ほーりーさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

ほーりー

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おかしな、おかしな、おかしな世界(1963年製作の映画)

3.7

金かかってんなー。ほんと尺が長すぎるが、これはこれで往年の日テレの改編期の特番やフジの27時間テレビのようなパワーを感じる。

河内山宗俊(1936年製作の映画)

3.5

よく「人情紙風船」が鬱映画と言われるが、個人的にはこちらの方が見ていてつらい。
登場人物のひとりにあまりにも周囲が振り回されすぎている。

ピノキオ(1940年製作の映画)

4.5

20年ちょっと前は、この作品も金曜ロードショーで放映されていた。今ではちょっと考えられないデスネ。

怪物鯨との死闘シーンの迫力が凄い。波しぶき一つ一つ描き込むアニメーターたちの熱意がひしひしと感じる
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熱砂の秘密(1943年製作の映画)

4.6

ワイルダー映画を槍玉にあげる人のよくある意見で、脚本家としてストーリーは超一流だが、映画監督としての映像感覚は二流であるというのを見かける。

つまりホークスやヒッチコックが好きなファンにとっては、ワ
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怒りの葡萄(1940年製作の映画)

4.1

ピュリッツァー賞やノーベル文学賞に輝く文豪ジョン・スタインベックの代表作の映画化。こちらの監督は映画界の巨匠ジョン・フォード。
 
ダストボウルと呼ばれる砂嵐によって、畑を泣く泣く手放すことになっ
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大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(1966年製作の映画)

4.2

ハードなドラマ展開で好き嫌いがはっきりしそうな作品だが、昭和ガメラシリーズでは「大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス」と同じくらいに好きな作品。

大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス(1967年製作の映画)

4.5

本多猪四郎監督が絶賛した作品。非東宝の特撮映画では本作を最高峰にあげても誰も異論はないでしょう。

ギャオスの名古屋襲撃シーンの畳み掛けるような演出は思い出しただけでも総毛立つほど緊迫感に満ちている。
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魔人ドラキュラ(1931年製作の映画)

3.3

映像から醸し出される荘厳さや不気味さはドラキュラ映画としては満点だが、やはり舞台劇の延長のような演出はやはり観ていてかったるくなってしまう。

それを改善したのがスペイン語版だが、ドラキュラ役が如何せ
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サボテンの花(1969年製作の映画)

4.2

ビリー・ワイルダーと長年コンビを組んだI・A・L・ダイヤモンド脚本によるヒット舞台劇の映画化。洒落た大人たちのラブコメが好きな人にぜひお薦めの一本である。

ウォルター・マッソー、ゴールディ・ホーンと
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

4.1

ラストの夕陽がとにかく美しい!!

やはりこれが最終作であればどんなに格好良かったか(クリスタルスカルもインディとマリオンとのゴールインを描いているのはいいっちゃいいんだが)。

第一作を知っている人
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.8

昔は、数ヶ月に一回のペースで、どこかのテレビ局で放送されていたインディ・ジョーンズ・シリーズ、中でも本作品が一番放映されていたような気がする。

子役のキー・ホイ・クァンのこましゃくれた感じ、手に汗握
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大いなる幻影(1937年製作の映画)

4.4

ジャン・ルノワールによる反戦映画の古典。確かアカデミー賞で最初に作品賞にノミネートされた外国映画だと思うが、発表当時は世界中に一大センセーションをまき起こしたそうな。

第一次大戦のドイツが舞台。捕虜
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

4.7

「ザッツ・エンタテイメント!」

「ショウほど素敵な商売はない」と並び、これほどショービジネスの素晴らしさを謳歌したナンバーはないと思う。

落ち目になったかつてのミュージカル・スターをフレッド・アス
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.7

いいものは何度観てもいい。

巷間伝わるとおり途中「Broadway Melody」のような中だるみはあるけど、曲やダンスは文句なしだし、ひっくり返って笑ったし、最後はじーんと感動した。

映画がサ
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百日紅 Miss HOKUSAI(2014年製作の映画)

3.3

原作者の杉浦日向子はよくNHKの時代劇コメディ「お江戸でござる」の解説者で出ていて、その印象が強い。

荒俣宏の元奥さんと知ったのは、杉浦さんが亡くなったあとのことである。

さて本作について、個人的
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

3.8

フレッド・アステアという名前を初めて知ったのがこの映画でした。
あの頃はまさかかつてのミュージカルの大スターとは夢にも思わなかった。

「ポセイドン・アドベンチャー」と並ぶパニック映画の雄だが、大きく
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情熱の航路(1942年製作の映画)

3.6

よく二時間でこれだけ色々な要素を詰め込んだなぁ。

ポール・ヘンリードのタバコを吸う仕草が気障だが真似したくなるようなカッコよさ(喫煙者ではないが)。

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.6

弱冠25歳のオーソン・ウェルズが初監督した、ひとりの新聞王の栄枯盛衰を描く人間ドラマ。

異論がある方もいらっしゃるかもしれませんが(特に映画の内容自体で評価する場合は仕方ないかもしれない)、もうこの
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.4

実言うとあまりスコセッシの映画って肌にあわない。
それでも本作はサスペンスとして面白く出来ているのだが、正直、今さらこのオチという感もなきにしもあらず。

エール!(2014年製作の映画)

3.8

主人公を歌手としての才能を見いだした教師がはじめて主人公の家族が全員ろうあ者であることを知ったときの表情が印象に残る。

ラストの盛り上がりが素晴らしい。

不時着(1964年製作の映画)

3.7

航空ミステリーとしてはかなり面白い作品。テーマとして運命論を持ち出しているが、いま一つ花開かなかった感がある。

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.6

16年度のキネ旬一位に輝いた作品だが、それでも今までのイーストウッド作品に比べると、小品の印象が強い(八十半ばでこれだけの作品を作ること自体、驚異なのだが)

「ミリオンダラー~」「グラン・トリノ」を
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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

3.3

あえて登場人物の内面を描かず、一種のドキュメンタリーを観ているような感覚である。

実際のユダヤ人強制収容所の生き残りであるズィゲル氏を本人役として起用したのも効果的だ(もっとも本作は実際にパリ郊外の
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愛より強く(2004年製作の映画)

3.4

ファティ・アキン監督の大ファンの女性から貸してもらって観た映画。

評価も高い作品であり、最後までダレずに魅入った映画だったが、正直こういう破滅型のカップルにはなりたくないなぁ(苦笑)

昔はこういう
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.4

大抵のホラー映画は、エッチしている奴から死ぬのだが、これはエッチしないと殺されるという、ある種、逆転の発想か…。

という括りだけにとどまらない雰囲気が本作にはある。性と死という微妙な付かず離れずの関
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クリスチナ女王(1933年製作の映画)

3.9

グレタ・ガルボの圧倒的な存在感が全ての映画。月並みな言葉だが、とにかく出てきただけでも全部この人に食われてしまう。

美貌もさることながら、中盤、男装したガルボの前でそうとは知らずジョン・ギルバートが
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キートンのセブン・チャンス/キートンの栃麺棒(1925年製作の映画)

4.7

元々の邦題についていた栃麺棒ってどう意味か調べてみたら、慌て者ということらしい。

確かにラストの慌てっぷりは常軌を逸している。

走れ!キートン!!

この一言につきます。

ちなみに未見の方は、画
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我が家の楽園(1938年製作の映画)

3.5

ひとが自分の運命にあらがう瞬間をいかに映像で表現するか、「君の名は。」は通勤電車を降りることだったが、本作ではエレベーターがそれを象徴している。

本作の真の主役は、ジーンやバリモアやジミーではなく、
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チキ・チキ・バン・バン(1968年製作の映画)

4.9

【夢って叶うのね】

『チキ・チキ・バン・バン』はクオリティとしては、公平に観れば同時代の『メリー・ポピンズ』や『サウンド・オブ・ミュージック』より劣るのかもしれないが、自分が観た回数でいえば本作品
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(1963年製作の映画)

4.7

不条理な恐怖映画である反面、本作は家族の和解を描いたホームドラマである。

ラスト、ティッピ・ヘドレンがジェシカ・タンディの手をギュッと握るシーン、なんてあたたかい映画なのかと思った。

勿論、タイト
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ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

3.7

真夜中に博物館の標本や人形に命が宿って動き出す…これほどワクワクする設定が他にあるだろうか。

ベン・スティラー主演のファンタジー映画。脇がオーウェン・ウィルソン、ロビン・ウィリアムズ、ディック・ヴァ
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.3

待ちに待ってた続編だったが、映画館でちょっと(-_-;)となってしまった記憶がある。

やっぱり荒唐無稽とは何と難しいことよ。ちょっとやり過ぎたり、ツボを外したりすると、途端に白けてしまう。

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.2

あまりにも有名な、飢えや寒さに戦い、一攫千金を夢見る探検家たちの悲喜劇。

ただ現在、われわれが目にすることができるのは、のちにチャップリンが編集したサウンド版であり(チャップリンのナレが入っている奴
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キッド(1921年製作の映画)

4.4

喜劇王チャップリンが初めて手掛けた長編(どちらかというと中編か?)である。この映画で初めて、コメディも人を泣かせることができると世に知らしめた作品でもある。

独身男がひとりで子育てするというシチュエ
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街の灯(1931年製作の映画)

4.2

切ないラブストーリーという紋切り型の文句がありますが、この映画のためにある言葉かと存じます。

監督・主演チャーリー・チャップリン、これに華を添えるのは一世一代の名演技ヴァージニア・チェリル。

映画
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.5

チャップリンの長編映画では抜群に可笑しいのがこの作品。文明批判とギャグが絶妙に噛み合わされている。

普段クラシック作品を見ていない人でも楽しめる稀有な映画だと思う(少なくとも自分の周囲にも、この映画
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