ゴジラとラドンとモスラの立ち位置が、そのままアメリカ、ロシア(当時はソ連だが)、日本と重なって見えるのは気のせいか。
風呂場のシーンが生理的に受け入れられない。しかも主人公の身内というだけで襲われるのはあまりにも理不尽。
手持ちカメラを使った怪獣映画は珍しい(心霊系はおびただしいぐらいあるのだが)。
ただ、あの噛まれて死んじゃうのは観てて痛々しいやね。
このレビューはネタバレを含みます
当時、劇場で観たが、終わった瞬間、近くに座っていた外国人の女の子が「Han solo dies!」と言った可愛い一言が今もこの耳から離れられない。
「ゴジラ対ヘドラ」といいこの時代は、かなり環境問題について取り上げた作品が多い。
クレイジー映画最終作である本作も同様。しかし、うわべだけの感じも否めない。
でも「日本一のヤクザ男」や「だまされても>>続きを読む
一連のクレイジー映画のような品のよさはなく、女性の裸や下ネタに違和感があるものの、末期の頃の作品にしては「日本一シリーズ」としてまだ成立しているところが救い。
時代は刻々と、クレイジー・キャッツから>>続きを読む
物語の構成に無理があると感じた一本。
やはり敵討ちのくだりは藤田まことだけに任せるべきであって、植木等はあくまでも狂言回しとして、マジなストーリーに茶々ばかりいれて脱線させる役回りにした方が面白くな>>続きを読む
かつてAFIがアメリカ映画の歴代ヒーローのベスト100を選んだ際は、「アラバマ物語」のグレゴリー・ペックが1位だったが、もし日本映画でこの企画をやるとしたら、自分は迷わず本作の植木等を推す。
菊千代>>続きを読む
数ある東宝娯楽映画の中でも屈指の傑作であり、これがいまだソフト化されていないのが勿体無い。
モノクロなのに空の青さが感じられるほど美しい映像と、その大空の下に住む男女の心の機微を描いた西部劇の名作。
長椅子に足を伸ばして座るヘンリー・フォンダの姿だけでも美しい。
敵役を演じたウォルター・>>続きを読む
要するに、真夏の暑い日、ビルの一室に集められた汗だくだくのオッサンたちの顔を一時間半に渡って観させられる映画です(笑)。
元々はテレビドラマだったのが、その出来栄えが評判を呼び、ヘンリー・フォンダが>>続きを読む
静かな大人のギャング映画だと思いきや、ラストの銃撃戦のなんと激しいことか!!
主人公ジャン・ギャバンによる金塊強奪する場面は描かれていなかったが(あえてだろうけど)、個人的には直接描かなくてもいいか>>続きを読む
大抵、現状と虚構の世界を行ったり来たりすると、ワタシなんか途中展開についていけず、置いてけぼりされてしまうのだが、「パプリカ」同様、今監督はそうならないようにちゃんと計算している。
最初観たときはモダンジャズと映像の斬新さに目を奪われてしまったが、のちに映画好きの親友から「あれはコメディでしょ」と指摘されて以来、もうこの映画を笑いなしでは観られなくなってしまった。
確かにこの映>>続きを読む
フランス人の都会的センスの良さにはやはり勝てないねぇと思い知らされるのが、ジャック・タチの「ぼくの伯父さん」を観るときである。
笑える、笑えないを別にして、もっともスマートにコーディネートされたなコ>>続きを読む
映画の文法を"変えた"作品。これを"壊した"と取るかは見る側の感覚によって変わると思う。
ただ、映像のつなぎ方の斬新さに目を奪われがちだが、字幕だけを追いかける(仏語がわかればセリフだけ聞いてみる)>>続きを読む
「恐怖の報酬」の成功で、世界的に注目されたアンリ=ジョルジュ・クルーゾーが次に手掛けたのが本作。ちなみに「恐怖の報酬」に主演したイヴ・モンタンの奥さんが本作の主人公のひとりであるシモーヌ・シニョレ。も>>続きを読む
主人公たち(特に伊藤雄之助!)の畳み掛けるような台詞回しがよい。
あと小沢昭一のあの役は、もう反則レベル(さしずめ今なら俳優のマギーあたりがやりそう)。
「或る夜の出来事」の成功後、重圧からスランプに陥っていたフランク・キャプラが再び脚光を浴びることになったのが本作。
遠縁の大富豪の遺産を継ぐことになった田舎者の主人公ディーズ氏が都会に出てきて、マス>>続きを読む
サスペンスとしてはよく出来ているが、ラストの森雅之扮する父親の描き方が良くない。
いくら冷血でもあんな父親いるか?
幼稚園の時に親がビデオを買ってくれた。世間一般では他のディズニー作品に比べると知名度は下がるが、ガキの頃から観ていたから思い入れも大きい。
それを差し引いてもこの映画はかなり傑作だと思う。キャラの性>>続きを読む
ピエール・ブール原作の小説をイギリス映画の巨匠デヴィッド・リーンが手掛けた戦争映画の記念碑的作品。それまではどちらかという庶民的な映画の方が多かったリーンが、本作以降、大作映画ばかり撮るようになった。>>続きを読む
カールじいさんの顔に何故か親近感がわいていたが、モデルはスペンサー・トレイシーとウォルター・マッソーだそうな。やっぱし。
後半、ストーリーがハードな冒険ものになるのが見所。
数あるクラーク・ゲーブル出演映画において(といってもこの方、ネームバリューにしては残っている作品数は少ない)、もっともゲーブルの魅力が溢れているのが本作だと思う。
学校は出ていないが、現場で叩き上げ>>続きを読む
「フィル・コナーズ!」
これを流石に毎日繰り返されたら、イヤンなっちゃいますな。
人生にあらがうことを上手く可視化したコメディ。
ビル・マーレイのうんざりした表情が何ともいい。
文字通り飛行機に命をかける男たちの物語。
南米パナマで航空便会社のパイロットで社長のケーリー・グラントとその相棒トーマス・ミッチェルは経営難に陥りながらも、政府の認可を受けるまで無理なフライトを続け>>続きを読む
これもまた多くの日本人に愛された洋画のひとつ。
土地を牛耳る悪漢どもから、入植者一家を守るため、永遠のヒーロー、シェーンが今立ち上がる。
ワイオミングの大自然に生きる人々の心情を丹念に描かれている>>続きを読む
「殺人処方箋」が評判良かったので、3年後、シリーズ化前提で作られたパイロット版がこれ。
当時、バリバリのキャリア・ウーマンが犯人(セスナ機を操縦する敏腕弁護士!)が殺人犯というのも新鮮だったのではな>>続きを読む
記念すべきピーター・フォーク扮する刑事コロンボ第一作。
最初は単発の二時間ミステリーだったのが、好評を博して三年後にパイロット版が作られたのちシリーズ化となった。
オリジナル作品だけあって、のちの>>続きを読む
子どもの頃、テレビでワクワクして観た思い出の一本。子供心に家の中にああいうトラップ作ったりしたかったなぁ。
マコーレー・カルキンよりも何と言っても、ジョー・ペシとダニエル・スターンが堪らなかった。声>>続きを読む
フィラデルフィアの富豪の娘(キャサリン・ヘップバーン)とその婚約相手と彼女の前夫(ケーリー・グラント)と彼が連れてきたゴシップ誌記者(ジミー・スチュワート)が結婚式前夜に繰り広げる四角関係の末のドタバ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ベニスを舞台にしたあまりにも有名な作品。
ロッサノ・ブラッツィと結ばれてから、甘い日々を過ごしていたキャサリン・ヘップバーンが急に良心の呵責に耐えかねて彼と別れるシーンに対して、個人的には唐突さを感>>続きを読む
中盤までのメロドラマ調のストーリーは少々退屈さを感じる。
やはり何といってもこの映画の肝は大地震シーンの特撮の凄さにつきる。実際の地震と比べれば違う箇所もあるだろうが、崩れ落ちる建造物、パカッと割れ>>続きを読む
前半、ラブロマンスの映画かしらと思いきや、開始30分から急に恐ろしい展開になってくる。
犯罪者と間違われた主人公が住民たちから私刑として牢屋に閉じ込められたまま、火を放たれてしまう。
かろうじて牢屋>>続きを読む
題名からは想像できないが、火山活動が活発になった南の島で、溶岩や噴石の雨を潜り抜け、子供たちを命がけで守る老神父と三人の悪人の姿を描く、いわば70年代のパニック映画の先駆け的な作品である。
名作とま>>続きを読む