
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

最高に痺れた。クリスチャン・ベイルとマット・デイモンにシャンパンを。

振り切った内容だったな。
決着の内容から見ても、もっとエンジニアに焦点を当てたくなるだろうにそこはあえて男2人の友情にピントを合
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.0

新年1発目、称賛の星3つです。
意外とストーリーしっかりめのセスローゲンとシャーリーズセロンの下ネタ風刺コメディ。
王道ハッピーエンドで新年に観るには幸先が良いのに下ネタ多すぎて勧めづらいぞ。

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

3.5

ライフ・オブ・パイ
π、つまり人生は割り切れない。
まさかそれぞれの生き物が示すものがそれだったとは…!と、つい2周したくなる作品。

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.2

ゴッホの原点であるハーグ派の時代はじっくり見せてほしかった。
ゴッホ自身が目で見たものを筆に乗せて描く、という意志にフォーカスを当てているのだから、
ハーグ派から次第に印象派に影響を受けていく過程はぜ
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真実 特別編集版(2019年製作の映画)

3.9

イーサンファンならこちらが必見。
イーサンのマダオっぷりはあらゆる作品でのテンプレの一つだけれど、これはほのぼのする良い父親のイーサン。
でもちょっと情けない。でもそれがイーサン。

イーサンイーサン
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.7

タランティーノ監督が映画界に送るエピローグ。
映画は惨劇も喜劇に塗り替えられる。映画の可能性を賭して作られた気がする。

とにもかくにも主演2人よ!!
終盤のシークエンスのブラピの喉を鳴らして犬を呼ぶ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

リチャード・カーティスも脚本家としてはピークが過ぎてしまったのかもしれない。

「伝えることで愛になる」というリチャード普遍のテーマに加え、
終盤に悟りを開いたご老人に愛の説法を受けるというテンプレ。
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.8

グッドフェローズ?
いやいや、これはスコセッシの物語。
「沈黙」でも観たスコセッシの宗教観。
生き方を変えられない為に社会からはみ出して生きていく、それは掟から生まれた信念。

Netflixで観てる
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

4.3

わんわん泣いてしまった。
人生にハッピーエンドやバッドエンドと評するのは映画の中だけで、
その実エンディングは誰にも訪れず、肉体だけ終わりを迎えて魂は次に繋がっていく。
それが命としてか言葉としてかは
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VHSテープを巻き戻せ!(2013年製作の映画)

4.0

えらいもんを観た。

「VHSテープを巻き戻せ!」
エアロビやギタリストのプレイシーンを繰り返し観て練習するとか、
「巻き戻す」いう概念が生活そのものに変化を与えてきたんだな。

基本的に巻き戻して観
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.3

会話劇でお馴染みのリチャード・リンクレイターの作品。
スティーブカレルにモーフィアス(のイメージが強すぎる)とウォルター(のイメージが強すぎる)という3人のおじさん達が出ていて、
好きな監督、興味のあ
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.6

ファンムービーであることが前提だけど、
ベターコールソウルのファイナルシーズン前に観れて良かった。
スピンオフを含めてブレイキングバッドが完結する。
素晴らしいエピローグ。
でもトッド、お前は誰なんだ
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ステータス・アップデート(2018年製作の映画)

3.9

『インフルエンサーを夢見ては叶わずうな垂れる日々を過ごす1人のナードが魔法のアプリを手に入るけれど本当のハッピーは"イイネ"ではないことに気付いた…』

一文で始まりから終わりまで言えるやつ。

ティ
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

2.0

Your storyね。
昨今ゲームやアニメ等に自己投影してお金を注ぎ込み、その人たち自身にとって人生に欠かせないものになっていることが社会問題になるぐらいだから、
きっとその人たちにとっては強烈な肯
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.8

まだちゃんとケガする時期のワイスピ。
この1作目が地味でひたすらカーレースなんだけど、人間ドラマもあり、男の友情もありで好きなんだよ。
それにしてもポール・ウォーカー、やっぱりかっこいいなあ。
寂しい
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バッド・バディ! 私とカレの暗殺デート(2015年製作の映画)

3.2

お気楽練りこみラブコメサスペンス。
原題はMr.Rightとあるけれど、正義を掲げながらも殺しを行い、殺しはしないと誓うがでも殺す。という、ストーリーの説得力なんて気にせずにこの2人のバカ(サイコ)っ
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恋する遺伝子(2001年製作の映画)

3.0

雄牛と雌牛のはなし。
雄牛は一度交尾をした牝牛とは二度と交尾をすることがない。
人間の男もそうなのよ、っつートンデモ理論を展開するフラレ女。

トンデモ理論に行き着いちゃったのはワケがあるのわたし悲し
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

性自認が女性のトランスジェンダーのララの葛藤の物語。

第2のグザヴィエ・ドランと監督は揶揄されているけれど、ドランはトランスジェンダーの心を描写しているのに対して、この作品は身体を表している。

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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「彼に会いたい」
「私もだよ」
はい、私もです。
音楽とセリフのオマージュ。あああ、トニーが過去になったことを実感してしまった。

オープニングのアイキャッチとBGMには笑ったし、"イーディス"ってい
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タグ(2018年製作の映画)

4.0

タイトル通り、鬼ごっこ。
毎年5月、子供の頃に始めた鬼ごっこを28年間続けている大人たちの話。
なんと実話想起。というか、ほぼ実話。というか、実話のほうがヤバイ。
事実は小説よりも奇なりを地でいく大人
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.7

7歳の少女と24歳の突然父親になった青年のはなし。

特別な悲劇なんてものは他人の目には分からない。
それぞれの容量の中で抱えて、時には溢れて、みんな生きている。
だからこそ他人であっても人は手を差し
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