ninekoさんの映画レビュー・感想・評価

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

よかったところ

・ゴジラが映るシーンほぼ全て
・真っ二つに破壊され爆散する高雄
・絶叫する神木隆之介と降り注ぐ黒い雨
 (ここが一番力強いショットだと思う)
・子役の女の子
・模型ゴジラ(グッズ化希
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

Filmarksの平均スコアの高さに驚かされる。劇場公開中の映画の場合、点数がインフレして平均★4.0超えになることは別段珍しくないものの、なにせヨルゴス・ランティモスだし、このウケっぷりは興味深い。>>続きを読む

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.8

アバンタイトルから涙が止まらなくなって一時停止してしまった。

本当に陰惨な映画である。と同時に、90分にも満たないランニングタイムが端的に示している通り、無駄なカットやシークエンスというものが一切な
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.0

トンデモ映画。『仮面ライダー』シリーズのいちファンとして、劇場まで足を運ぶかギリギリまで迷ったけど、行かなくて本当によかった!!!!!

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

これは完全に偶然なんだけど、少し前に志賀直哉の『母の死と新しい母』を読んでたので、まんまやん!となった(「白樺派」というタームが出るレビューも早速見かけてます)。あと、白雪姫だのアリスだの言われてるけ>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

終わらんのかい!!!ということで(今のところ)ノースコア。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

-

全てのオタクを慟哭させるべく製作者たちの全身全霊を傾けて作り上げられた、アルティメット・オタク・フィルム。とりあえず、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の公開前に観ておけてよかった。>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

世界の危機と恋心。要素だけ取り出せばセカイ系だが、全くべたべたしていない。そして地に足がついている。とにかく、トム・ホランド演じるこのピーター・パーカーが大好き。キュート!

気さくで爽やかだけどイケ
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

皆さんはなぜもっと声高に「MCU全部観てなくても大丈夫」と言ってくれなかったのですか??

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

1.0

COVID-19がなく、新国立競技場はザハ案で建てられ、超電動リニアがオリンピック開会式にあわせて完成・開通。そんな、パラレルワールドの日本。虚しい。

ガバガバだし謎解きしてない(アナグラム 笑)の
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

1.2

・最新作を観てすっかりはまったという妻がDVDを購入したので、一緒に観た。面白かった。といっても、funnyのほう。

・コナン映画にはありがちだし、もうそこは皆どうでもいいと思ってそうだが、クライム
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レッサーパンダを抱きしめて(2022年製作の映画)

-

『私ときどきレッサーパンダ』を気に入っていて、かつ視聴できる手段があるのならば絶対に観るべき。(測定不能)

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

ピクサーの新作を観るのは『ソウルフル・ワールド』以来。個人的にお気に入りの短編”Bao”の監督なので期待していたが、『トイ・ストーリー3』以後の作品の中では上位の出来栄えなのではとおもう。全部観たわけ>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.2

レビューをいくつか読んで、結構みんな女王に厳しいなと思った。17人も子供を産み、しかも全員が死んでいるのだから、彼女の心身が壊れてしまっていることには何の不思議もないし、そこに関して本人に責任があると>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.6

声を出して笑った。孤島にたたずむ超高級レストランに集ったセレブが、「一流」であり続けようとするあまり完全に狂ってしまったシェフに復讐される、という筋書きで、私のような庶民(つまり大半の観客)からすれば>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.0

ポリティカル・コレクトネスは、その言葉に反して人々を「正しくない」というドグマの数々から解放する意味合いを持った。いまや、あたらしく物語を作るにあたっては、異人種間の恋愛や、同性愛というモチーフそれ自>>続きを読む

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

4.0

『メアリと魔女の花』は観ていないし、『借りぐらしのアリエッティ』のこともよく覚えていない(ダメだった、という印象だけが強くある)が、同じく米林宏昌監督が手がけた長編である『思い出のマーニー』には泣かさ>>続きを読む

耳をすませば(1995年製作の映画)

4.0

あまり好きな作品ではなかったのだが、見返しているうちに自分の中で評価が変わってきた。夢見がちな子供の話にしか思えなかった物語が、今ではまったく違って見える。

『耳をすませば』は約束の物語であると同時
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

4.0

流れ星のシークエンスで「『君の名は。』じゃん」と思ったが、時空を超えた約束を果たすカップルの話でもあるし、案外マジで元ネタのひとつかもしれない。

えらく久しぶりに観たのだけれど、こんなに良かったっけ
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パウ・パトロール ザ・ムービー(2021年製作の映画)

3.0

子供と一緒にTVシリーズをよく観ているのだが、この『ザ・ムービー』は何から何までクオリティが違いすぎて呆気に取られてしまった。「公式グッズが売れたから(お金がたくさん入ったの)さ」という作中のセリフは>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

1.8

公開から間もないタイミングで何の情報も入れずに観に行っていたらそうとうガッカリさせられていたと思うが、1ヶ月以上経った今となっては観た人たちの反応やレビューのトーンから何となくどういう塩梅の仕上がりな>>続きを読む

リング(1998年製作の映画)

2.4

じつはちゃんと観たことがなかった(鈴木光司の原作シリーズは中学生の頃にずいぶんはまったものだが)ので配信で観てみたが、怖くはなかった。

ビデオと固定電話が重要なアイテムなので配信をスマホで観てる時点
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海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

なんとなく敬遠してこれまで観たことがなかったのだが、いい映画だった。傑作、というのとは少し違うが、折に触れて見返したくなると思う。短いし。

杜崎のひたすらに良い奴だけど自分の気持ちにまで鈍感なところ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.6

自分語りで恐縮だが、僕が妻と付き合い始めたのは(麦と絹ほどがっつりではないにせよ)「文化的」な価値観が近いことがきっかけのひとつだったので、場合によってはこういう顛末もあり得たな、と素朴に思った。関係>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

いまや最大のライバルであろう新海誠が得意とする歌劇的作風に、『ぼくらのウォーゲーム』や『サマーウォーズ』の世界観(要するに、細田自身が最も強みを持っている部分である)を引っ張り出しながら挑戦したという>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.8

再見。

本当はいろいろ書きたいのだが、このサイトに書き散らされた「ラストの意味がわからない」「母親はなぜちゃんと働かないのか」「子供が可哀想」などの言葉を眺めているうちに(ここはいつからヤフコメにな
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.2

ラストシークエンスで堪えきれず落涙。

批判される理由も、まあわかる。あまりに分かりやすい「記号」を与えられ、その役割通りに動くキャラクター達。様式化された画面。捻りのないプロットと素直すぎる語り口。
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.2

『林檎もぎれビーム!』
作詞:大槻ケンヂ

林檎もぎれビーム!
林檎もぎれビーム!
林檎もぎれビーム!
ユア ライフ チェンジス エブリシング!

君が 想う
そのままのこと
歌う 誰か
見つけても
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アンパンマンが生まれた日(2012年製作の映画)

4.0

YouTubeで無料公開されている短編だが、これが予想外に素晴らしかった。

まず、アニメ本編をあまり観たことがない人にも感覚的に分かるほど作画がリッチ。知っての通り、キャラクターの書き込みはかなり単
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.4

『ロブスター』を観て「最高!」と盛り上がった割にはそれ以降の作品を観ることをサボってしまっていたヨルゴス・ランティモスだが、やはり好みの作風であることを再確認。無駄のない、ソリッドなサイコスリラーで、>>続きを読む

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

5.0

久しぶりに観返して、飽きたら途中で止めようと思っていたのだが、結局最後までのめり込んで観てしまった。

特にシナリオの完璧さには感心を通り越して惚れ惚れしてしまう。まるでケチのつけようがない。多くの子
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

いちおうネタバレ隠しはしているけれど、そこまでネタバレが致命的な作品ではないと思う。というか、エヴァを終わらせるために必要だと大半の人が考えていたであろうことを丁寧に(旧劇セルフオマージュなど、いささ>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.6

初見は結構前で、しかも3回くらい繰り返し観ている、今となっては大好きな映画。なのだけれど、しっかりレビューを書こうと思ってるうちに時間が経ちすぎてしまったので、とりあえず点数だけ。ディレクターズ・カッ>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.6

・よくできた脚本であることは事実。とはいえ、伏線を生真面目に拾っていく作りが後の展開を予想させてしまうのは否めない。

・ベースになっている奇想とその見せ方はなかなか面白く雰囲気もバリバリ出ているが、
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.8

『インサイド・ヘッド』みたいな話なのかな、と思っていたら実際にそうだった。人間の内面の成り立ちを擬人化するアイデアに、自己肯定のカギは最初からキミのそばにあるんだよというメッセージ。そんなわけで若干の>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.6

ぎょっとするくらい軽妙なテンポとテンションで、あれよあれよという間に話が進んでいく。まるで4コマ漫画の連なりのようだ。『パラサイト』はまず何よりも、飛躍と皮肉が詰め込まれた寓話である。

格差は厳然と
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