猫田川ねこさんの映画レビュー・感想・評価

猫田川ねこ

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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.9

大昔の学生時代に観たときは静謐な世界に沈んで寝てしまったので、今回は事前にコーヒー飲んで臨みました
フランケンシュタインと重ねて描かれた純真と残酷さ

市子(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

市子という女性を追って少しずつ真相が明らかになっていくミステリ仕立ての見せ方は面白い
壮絶な生い立ちと絶望を経て、それでもロマンチックラブへの希望を持ち続けられるんだ、という素朴な驚きはある

同居し
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(2023年製作の映画)

2.8

怪作というか何というか、脇を固める俳優陣の熱演快演怪演に対比して北野武の自棄的にも思えてしまう感じは何なんだ…、映画への愛や敬意を捨ててしまったのだろうか。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

老境の名匠作、これは眠くなるやつかなぁと思って観たら、確かに集中は必要だが素晴らしい作品であった

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.5

とにかく鈴木亮平が最高すぎる。
ストーリーは意外性なく盛り上がりに欠けるけど、娯楽作と割り切って楽しむのがいいのかなー

警官の血(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最初はパリパリの若者が、清濁合わせ呑む兄貴分の背を追い成長する流れ、ちょっと虎狼の血っぽい

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.5

法廷サスペンス風の前半はやや助長で寝そうになったが後半で目が覚めた、真実の追及が目的ではなくてメリトクラシー社会における勝者と敗者の話だった。

妻がモラハラDV浮気をする有能な作家で抑圧されるのが夫
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.3

坂本龍一もデビッドボウイも北野武も当初のキャスト候補とは違うらしいが、結果的に戦記ものに耽美的要素が加わる奇跡のケミストリーが発生
英国人から観た日本人の型ばかり重んじる滑稽な姿も教授がガンギマリ顔で
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

テンポよくとぼけたコミカルさで、不思議な関係性にひきこまれ、
クライマックスのカラオケ大会のシーンはオチ分かってるのに泣きそうになっちゃった。
都市再開発にからめたラストショットが、清濁併呑の狂児に重
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THE CAT ザ・キャット(2011年製作の映画)

2.5

ホラーとしては今ひとつだけど、韓国映画のエモーショナルパワーでまとまった感じ。白猫ちゃんの演技がMVP、安楽死させられるチンチラ猫ちゃんは迫真過ぎて心配になったが、獣医師の監修のもと動物に負担なく撮影>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

ジャンピエールレオ✖️カウリスマキ、合う!!
冒頭に出てくる梯子を登るレオのお尻がキュート過ぎた。
ハードボイルドサスペンス要素もありつつ、殺し屋氏の生活感、人間味に労働者を描き続けるカウリスマキ作品
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.5

マドンソク無双過ぎてちょっと予定調和過ぎたかな?悪役を対立しあうイケメン2人に設定したのはなかなか良いし両氏とも熱演だったが、ストーリーがやや平板的。

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.9

本当に大切なものは何か考える。
ダサいけどホッとする人で癖になるタイプね、ってあまり仲良くもなさそうな元ルームメイトに指摘されるのもいい。

街のあかり(2006年製作の映画)

3.5

不器用なだけでここまで堕ちるかというところで、手を握ってくれる人に気付けて良かったね…
法廷のシーン、主人公の澄んだ青い瞳(純真な犬のような)がとても印象的。

シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

3.9

子供を喪った母親の嘆きの奥には、アイデンティティの脆さがある。
いっときは宗教で埋める事が出来たがその欺瞞に気づいてしまう。
己の空虚に向き合い狂気に近づいた時、女性であるが故のつらさが浮かぶ。

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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

3.6

封切り時から久しぶりに再見したが、こんなに暴力的だったっけ?
10代の学生同士のケンカはまだしも、大人になった彼女達が制服着て娘の同級生をボコるのは流石にナシだと思う。いくらいじめっ子相手でもナシ。
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

ペーソスとユーモアの配分が絶妙で最高、最後はほんとどきどきしちゃった

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

移ろいゆく日々のあわいの美しさ、みたいな事を言いたいのは分かる。
トーキョーの景色の美しさを再発見して見せてくれた。
しかしね、インテリの趣味的清貧、異国趣味、あとちょっとおじさんドリームも入ってて、
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キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.8

映画は良かったですが、
うっかり吹替版を選んでしまったのが痛恨の極み…イ・ソンギュン氏の声が聞きたいので今度字幕版で観ます。
結局誰が爆破事件の犯人かはっきりさせてないけど、光と影は不可分てことですよ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

労働者の疲弊と倦怠、ささやかな暮らしと希望を繰り返し描くカウリスマキ。時折はさむユーモアとポップな音楽、はっとするような美しい構図。
犬に電話出てっていうとこめちゃツボだったんだけど、映画館であんま笑
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.3

間合いと構図がちょー小津安二郎。
プロレタリアのシビアな暮らしを淡々と描きつつもコミカルなノリで笑わせ、C K Bの劇中歌も謎に効いてた。最後はメロドラマティックにならずにいい終わり方!

あしたの少女(2022年製作の映画)

4.0

彼女の明日は永遠に奪われてしまったけどその責任を追求すると究極的には社会の仕組である、生産性のない人間は価値がないという言説が堂々まかり通る世に、彼女の立場に誰もがなりうる可能性がある
映像の美しさが
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私の少女(2014年製作の映画)

3.7

家庭環境の良くないなかで育った子は親切を素直に受け取れずしばしば情緒不安定で対応が難しい、でもそれはその子のせいではない
小さな怪物を引き受ける決心をした所長の前途は土砂降りで曲がりくねった道に暗示さ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

できる殺し屋のうっかりミス、復讐は意識高い系プライドの裏返し、IT技術は個人を匿名化しデータを構成する点でしかない、汗ひとつかかぬラスボスは自分の存在を意識もしていない

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

リーダー、管理者、実行犯のレイヤーがリアルで現代の組織犯罪と変わらんのではないかしら。
本編も良かったんだけど意外にもエンドロールの音(音楽ではない)も良かった、彼らの誇りと文化へのリスペクトが伝わっ
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バレリーナ(2023年製作の映画)

3.0

ビジュアル最高だけど、もう少しストーリーに一捻り欲しかったかな

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

3.7

自分という本質は変わらないのに加齢により肉体は衰え評価も変わる、特に後者への違和感と抵抗

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

クライマックスに至るまでのアクションシーンの趣向、こだわり感じました。
特に俯瞰の長回しと階段のやつ!
理不尽に次ぐ理不尽によれよれになりながらも立ち向かうジョンウィック、俺達のキアヌが演じるから特別
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