nikoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

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地元を離れて約三年が経過したが、俺は良い意味でも悪い意味でも変わった

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.3

監督自らが2009年から単独で作り始め原案、監督、キャラクターデザイン、セット製作、撮影、音楽、声優、編集…全部を自分でやったという事実に愕然とした。世界観としてはスチームパンクとディストピアを混合し>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.1

「僕たちはみんな、人間っていう箱に入った宇宙人。みんなやってきた星は違うんだから、分かり合えなくて当然」

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

純粋で真っ直ぐな普遍的な愛情の一欠片に触れる事が出来た。光に照らされた親子の影の手が離されていくシーンで涙

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.4

自由を制限された世界で、生きる理由を求めた彼ら彼女らの葛藤の物語。1962年の戒厳令下での台湾の時代的な状況まで上手く溶け込ませたストーリーと演出、構図や映像美が良かった。

恋する寄生虫(2021年製作の映画)

3.4

話の筋は不明瞭な点がややあったが劇中でテクノや石若駿、角銅真実エンドロールでZOMBIE-CHANGが使われてて"おっ………"ってなった

ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

4.0

電⼦⾳楽の黎明期にその⾳⾊に魅了され男性優位の音楽業界において、“未来の⾳楽”を作ろうと奮闘する若き⼥性ミュージシャンを鮮明に描いてた。ざらついた質感の映像や気怠さの残るファッションが良い

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

人間というものはギリギリの状況に立たされないとなかなか、感情の奥底にある真意を見いだせないのかな。そんなギリギリの状況で、必死にお互いを求める2人に惹かれる。恋愛関係は、緑(初心)→オレンジ(倦怠・安>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ラストのカットは映画全体を終始包み込む停滞感や閉塞感を突き破るような躍動感があった気がした…社会って複雑で言語化が難しい事が溢れてるけど物事って多面的に見ないとね

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「人の事嫌いになるってのは、それなりの覚悟が必要ってことだからな」

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

3.7

台湾の風景とそこに暮らす3人の人々を中心に織り成す群像劇。さしたる事件は起きず、劇的なことは何もない。苦悩や葛藤のドラマもない。彼らの日常が淡々とスケッチされるだけなのが良い。それだけで良かった

明日、君がいない(2006年製作の映画)

4.2

兎に角日常的にも有り触れているような絶望を描くのが上手すぎる。それぞれのカットで交差する心情の表現は凄まじかったし、それぞれの泣き方があまりにも心から絶望している人の泣き方で、演技が上手すぎてこっちも>>続きを読む

バスケットボール・ダイアリーズ(1995年製作の映画)

4.1

当時のディカプリオの美しさ、純粋さ、そして体当たりという表現がぴったりな演技、全てが絶妙に混ざり合い恐ろしいまでの輝きを放っていた。純粋に一人の青年が薬に手を染めて堕ちていく過程を観るのは心が痛む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.9

何気ない日常を切り取っていて観てる時は感情があまり動かなかったんだけど観終わって、あとからジワジワくるそんな作品。

「幸せってのはねー、何かを諦めないと手にできないものなのよ」

SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)

4.4

スコットランドの地方都市を舞台に、麻薬組織の世界に足を踏み入れた15歳の少年を主人公にした残酷な青春物語。当時の英国社会の情勢を鋭く切り取っていたし静かながらもヒリヒリするような厳しい現実に胸が締め付>>続きを読む

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

4.0

この映画の発端である、今作から18年前に撮られた『ビフォア・サンライズ』その9年後に撮られた『ビフォア・サンセット』そして今回の『ビフォア・ミッドナイト』へと繋がる。そのまま現実世界の時間経過と映画内>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

3.8

人生って答えのない選択肢の連続だと改めて感じた

ライトハウス(2019年製作の映画)

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全編がモノクロで、終始画面比が「1.19:1」のほぼ正方形のような形態で物語が進んでいくのが印象的。あらゆる文学が土壌になっているカオスな世界観は目に焼き付くような迫力と怖さのようなものが両立していた>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

「人間なんて、みんな生まれながらのおひとり様だよ。誰かといるのには努力が必要なの」

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

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現実と空想の境目を交錯するような世界観であり美しく儚く切ない、でも不気味で残酷なダークファンタジーだった

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.4

何も考えずに頭空っぽにして観れるループものって感じ。ハッピー・デス・デイと被るとこがある

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.6

『ナイト・オン・ザ・プラネット』を横軸とすると、『ちょっと思い出しただけ』は縦軸の物語。人生には望んだことも望まなかったことも、意図したことも意図しなかったことも全てが混ざりあっていて、その関係性の上>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

『はちどり』は1994年の韓国を舞台にしていて、当時の韓国社会は表面上は民主化しても本質は全然変わっていないというのが現状をウニの家庭や学生生活を通して表している。今作品はこうやって青春ドラマの装いを>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.9

窓の光が照らす路地裏のカットの構図、滑らかなカメラワーク、演技全てが良い

ベイビーティース(2019年製作の映画)

4.1

物語は章立てされていて、章ごとのタイトルが静かに画面に現れる。少女と少年の出会いのシーンこそドラマチックで劇的なものだったけどその後は寧ろ抑揚をおさえ、淡々としたリズムで散文的に進行していた。それぞれ>>続きを読む