野心の映画だった。バリー・キォガンの演技のおどけ、すくみ、おぼつかなさ、転身した時の鋭い眼光、眼光って消せるんだ!という驚き、すごいレベルだと素人でも分かる。
表情はもちろん姿勢とか、体全体を使わない>>続きを読む
服、可愛かった。
社会的な要請に
応じなかったらもっとキツイけど
応じたところで負の再生産
という2択の場合は、そんな2択は選ばない
なんなら、選んじゃいけないのだけど
それでも何かを選択せざるを得>>続きを読む
たまに日本でも、通り雨、暗い雨雲が頭上を覆う中で、遠くの方で西陽が煌々と輝き、その光をマンションかなんかが反射して、紫色の空ができる時あるけど、この地域はずっとあの色彩の世界なんだと思うと、精霊が出て>>続きを読む
映画でありながら、インスタレーションアートのよう。解脱の映画でした。
この箱庭感が世界のどこかに少しだけ欲しいと思うのは、幼少期に何にも分からないまま、こういう箱庭系の、白人しか出てこないエンタメ系の、大作を見ていたからか。
自分の家族にも一瞬あった風景を見た。流石に自分のことをレディ・バードと呼ぶことはなかったが。
怖くてちゃんと見れなかった。ワタシはホラーをまともに見れないみたいだ。トムヨークの歌声って、悲しくて、表現のレンジの幅は他のアーティストに比べると、広い方ではないと思うのだけれど、彼の声が響いて欲しい>>続きを読む
犯罪や怒りは、特定の個人や組織に依るものではなく、もっと広範囲な社会が包含するものである、という視点が色濃く反映されていると映画だと思った。
冒頭の(FPS)ゲームマナーの、連続した1カット、長回し>>続きを読む
ホラー映画の体であるが、ジャッジメント、あるいは民事主義の裁判制度についての映画だと思った。
そして、「人間は生まれながらに、残酷で暴力的な生き物か?」というテーマ――子供の姿を通してそれを描く手法は>>続きを読む
《暴力はどこから?の系譜》
人間を描く文学作品にしばしば多いのは、子供は最近まで神様の近くにいたのだから、「純粋」であるというキリスト教的価値観だ。
つまり、「子供の頃の経験は一生を決める」というコン>>続きを読む
独房の暗闇と光の演出が素晴らしかった。俳優の顔と身体の役作り、年代を交差してまるで別人に見えるフランツ・ロゴフスキがずっとセクシー。
マイノリティのそれぞれが過ごす時間の重みや、その時間に含まれる痛>>続きを読む