NMさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014年製作の映画)

2.8

ファッション界の大物は当然みんな厳しい物言いでプライドが高いはず、という思い込みに気付いた。
別にそんなシーンは出てこなかった。押し付けがない作品。
彼女の価値観と夫との日常や人生が語られている。
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ローマ法王の休日(2011年製作の映画)

3.0

前知識なしだったため、当然感動モノだと思って観たら意外過ぎる作品だった。教会関係の映画は当然こういうストーリーなんでしょうという我々の思い込みを逆手に取ったような作品。

「こんなコンクラーベは嫌だ」
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ブルー・マインド(2017年製作の映画)

2.0

転校生のヒロイン。ある日思いもしない体の変化が起こり……。

カフカの変身的恐怖。
しばらく日常っぽい描写が続くが、真ん中あたりでトンデモ展開になる。

ヒロインが転校生で、とても子どもで、そもそも体
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.8

戦争ものだがとても観やすく作られている。
ヒトラーより、戦況が悪くなるなかで葛藤する部下や市民たちがメイン。
とんでもない危機一髪の日々というより、いつの間にかおかしくなって気付いても逃れられなくなる
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百瀬、こっちを向いて。(2013年製作の映画)

2.0

ぼんやりした僕が、ある日突然女子と付き合う「ふり」をすることに。始めは振り回されていたが徐々に距離が近づいて……というまさに少年漫画的なストーリー。
ヒロインは好きな人に振り向いてもらえないという役ど
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

2.3

エロール・フリン……ハリウッドの剣戟俳優。
劇中歌・エンディングテーマ……They Can't Black Out The Moon /レイチェル・ポートマン

コズモポリス(2012年製作の映画)

4.5

思いがけず良い作品に出会えてとても嬉しい。何でも観てみるものだ。
テネットにも出演のテネンソンは、美形ではあるがどこかしらアンバランスさを感じさせるビジュアルで、こんな役をとてもしっくりこなす。
何よ
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

2.8

傷ついた女性が、赤ちゃんを誘拐しそのまま数年逃げまわった。
逮捕時4才になっていたその女児は、実の両親のもとに戻っても親子という実感が得られないまま。
その子は実際どんな風に育ったのか、そして21歳に
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

この氷の大地を宇宙服で歩く写真を見ると、はい宇宙の冒険の話ですねと考えると思うが、そうでもない。
宇宙ものとかディストピアものというよりは、壮大なサスペンス、推理、ミステリー、ドラマ。
人間の心理、愛
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ハウスメイド(2010年製作の映画)

2.0

韓国らしい作品ではあるものの雰囲気もセットもややおしゃれではある。クラシック音楽はやや取って付けたような印象。
ストーリーは普通。
冒頭で事件が起こっていたので、どういう経緯でそうなったかの開示を待つ
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女殺油地獄(1992年製作の映画)

4.0

五社版。
おきち(樋口)は、油屋の息子・与兵衛(堤)の乳母。夫と幼い子どもたちがいる。
その与兵衛は油屋元締めの一人娘に入れ込んでしまい、商売をできなくするぞと方々から怒りを買っていた。
お吉は止める
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キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

3.8

一番大事なものを捨てろ。

文学少年アレン。
病気の母の面倒をみていたためか、真面目で控えめな性格。この家はアレンの献身で何とか成り立っていたらしく、多大な負担がかかっていたようだ。

大学へ入り一人
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万引き家族(2018年製作の映画)

-

(視聴途中

日の当たる社会から転げ落ちた様々な人々。
寄り添って静かに、そしてたくましく生きる。

万引きは一つの例であって、彼らの食い扶持は普通の現場仕事から水商売まである。だがどれも不安定であり
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.0

冒頭の雰囲気がさっそく高得点。
音楽や演技に行き過ぎた演出はないのになぜかとてもエモーショナル、というバランスが絶妙。やりすぎないぎりぎりのラインでファンタジーな雰囲気が感じられ、この世のどこかにはこ
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愛の嵐(1973年製作の映画)

2.0

ランプリングが怪しく微笑むジャケットからして普通の物語ではないのだろうと予測して観ることになる。とはいえそれ以上の展開。

彼は反省も更生もしていなかったのは明らか。
絶対的力の差で服従させただけなの
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プレシャス(2009年製作の映画)

-

(視聴途中

プレシャスはひどい虐待に遭っている。父からの暴行で二度目の妊娠中、継母からは暴言と暴力。これまで勉強もろくにできなかった。
この現状から抜け出すチャンスを掴めるか……。

彼女はとても無
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スクール・デイズ(2011年製作の映画)

3.3

いじめがテーマの一つだが、重すぎず軽やかに観させる。幼さと、思春期独特の感性を通して、子どもや大人の現実を綴る。

ニコル少年はまだ物心ついておらず、なんとなくクラスのみんなと同じような行動をしていた
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しあわせの帰る場所(2008年製作の映画)

3.7

主人公の父は昔から厳しかった。大人になった今もわだかまりはいっそう強く残る。
母が亡くなり家族親戚が集まるが……。

冒頭のドライブのシーンで彼がいかにつらく寂しい子ども時代を送ったか伝わり、切ない気
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ブリムストーン(2016年製作の映画)

3.0

食事しながらは観ないほうが良さそう。
グロ、暴力、ホラーチックな恐怖。

助産師のリズは、救えなかった赤ちゃんたちのことで強い罪の意識を抱えている様子。
村人たちはリズを恨み、謎めいた牧師は執拗に目を
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愛を歌う花(2016年製作の映画)

2.0

妓生のソユルは、売れっ子作曲家ユニと恋仲。
ユニは自分の作った歌でソユルを流行歌手にしたいと望むが、ソユルは正歌を歌いたいからと固辞。
するとユニはソユルの親友ヨニの歌に魅了され彼女をデビューさせる。
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お嬢さん(2016年製作の映画)

2.3

面白い。なんだこれは。
まず情報量が多すぎる。これはこれで、しかもこれはこれで、といういくつもの設定が重なっている。何巻も続く漫画を読んでいるような感覚。
事前知識なしで、大体こんな内容かな?と想像し
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.8

観て良かった。地味なので危うくスルーするところだった。

亡き父のゆかりの地を訪れた男。
英雄だった父の面影はいまも人々のなかに強く残るものの、町全体がなんともおかしな雰囲気……。

主人公はアトスで
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.3

名曲がたくさん出てくる作品、という程度の知識で視聴。
冒頭はぎょっとするようなきついブラックジョークでフックがあったが、それは話が進むにつれ大人しくなっていくので気にしなくて良い。
本筋は王道でキャラ
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.8

50年代。コニーアイランドはブルックリンの南に位置する観光地。
そこにある遊園地で働くジニーは、息子や再婚した夫との生活に追われつつ若い恋人とも会っているが、やがてそんな生活に限界がおとずれる……。
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アトリエの春、昼下がりの裸婦(2014年製作の映画)

2.0

非常にゆっくりと進行する静かな作品。

かなりよく似た作品を観たことがある。フランスかどこかで、画家の老人とモデルの少女がメイン、その様子を妻が遠くで見守る。恋愛要素はありそうで結局ない。長編で絵を描
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赤いアモーレ(2004年製作の映画)

2.5

外科医の男。
ある女性を見かけ、腰を抜かす。
彼は以前、出張先で出会った女性と深い仲になり、妻を裏切っていた。
本人だろうか……。

倫理観は横に置いて観ることが必須。別に不倫を良しとすることがメイン
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

1.5

ある老人が、彼の書いた脚本を語りだす。

助監督として日々奮闘している若き主人公。テレビに押されつつある映画界を守りたい。
彼はひと気のない映画館に通い、同じ映画を何度も観ている。その作品のヒロインに
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火天の城(2009年製作の映画)

-

古きよき映画。安心して家族で観られそう。お行儀が良い。

宮大工の岡部又右衛門。部下たちからの信頼も厚い。
ある日突然村にやってきた信長が、五重の城を建てろと命ずる。安土城。
しかし5階建てなど前例が
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ザ・ウォーカー(2010年製作の映画)

2.6

なかなか。悪くなかった。冒頭観始めたときはB級近未来映画だったらどうしようと不安になったが、話が進んでくると入り込んでいけた。

戦争で環境が激変、文明が壊滅状態になった地球。
生き残った者は水や食料
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プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

3.0

一大ガス会社の幹部候補として期待をかけられている将来有望な男。今度の仕事も必ず成功させねばならない。
採掘地の土地貸借契約を進めていると、ふいのミスで反対派が増えてしまった。更に環境保護団体も加勢に加
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ニキータ(1990年製作の映画)

2.5

こういうラストだったか。シュールで嘘くさくなくて好み。これが最善の策。その後の二人が気になるところ。

重罪判決が下り、拘束され腕に注射を打たれる若い女。もう涙を流すことしかできない。
だが再び目覚め
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45歳からの恋の幕アケ!!(2013年製作の映画)

2.3

コメディ。
ヒロインは普通の社会人。別に40代女性でなくとも未婚でなくとも観客は選ばない。原題は『The English Teacher』。
ただ子どもにはあまり薦めない。
タイトルからして誰かと恋に
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