nobu0326Jさんの映画レビュー・感想・評価

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デイアンドナイト(2019年製作の映画)

3.6

勧善懲悪が不明確なお話。
私が餓鬼んちょの頃のテレビドラマのテーマ曲♪月光仮面のオジサンは正義の味方よ良い人よ〜♪と必ず勧善懲悪悪が歌い込まれていた。
善が善たらしれなくなったのはいつの頃からだろう?
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野獣死すべし(1980年製作の映画)

3.9

静かに狂っていく青年キラーのお話。
今までのハードボイルドアクションは封印をして、静かに歯車がひとつづつ抜け落ちていく怪演を見せる松田優作。
東映と違い角川提供ということでなんとなく豪華なしつらえ。
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波紋(2023年製作の映画)

3.6

寂しくいたたまれないお話。
かみ合わない会話。
清潔すぎる居住空間。
アルコール消毒。
庭は枯山水
筒井真理子の虚ろな目。
救いがあるのか新興宗教
すぐそこにある日々の営みが描かれた映画「波紋」(20
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The Son/息子(2022年製作の映画)

3.5

置いてきぼりになってしまった子供のお話。 
愛し合う両親の愛情に育まれ、愛情を信じてスクスク育つ子供。
そうこうするうちに夫と妻は罵り合い各々の言い分を喚き散らし、権利を主張し勝手に離婚してしまう。
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聖職の碑(1978年製作の映画)

3.5

大正3年8月長野県で起きてしまった山岳遭難事故のお話。
最近はとんと見なくなった芸術祭参加作品として東映が新田次郎原作を映画化したもの。
当時の旧制小学校、今だと中学校の修学旅行として標高3,000m
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

3.8

斜陽の映画館スカラ座に集う人々のお話。
多情すぎる映画館館主、梶原。
売れない役者、渡辺。
ジャズバー店主兼トランペッター、白川。
パソコンオタクの中学生、川本君。
映画大好きホームレスの佐藤(宇野祥
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.6

欲のお話。
限〜りないもの それは欲望〜🎵。
生き物の中で人間のそれが最も際限がなく厄介なもの。
人間のこのグジャグジャした変なもの。
薄氷を踏むような危なっかしい毎日。
もっともっとと果てしなく続く
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.0

生きるとは?
尊厳を持って生きるとは?
尊厳を持って生きる事が出来なくなった時生き続けることの意味とは?
柄本明が見せる老いて最期に向かう姿の凄さ。
検事(長澤まさみ)と容疑者(松山ケンイチ)の二人芝
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

4.0

もう・・・イタリアものにはいつもやられてしまってきましたが久々に強者が現れた感じです。
16歳のジェンマ、リッカルド、パオロ、ジュリオ。
人生という時に優しく、時に残酷な仕掛けに揺らめき翻弄される男子
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

2.7

どうしたものでしょう。
コロナで職を失った主人公。
社会が悪いのか。自分が悪いのか。
突然現れる三里塚闘争の元活動家。
弱者と思し召し二者が連む。
爆弾を爆発させて社会に鉄槌を・・・?
イメージ湧き立
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.8

腹の底から笑う事が失せてしまった味気ない社会の片隅のお話。
従業員400人の華やかな映画会社の助手として働き始めて5週間の新人アシスタントのジェーン(ジュリア・ガーナー)の1日が描かれる。
朝早くから
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3つの鍵(2021年製作の映画)

3.6

1階、2階、3階に住む3家族が行き詰まり捻じ曲がってしまうお話。
どうすればこのように次から次へとお困りごとが湧き上がりここまで思いっきり行き詰まってしまうのでしょう。
これが普通の家族なのでしょうか
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KAMIKAZE TAXI(1995年製作の映画)

3.9

役所広司がペルー人なのにすっかり驚いてしまうお話。
寒竹一将(役所広司) 1957年日本に生まれる、1964年東京オリンピックの年にペルーに移住、父は医師なるも現地のテロリストに惨殺される、そのことも
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

JAZZのお話。
大学生の頃、月2回、新宿「ピットイン」と高円寺「次郎吉」でナベサダ さんのライブを追っかけていました。この頃の演奏はJAZZは勿論ですが盛り上がり曲として演奏されたのはインペリオセラ
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湯道(2023年製作の映画)

3.8

いろいろな記憶が蘇ってくる銭湯のお話。
子供の頃、家族全員で行き、帰り道タオルがカチンカチンになった冬の銭湯。
やんちゃな小学生だった頃、近所の悪ガキと連れ立って潜ったり泳いだりしていて、叱ってくれる
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.0

マイケルとパパのお話
時は待ってはくれない。
とにかくマイケルが可愛い過ぎる。
窓ガラスの向こうに見えるもの。
普通ってなんだろう?
普通であることの尊さ。
感謝の気持ち。
最後の遊園地。
免許をとる
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.9

世界中の何処にでも好きな時に好きな場所に行って、行った先の人と友達になって、酒を酌み交わし楽しい日々を過ごしたい。と願うけれども、
残念ながら現実は難しい。
飢えに苦しみ、宗教的諍いにまみれ、戦争に巻
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

31歳の父親と11歳の娘ソフィーの夏休みのお話。
なんなのだろう?なぜギブス、何故トルコ、答えのない映像が淡々と続く。
戸惑いを誘う
映し出されているのは、虚、実。
見ているものは同じもの?
鏡に映し
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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

4.0

いきなり航空機の炎上シーン、お馴染みのメンバーがお馴染みの救出劇を繰り広げる安心のお帰り感満載のオープニング。
今回は東京VS横浜のMER対決。
現場は横浜ランドマークタワー、放火により炎上し妻(仲里
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

3.9

新年の初めから目を覆いたくなる災害、事故が立て続けに起こりTVを見るのが辛くなり映画鑑賞することに。
大学生の時、彼女の部屋にポスターがあっていつか見よう見ようと思い、いつも途中まで見て完走できなかっ
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.9

知的世界への誘いのお話。
映像では本屋さんの店内がほとんどですがたまに映し出される丘のオリーブ畑なのか葡萄畑の風景と街並みの佇まいが素晴らしい。
本について語る主人公のリベロとエシエンのとても心温まる
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.7

クリスマスなのでサンタクロースのお話。
素晴らしいオープニング。
かと思ったのにゲロまみれとは。
サンタクロースを長年やっていると色々あって少々お疲れ気味。
言ってはいけないことを言ってしまう親。
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

聾唖者の女性ボクサーのお話。
見たことのない岸井ゆきの。
スポーツはなんでもそうだと思いますがコミュニケーションの手段が欠けるとなかなか難しい。
練習の時は勿論ましてや試合の時に瞬時に指示が伝わらない
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.3

惑星メランコリアのお話。
ジャスティン(キルスティン・ダンスト)とクレア(シャルロット・ゲンズブルー)の姉妹によって語られる陰と陽。
今までは海底油田掘削のエキスパートが身を挺して救ってくれたり、空を
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.6

Xのお婆さんのお話。
第一次世界大戦に内外共に揺れ動くアメリカの片田舎のことなのでそれはなんでもありなのかもしれないなとふと陥りがちになるのですが、それにしてもここまでやってしまうのかとどんどんどんど
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.3

二人が見つめ合う白黒ジャケット写真に誘われ鑑賞。
始まりは高尚な芸術作品感を漂わせるモノクロトーンの渋いヤツみたいな感じだったのです。
主演もあのプラトーンのウィレム・デフォーとシャルロット・ゲンズブ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.9

恐怖のAIをめぐるお話。
"アレ"ではなくて"それ"なのです。
不気味なのです。
一京を1000分の1秒で計算する"それ"。
各国が血まなこになり、獲得合戦がこれでもかとばかりに繰り広げられます。
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

4.0

きっかけのお話。
人間は弱く儚くおバカなものです。
楽しい時、疲れた時、ヤケになった時人はお酒を飲みます。
適度なお酒は薬になりますが過ぎるとややこしい事に陥ってしまう事もしばしば。
主人公のレスリー
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.6

速いのです。
字幕なのでセリフは読まなければならない、メールやチャットの訳文も読まなければならない、映像も見なければならないととにかく目が大忙し。
速過ぎて目が追いついていかないのです。
娘さんのテク
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

時間は残酷なまでに平等なお話。
早く過ぎるようにと願ってもならず、遅くなれと願っても聞き入れられない。
始まりから終わりまで一定に進みその間、人は普通に生活できることを疑わない。
しかし・・・それはだ
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.8

古書店に押し寄せる愛のさざ波のお話。
猫が似合う時間が止まった古書店の店主多田の元に客としての女子高生の岬と過去にフラれたのにいまだ憧れの女性の一花までもがどういうわけか現れる。
女子高生なのに怪しい
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.5

信じるものは救われたいお話。
人は弱く何かを信じ敬い救いを求める。
日本人ならば八百万の神、そこかしこに感ずる神の存在に安らぎを求め癒されます。
一方でユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの一神教はな
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死んでもいい(1992年製作の映画)

3.7

修羅場のお話。
大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男の三つ巴。
名美(大竹しのぶ)が言う
「出会うのが遅かったから!」
「二人じゃいけないの?」
いけないのです。
人間には感情があります。
あっちにフラフ
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.3

法と秩序の崩壊した社会のお話。
どこまでも胸糞悪い展開でした。
貧富の格差に耐えきれず暴動が発生、あまりにも無茶苦茶だと思うのはこちら側の見方であって彼らには常識とか良心とかは全く用をなさない代物だと
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.5

マンホール ドド〜ンです。
ジメジメとしてムカデ、カナチョロ、ネズミの亡骸がゴロゴロしているマンホール ドド〜ンです。
一体全体どうやって1時間39分を持たせるつもりなのかマンホール ドド〜ン。
と思
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バビロン(2021年製作の映画)

3.3

破廉恥乱痴気騒ぎの成れの果て。
1920年のサイレント映画真っ盛りのロサンゼルス。
映画産業黄金時代に群れ、この世の春を謳歌する人々。
時が進みサイレントからトーキー映画へ。大変革の大きなうねりに飲み
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