似太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

柔らかい肌(1963年製作の映画)

5.0

【恋愛って面倒くせー😓】

フランソワ・トリュフォーらしい人間のおっちょこちょいな部分とある種の諦念が感じられるお洒落な不倫サスペンスの傑作。

著名な文芸評論家である主人公のピエールが、妻をほったら
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ヘンリー(1986年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

実話をベースに映画化した驚愕のサイコ・サスペンス。狂った人たちによる理由なき殺人と異常行動が「ニンゲンって、何?」と問いたくなる現代の地獄絵図を展開していく。

冷淡で無機質な『サイコ』や『コレクター
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ハロウィン(1978年製作の映画)

4.3

【悪魔の隣人?】

プレ『13日の金曜日』とも言えるジョン・カーペンター監督の心理的サバイバル・ホラー。凶悪な性格の巨体の持ち主、ブギーマン=マイケルによる大暴れ&殺戮行為が全編に噴出していて怖すぎる
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ハロウィン(2007年製作の映画)

3.8

【ハロウィン・ビギニング?】

リアルタイムで劇場で鑑賞した作品。

ジョン・カーペンターの傑作ホラー『ハロウィン』をロブ・ゾンビが独自解釈でリメイクした割と正攻法な画作りが特徴のスリラー映画。🎃凶悪
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ドゥームズデイ(2008年製作の映画)

4.0

カーペンター、ロメロの焼き直しではあるがそこそこ楽しめるSFスプラッターホラー。🔥

ゾンビ映画好きなら必見!の作品で、体育会系の戦闘ヒロインが如何にも男好み。ヲタ臭全開なのが凄い。ラストは完全にヤケ
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ディセント(2005年製作の映画)

4.2

【秘宝遊戯】

💩ニール・マーシャル。そんな監督もいたっけね。ゼロ年代後半に。やってる事がショーン・S・カニンガムかウェス・クレイヴンかレニー・ハーリンか、好きなモノ色々MIXして楽しんで作ってる雰囲
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ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合(1996年製作の映画)

3.8

💩とことんお下劣なコメディで頓珍漢なアイデアがエディ・マーフィーらしく陽性の笑いを生む作品。こんな下らない映画がアカデミーメイクアップ賞とは恐れ入る。

🫃強烈な下ネタが漫画シェイプアップ乱みたいな味
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マスク(1994年製作の映画)

4.0

【バカ怪人】

😋主演のジム・キャリーのオーバーアクトが心底笑かしてくれる、ドタバタコメディでありしがない銀行員の成長物語でもある。

😱顔面が飛び出る特撮がインパクト大で、テックス・エヴァリー的なシ
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マスク(1984年製作の映画)

3.9

【一途な愛😢】

先天病である「ライオン病」にかかった少年ロッキーとその息子を見守る母親の愛情を描いたピーター・ボグダノビッチ監督による、ヒューマン・ドラマ。🦁

題材がやや『エレファント・マン』と被
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血槍富士(1955年製作の映画)

4.6

【おれは淋しくなるよ】

🏯ラストの義憤に駆られた片岡千恵蔵の大立ち回りで大興奮しちゃった。☺️戦前を引きずっている感のある内田吐夢監督作品。良質な邦画のエッセンスが「ぎゅ〜っ」と詰まった傑作。

🏯
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

4.6

【笑わないでちょ!】

ゴダールによる「三つの挿話」をカオティック且つ入り乱れた構成で綴った愛の詩篇とも言うべき作品。

おれ的に最も腑に落ちたゴダール作品は『気狂いピエロ』と『軽蔑』と本作かなぁ?。
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ゴダールのリア王(1987年製作の映画)

2.8

【空洞】

ゴダールおじさんの放屁!💨場面が強烈な、若き日のレオス・カラックスやウディ・アレン、ピーター・セラーズなどが勢揃いの空洞映画。

内容的にはとことん【カス】なのだが、バブル期に流行っていた
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冬の光(1962年製作の映画)

4.6

【世界認識の方法】

🕯核戦争で世界が終わる!という神経衰弱に陥った男が後半、自殺。(笑)

🌍タルコフスキーの『サクリファイス』の先駆けとも言える終末モノの一つであり、牧師の内的葛藤を通して世界の不
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処女の泉(1960年製作の映画)

4.6

【義憤】

⚔厳格なカソリックの家庭に生まれた一人娘が山賊に強姦されるシーンがショッキング。黒澤明『羅生門』の影響下にある深い森を映し出したきめ細かいカメラワークが幽玄な映像美を作り出す。

🐴👸鬼才
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不良少女モニカ(1952年製作の映画)

4.5

【青春がいっぱい💐】

イングマール・ベルイマンの初期。ゴダール、トリュフォーにも影響を与えた若いカップルのひとときのロマンスと逃避行を描いた青春映画で『気狂いピエロ』の元ネタ。

冒頭とラストの鏡を
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

5.0

【でも、やるんだよ!💪】

ジャングルの奥地にオペラハウスを建設するという野望を抱く、ちと痛々しい夢追い人フィツカラルドを演じるクラウス・キンスキーの快演が最大の見所であるアドベンチャー・コメディ。『
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ホワイトハンター ブラックハート(1990年製作の映画)

3.7

【白人は…悪魔だ…!】

導入部があまりに長過ぎて退屈。このイーストウッド演じる映画監督(ジョン・ヒューストンがモデル)に何の感情も籠らないので残念だった一作。無駄に台詞が多くて凡庸な舞台劇みたいな映
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アフリカの女王(1951年製作の映画)

4.2

⛵️う〜ん、冒険ロマン。白人側から見たアフリカ大陸って印象が強くキャサリン・ヘプバーンとボギーの凸凹コンビの絆に感動したアドベンチャー映画。

🎣ジョン・ヒューストン監督による【大自然との格闘】を描い
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桜の代紋(1973年製作の映画)

4.5

【運命の逆転?😅】

若山兄貴のマッチョな活躍ぶりが堪能できる三隅研次監督によるニューシネマ風のアクション映画で和製『ダーティハリー』と言うべき作品。

誰がどう見たって主役の若山富三郎の方が遥かに極
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怪談お岩の亡霊(1961年製作の映画)

4.6

【恨めしいッ!】

加藤泰監督らしく虐げられた女の情念が強く押し出されたホラー作品。中川信夫監督の『東海道四谷怪談』と双璧のお岩さんモノの秀作。👻

主演の若山富三郎のふてぶてしい存在感も一見に値する
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江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969年製作の映画)

4.6

【大正探偵】

驚異の大正ロマンmeetsフリークスによる猟奇&お色気+ギャグ世界。石井輝男のヘンテコ趣味が炸裂した現在もカルト的人気を誇る謎解きホラー作品。🔑

江戸川乱歩の原作小説(『パノラマ島綺
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やさぐれ姐御伝 総括リンチ(1973年製作の映画)

4.8

【股間で体感する】

🌺女博徒、猪の鹿お蝶の活躍を描く東映ピンキーやくざ映画の第二弾。監督は鈴木則文から石井輝男に交代。冒頭の対決シーン(おっぱい丸出し)からテンション上がりまくり。🔥

⛴異国情緒感
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不良姐御伝 猪の鹿お蝶(1973年製作の映画)

4.8

【SEX!SEX!SEX!】

凡天太郎原作の劇画をお下劣映画の巨匠、鈴木則文監督が堂々映画化。🌺

女博徒、猪の鹿お蝶を演じる池玲子のダイナマイト・ボディが全編に炸裂する東映ピンキー路線の任侠もの。
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新・仁義の墓場(2002年製作の映画)

4.7

【ニンゲンって、何?】

駄目になる前の三池崇史作品は、ホント〜に勢いがあった。どちらかと言えばVシネ枠なのに画面構成が的確で、細部に渡りとことん映画的。

深作欣二『仁義の墓場』のリメイク(なのか?
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仁義の墓場(1975年製作の映画)

4.6

どーしよーもない不器用な男の生き様…。主演の渡哲也演じる凶暴&哀愁漂うヤクザ=石川力男の破滅していく姿にシンパシーを覚える昭和の劇。

孤独な男の一生+カタストロフを綴った任侠映画史上に残る名編でもあ
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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

4.3

【可能性としての戦後史】

深作欣二監督✖️笠原和夫脚本による全く異なったアプローチから描くもう一つの『仁義なき戦い』。県警とヤクザの癒着・軋轢などが濃厚に繰り広げられる、昭和のバイオレンス巨編。
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.6

【名声】

よっしゃ〜!!とうとうレビュー1600本目突入だ〜!!!。😹記念に『サンセット大通り』の感想を書こうかな?🎥

むかーし、東京12チャンネルでやっていたのをVHSに録画して観た一作。グロリ
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フライト(2012年製作の映画)

4.3

✈️ロバート・ゼメキス監督はトム・ハンクスとのコンビも良いが、デンゼルも…!といった非常に男っぽい趣向のヒューマン・ドラマの快作となっている。

👨‍✈️イーストウッドの『ハドソン川の奇跡』とは全くベ
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.3

BTTF三部作同様に「時間に間に合わせる事」をテーマとしたロバート・ゼメキス監督お得意のサバイバル映画。孤独や精神的疲労との闘い…。

主演トム・ハンクスによるもう一つの『ロビンソン漂流記』と言うべき
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

5.0

💡BTTFの完結篇。ドク(エメット)と恋に落ちるヒロイン、クララを演じたメアリー・スティーンバージェンが可愛い。😍

🌵今回の舞台は西部開拓時代。マーティは相変わらず腑抜けのままだが、悪役ビフの先祖と
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.5

💡BTTFの二作目。今回は未来へ行ったり過去に戻ったり何かと忙しない展開。ディストピアものみたいな趣向も見られる異色編。

💸悪役ビフ・タネンがとにかく憎たらしい存在感を発揮している。セルジオ・レオー
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

💡子供の頃から何度もVHS(日本語吹き替え版)で繰り返し観たタイム・スリップ青春コメディ。おっちょこちょいな主人公マーティ(マイケル・J・フォックス)がかわええ。

💡よく考えてみれば『フォレスト・ガ
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アメージング・ハイウェイ60(2002年製作の映画)

3.7

【ドラえもん】

🇺🇸🍔『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の脚本家ボブ・ゲイルが単独で監督したアメリカン・ドリーム体現もの。

何も考えずひたすらにポジティブな夢追い人を描く某シリーズとほとんど同じよ
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.3

🤖怪しくもスピルバーグの『宇宙戦争』と同年に公開された三部作の完結編。アナキンがダークサイドに堕ちてダース・ベイダーになるまでを描くジメジメした暗い雰囲気が特徴でもある。

🌋とにかくCGの濫用が良く
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

4.2

🤖おれが『スターウォーズ』三部作を劇場で鑑賞するのは本作が最後、この二作目まで。前作より宇宙で大暴れするシーンが増えて青年アナキンとパドメとの恋愛模様も楽しめる好編。

悪役ジャバ・ザ・フェットの父親
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

4.0

🤖小学5年生のとき、田舎の実家に帰り家族みんなで観た『スターウォーズ』第一作目。公開当時は賛否両論あったが私は好きだった。

🚀なぜかコロコロコミック誌上でコミカライズされて子供向けの漫画にもなった記
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