90年代は境界性人格障害という言葉でしか定義されていないけど、今やこの映画の登場人物たちの様な状態って色んな呼び名に当てはまると感じた。多感な時期の繊細さや感受性の高さは、その時は苦しいものだけどやっ>>続きを読む
監督の思想や願望が強く出ているのを節々に感じてしまいうん、、という気持ちに
邦画が苦手そうなテーマ「女性の身体や心の変化」を思い切ったシナリオ設定で表現した斬新な作品だった
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これは映画作品というよりドキュメンタリーに近い映画なのではないかと感じた。監督が理解させるのではなく、観客が理解し思考を咀嚼する為の映画だとも思う。一つ一つのカットが徹底的に第三者から見たようになって>>続きを読む
雨の中のNYという煌びやかな街並みと物語を彩るジャズの音色が印象的だった
このレビューはネタバレを含みます
原作を読んでから視聴。回り道をせずに冒頭から一気に核心の脳死問題に迫っていくので、ラストまで緊迫感が途絶えず画面に釘付けになった。脳死が人の死でないことを前提に、死んでいないのだから先端技術でサポート>>続きを読む
真っ先にThe 1975 「I Like America & America Likes Me」の歌詞が思い浮かんだ。
Kids don't want rifles, they want Supr>>続きを読む
あの時間、タクシーだからこそ起こり得た物語である一方で、人間の根本的なコミュニケーションの尊さを感じたしウィノナ・ライダーの佇まい、雰囲気、身振り全てが刺さった
エリック・ロメールに影響を受けたであろう映像は淡く16mmフィルムの荒い粒子で彩られた映像はまるで絵画のようだった。唐突に流れるマックデマルコも最高
一つ一つの行動に共感は出来なかったけど非現実的すぎる虚構の世界観に主演二人の体温を感じられないセリフ回しが妙に合っていた気がする、、
「音」という情報のみに絞り最小限の構成で成立させていた。電話の向こうの『情景』を"間"によって当たり前のように想像してしまうのだが、鑑賞者全員が違う『情景』を頭に描いているというのが凄い
可愛らしさと徐々に漂ってくる不吉な予感で緩急を付けていたし常に緊張感があった。
性暴力的なシーンを一切直接的に描かずとも「妊娠可能な体を持った人」が晒される恐怖、圧迫、苦悩がしっかり描けるということを証明して見せているのがこの作品の凄さだと感じた
特に大きな事件が起きるでもない何気ない日常風景が広がっていてコーヒーと煙草と気の合う相手がいるゆったりとした時間が通り過ぎていく空間の良さを再確認した
この『his』他と違うことをしたただの異色作扱いで終わらないために"今泉力哉”監督には他のジェンダーやセクシュアリティを題材にしたりして現代に蔓延る壁を少しでも少なくして欲しいと感じた