2級蘊蓄士さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

最強のふたり(2011年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

フィリップが何度もドリスに「外の空気を吸いたい」と訴えていたセリフが全体を一言で表している。

あの家に足りなかったのは事故と妻の病死以前を知らない人の意見、即ち、彼とふつうの社会との接点だった。
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

2.7

仕事という呪いにかかったダニエル D.ルイスが恋をすることでその呪いが解ける。

耳が痛いし、なんなら映画だし、目も痛いわ。

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

2.6

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原題「Good Kill」
何回爆撃したか数えてないが、感覚的には
better kill
good kill
bad kill
worse kill
worst kill
worst kill 回避
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イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

2.2

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ジェフリー(コリン・ファース)が不倫の仕返しにセスナ機でアルマシー(レイフ・ファインズ)に突撃するも、失敗に終わる。

ここに全ての不可解さが残ります。

この向こう見ずな行動がなければ、
・キャサリ
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しあわせはどこにある(2014年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

イギリスなのに、幸福についてキリスト教を介さず描いている。

明示されていないが、冒頭で近しい存在である愛犬を落として失うことで課題提示をしている。そうならないように身近な存在を守る(村上春樹が言うと
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ルネッサンス(2006年製作の映画)

2.7

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キラリと光るツートーン白黒アニメ。斬新だった。
登場人物の名前の覚えづらさと見分けがつきにくいのはご愛嬌。


さて、
不老長寿の片方だけが実現した社会って今の事だろう。

作中に幾度となく老人がセリ
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

2.4

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食事の時は服を着ろ、と言った口がモーニングコーヒーを全裸で飲むな。

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.1

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なるほど、片山監督はポン・ジュノ作品の助監督を務めていたのか。設定は「母なる証明」に近い。

しかし物語は「母なる〜」よりもだいぶしんどい内容となっている。ポン・ジュノが底辺にいる人を主人公に置き、さ
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コン・エアー(1997年製作の映画)

1.5

爆破量の多さが作品の出来不出来を左右すると考えられていた時代の名残り。

無茶な行動で「急いては事を仕損じる」状況を作らないのが軍人の冷静さ。

天気の子(2019年製作の映画)

1.9

高校生にもなってツインテールはないだろ。

警察が聞き込みに来た時の須賀の行動、即ち、疑わしきと関係を断つことが正解なのが我々の生きる世界だ。
各々が各々の都合で日々を過ごしているはずなのに、見聞きし
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ハングオーバー!!! 最後の反省会(2013年製作の映画)

2.0

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前作から急にバカ度が低下。
酔った勢いがおまけに成り下がった。

しわ(2011年製作の映画)

2.6

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親ではなく、自分の老いについて否応無く意識させられた。

ミゲルは川の渡り賃にしては多すぎる額を貯め込んでいる。それが遠因になり、結果として、ルームメイトから尊厳の一部を奪うことになってしまう。取り返
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

2.5

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この時間軸の裏ではカンバーバッチ演じるアラン・チューリングがエニグマ解読機の「ボンベ」を開発し、ドイツ軍の作戦は英国軍に筒抜けになっていた。詳しくは「イミテーション・ゲーム」を鑑賞あれ。

つまり、言
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ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(2018年製作の映画)

2.6

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主人公ヌレエフは、紹介文にある通り、傲慢で我儘反逆児だけど誰もが認める天晴れな才能の持ち主。

踊る←→踊らない
自由←→不自由
を綺麗に演出していてわかりやすい。
西側国イギリス製作。

2021-
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サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

2.4

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一言であらわすと

◯夢の郊外生活
●夢のミッド・センチュリー・モダン・ライフ
◎夢あふれる新興住宅地

◯●◎の全てに同じ漢字一字が入ります。

300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

2.1

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接近戦のバレットタイム(マシンガン撮影)の視覚的高揚感。これに尽きる。
連想するのはやはり「マトリックス」で、その影響なしにバレットタイムは語れないだろう。

戦闘以外の場面では、気をつけて観察すると
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終戦のエンペラー(2012年製作の映画)

2.5

天皇の影響力を見抜くには日本に精通した人物が不可欠。

バード(1988年製作の映画)

2.5

昼から夕方に観るのをお勧めしたい。
朝から観るには重たく、夜では寝つきが悪くなる。

マイルズもコルトレーンも程度の違いこそあれ、ジャズマンてのはクスリに手を出していたのが当時の普通という認識だった。
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厨房で逢いましょう(2006年製作の映画)

2.6

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肌露出なしエロ注意。
特に食べ切った後でソースを指で舐める仕草や鍋から直に口に運ぶ行儀の悪さは、原初的な欲望に我々の意思が勝てないことを再確認させられます。それを自分で仕込んで自分で消費しているグレゴ
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

2.5

デヴィッド・ボウイの血色が良すぎ。
そういえば「御法度」と同じ監督。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

2.6

ほとんど「このシーン、なくてよくね?」で構成されているにもかかわらず、手を抜いていない。しかもシーンが欠けると途端に物語を追えない不思議な感覚だ。
けなしていない、ほめているんだよ。

母べえ(2007年製作の映画)

2.0

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「ただ 母べえは どう言ったらいいのかな あの叔父さんの顔を見ると ホッとするの 小学校の職員室でも 隣組の常会でも 本当のことなんて 何も言えやしない」

このセリフに代表するように、戦前、戦中の空
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

2.5

原題「CARNAGE」

不可算名詞
意味:大虐殺

熟語
a scene of carnage
意味:修羅場

なにやら物々しいタイトル。


すごい勢いで消費されていくブルイックラディ。。。

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

2.3

リスベットの持つ全体的に不安な表情は暗い過去を暗示してるけど、却って闘う顔から遠ざかっている。

起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)

2.4

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なぜ飛び込んだ。

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年製作の映画)

2.5

十分に酒で人生狂ってるじゃねえか!

「ヒャッハー」シリーズよろしく、結果から過程を探るのを楽しむ倒叙モノはコメディでも十分に通用すると思う。
トリックが毎回「飲み過ぎて記憶がない」のはご愛嬌。

マイ・インターン(2015年製作の映画)

2.5

自分がデニーロ側で観ていると気がついて身悶えした次第です。

学ぶのを止めたら、このご時世、終了です。

仕事を進めていく上で超絶嫌な奴が出てこないのはマイナスでした。
監督脚本および取り巻きの業務経
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