大昔の学生時代に観たときは静謐な世界に沈んで寝てしまったので、今回は事前にコーヒー飲んで臨みました
フランケンシュタインと重ねて描かれた純真と残酷さ
このレビューはネタバレを含みます
市子という女性を追って少しずつ真相が明らかになっていくミステリ仕立ての見せ方は面白い
壮絶な生い立ちと絶望を経て、それでもロマンチックラブへの希望を持ち続けられるんだ、という素朴な驚きはある
同居し>>続きを読む
怪作というか何というか、脇を固める俳優陣の熱演快演怪演に対比して北野武の自棄的にも思えてしまう感じは何なんだ…、映画への愛や敬意を捨ててしまったのだろうか。
老境の名匠作、これは眠くなるやつかなぁと思って観たら、確かに集中は必要だが素晴らしい作品であった
とにかく鈴木亮平が最高すぎる。
ストーリーは意外性なく盛り上がりに欠けるけど、娯楽作と割り切って楽しむのがいいのかなー
法廷サスペンス風の前半はやや助長で寝そうになったが後半で目が覚めた、真実の追及が目的ではなくてメリトクラシー社会における勝者と敗者の話だった。
妻がモラハラDV浮気をする有能な作家で抑圧されるのが夫>>続きを読む
坂本龍一もデビッドボウイも北野武も当初のキャスト候補とは違うらしいが、結果的に戦記ものに耽美的要素が加わる奇跡のケミストリーが発生
英国人から観た日本人の型ばかり重んじる滑稽な姿も教授がガンギマリ顔で>>続きを読む
テンポよくとぼけたコミカルさで、不思議な関係性にひきこまれ、
クライマックスのカラオケ大会のシーンはオチ分かってるのに泣きそうになっちゃった。
都市再開発にからめたラストショットが、清濁併呑の狂児に重>>続きを読む
ホラーとしては今ひとつだけど、韓国映画のエモーショナルパワーでまとまった感じ。白猫ちゃんの演技がMVP、安楽死させられるチンチラ猫ちゃんは迫真過ぎて心配になったが、獣医師の監修のもと動物に負担なく撮影>>続きを読む
ジャンピエールレオ✖️カウリスマキ、合う!!
冒頭に出てくる梯子を登るレオのお尻がキュート過ぎた。
ハードボイルドサスペンス要素もありつつ、殺し屋氏の生活感、人間味に労働者を描き続けるカウリスマキ作品>>続きを読む
マドンソク無双過ぎてちょっと予定調和過ぎたかな?悪役を対立しあうイケメン2人に設定したのはなかなか良いし両氏とも熱演だったが、ストーリーがやや平板的。
本当に大切なものは何か考える。
ダサいけどホッとする人で癖になるタイプね、ってあまり仲良くもなさそうな元ルームメイトに指摘されるのもいい。
不器用なだけでここまで堕ちるかというところで、手を握ってくれる人に気付けて良かったね…
法廷のシーン、主人公の澄んだ青い瞳(純真な犬のような)がとても印象的。
子供を喪った母親の嘆きの奥には、アイデンティティの脆さがある。
いっときは宗教で埋める事が出来たがその欺瞞に気づいてしまう。
己の空虚に向き合い狂気に近づいた時、女性であるが故のつらさが浮かぶ。
緩>>続きを読む
封切り時から久しぶりに再見したが、こんなに暴力的だったっけ?
10代の学生同士のケンカはまだしも、大人になった彼女達が制服着て娘の同級生をボコるのは流石にナシだと思う。いくらいじめっ子相手でもナシ。>>続きを読む
移ろいゆく日々のあわいの美しさ、みたいな事を言いたいのは分かる。
トーキョーの景色の美しさを再発見して見せてくれた。
しかしね、インテリの趣味的清貧、異国趣味、あとちょっとおじさんドリームも入ってて、>>続きを読む
映画は良かったですが、
うっかり吹替版を選んでしまったのが痛恨の極み…イ・ソンギュン氏の声が聞きたいので今度字幕版で観ます。
結局誰が爆破事件の犯人かはっきりさせてないけど、光と影は不可分てことですよ>>続きを読む
労働者の疲弊と倦怠、ささやかな暮らしと希望を繰り返し描くカウリスマキ。時折はさむユーモアとポップな音楽、はっとするような美しい構図。
犬に電話出てっていうとこめちゃツボだったんだけど、映画館であんま笑>>続きを読む
間合いと構図がちょー小津安二郎。
プロレタリアのシビアな暮らしを淡々と描きつつもコミカルなノリで笑わせ、C K Bの劇中歌も謎に効いてた。最後はメロドラマティックにならずにいい終わり方!
彼女の明日は永遠に奪われてしまったけどその責任を追求すると究極的には社会の仕組である、生産性のない人間は価値がないという言説が堂々まかり通る世に、彼女の立場に誰もがなりうる可能性がある
映像の美しさが>>続きを読む
家庭環境の良くないなかで育った子は親切を素直に受け取れずしばしば情緒不安定で対応が難しい、でもそれはその子のせいではない
小さな怪物を引き受ける決心をした所長の前途は土砂降りで曲がりくねった道に暗示さ>>続きを読む
できる殺し屋のうっかりミス、復讐は意識高い系プライドの裏返し、IT技術は個人を匿名化しデータを構成する点でしかない、汗ひとつかかぬラスボスは自分の存在を意識もしていない
リーダー、管理者、実行犯のレイヤーがリアルで現代の組織犯罪と変わらんのではないかしら。
本編も良かったんだけど意外にもエンドロールの音(音楽ではない)も良かった、彼らの誇りと文化へのリスペクトが伝わっ>>続きを読む
自分という本質は変わらないのに加齢により肉体は衰え評価も変わる、特に後者への違和感と抵抗
クライマックスに至るまでのアクションシーンの趣向、こだわり感じました。
特に俯瞰の長回しと階段のやつ!
理不尽に次ぐ理不尽によれよれになりながらも立ち向かうジョンウィック、俺達のキアヌが演じるから特別>>続きを読む