nossaさんの映画レビュー・感想・評価

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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.5

山本直樹を知らず、予告篇だけ観て鑑賞を決めた人は面食らうかな。
単なるエロに留まらない詩情性を感じさせ、非常に映画的な作風の山本直樹マンガ。それもあってか映画化・映像化は多いけど、実際映画化されると、
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

デビット・リンチ監督にしては分かりやすいパッション溢れるラブストーリー。暴力、セックス、ファンタジー、不条理、グロの強烈ミックスで、唯一無二のリンチ・ワールドを作り上げてます。
「エルビスと蛇皮ジャケ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「哀れなるものたち」繋がりで鑑賞。
女性たちの激しくも静かなバトルは、宣伝文句通り英国王宮版「大奥」または「イヴの総て」。主演3人の演技が素晴らしく、特にアン女王役のオリヴィア・コールマンはオスカーに
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.6

さすがにジジイ、不死身過ぎでしょう!
おそらく女子受けしない、中二男子魂バク上がりのアクション映画。
リアリティすっ飛ばして理屈の合わない所だらけだけど、キメる所はキメる。ショートめの上映時間も相まっ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

ヨーロッパの架空の国のホテルを舞台にしたコメディ。
とにかく映像が素晴らしい、楽しい。カラフルでファニーで、凝りに凝ってる。ストーリーの時代に合わせてアスペクト比を変えるなんてワザも!
役者も超豪華で
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春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

予備知識まったく無しで鑑賞、どストライクな作品でした。見終わってみたら、割と過激な印象を持っていたキム・ギドク監督作品だった。こんな映画も撮ってたのか。
山奥の湖に浮かぶ寺の画に、まず目が釘付けに。そ
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.2

ポン・ジュノ監督の、相変わらず一筋縄ではいかないサスペンス秀作。
乗っけから珍妙な踊りで幕を開けたかと思うと、予想を裏切りまくる展開に舌を巻く。ストーリーの転がし方が、相変わらず天才的。
何より胸に迫
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アマデウス(1984年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

妻がオーケストラを題材にしたTVドラマを観ていたので、クラシック繋がりで約40年ぶりに鑑賞。
最初に観たときは、まだ10代だったが、何て残酷な映画だろうと戦慄した。根拠のない自信に満ちていた、あの頃。
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爆裂都市 BURST CITY(1982年製作の映画)

3.7

映像も音楽も編集も全てパンク!ストーリー全無視で、とにかく振り切れてる。パッションがハンパない怪作。
40年以上前の作品だけど、今観てもそんなに古さは感じない。廃工場を利用したらしい美術は素晴らしいと
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.2

冷戦下の核の恐怖と人間の愚かさをブラックな笑いで表現したコメディ映画。
昔観たときは、まだソ連が存在していたので核の脅威を身近に感じた。時が流れ世界情勢は変わったけど、映画に込められたメッセージは今も
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レッド・オクトーバーを追え!(1990年製作の映画)

4.0

「沈黙の艦隊」で潜水艦モノにハマった妻が観たいというので、数十年ぶりに鑑賞。
東西冷戦時代の映画で、今見ると隔世の感があるが、やっぱり面白い!「潜水艦映画にハズレ無し」を証明してくれる1本。
さすがの
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

貧乏人は劇場に行くのも少し二の足を踏むのだけど、予告編を観て「これは絶対に観ておかないと後悔する!」と感じて、久しぶりに劇場で鑑賞。
結果、少し予想とは違ったけど(こんなに性的なシーンが多いとは)、す
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.8

ウディ・アレン監督のホーム、ニューヨークを舞台にした軽妙なコメディ。
ニューヨークの定番から穴場のスポットまで色々出てきて、ファッション誌のNY特集あたりで紹介されそうな感じ。

最初は主人公カップル
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ちょいと時間が空いた休日、何かサクッと観られるのがいいなと思い、上映時間100分ということで鑑賞。

人生が上手くいっていない職業運転手と天才調香師。まったく違う二人が、最初衝突するけれど、だんだんと
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.8

予備知識ほぼ無しで鑑賞。
これほど完璧で人間と見分けがつかないアンドロイドが完成しているのに、SF的ビジュアルがほぼ皆無という不思議なSF映画。
ロマンチックさを押さえて、愛って何?と考えさせる哲学的
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

たまたま放送されてるのを、まったく予備知識なしで観てみたら、結構イケてたのでラッキー!な映画。
余命少ない二人が、海を見に行く。そのシチュエーションがいい。人生こんなふうに終えられたら、素敵だろうな。
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.0

長らくネトフリを見る機会がなかったが、ようやく鑑賞出来ました。息子に感謝。

ポップなオープニングから韓国の山奥の美しい大自然へ、オクジャと少女の愛らしい関係が描かれるくだりに期待は高まる。
その後動
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

4.2

一級のサスペンスドラマ「殺人の追憶」から一転、ポン・ジュノ監督のモンスター映画。とはいえポン・ジュノらしく、一筋縄ではいかない快作。

スーパーヒーローは出てこず、警察、軍隊、科学者も活躍しない。娘を
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

観た順番では、最初のポン・ジュノ監督作。

韓国で実際に起こった(当時は)未解決の連続殺人事件を描いた刑事モノ。
実は、このイントロデュース自体がネタバレ(犯人は捕まらない)なのだが、最後まで途切れな
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

4.0

「パラサイト 半地下の家族」で映画ファン以外にも知られるようになったポン・ジュノ監督のデビュー作。

アパートという限られた舞台をフルに活かし、笑い、サスペンス、ロマンス、夢、アクションを巧みに織り込
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラー苦手なんでほぼ観ないんだけど、時間あったのと、前にチラッと見た予告編が、そんなに怖そうじゃなかったんで鑑賞。
ドキュメンタリーの形式、タイの美しい映像で、前半はいい雰囲気…でも後半はやっぱ自分的
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.5

カミさんが観たいというので、ディズニー+で鑑賞。
安定のピクサーという感じで、映像は素晴らしい。火・水・土・風のキャラクター造形も流石。
ストーリーも安心して観られるラブストーリーで、エンタメの王道。
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.0

30年くらい前に観た時に、こんなに心が暖かくなる映画があるのかと心酔。
映画が進むにつれて、主人公がどんどん愛らしく見えてくる。嫌な人が一人も出てこない。(自分的には、カフェをおん出されて、ちょっと離
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.3

予告編は結構面白そうだったので、期待して視聴。
タイトルからしてもっとポップかと思いきや、意外とハード。アクションは前半やや弛め、後半にテンポ出てきた感じ。笑気ガスのくだりは笑えた。
色々「キル・ビル
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

繊細だけど逞しく生きる女性たちの悩みや葛藤、友情、連帯感、愛情等など、ボンヤリ男子の自分には1シーン毎に目からウロコの映画。「レディ・バード」の大人版の趣きも。
昭和40年代生まれの自分は、保健体育で
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

予告編を見た時に何か気になっていた映画。
北欧の映画は、とにかく画が美しい。全編通して見入ってしまう。
一方でストーリーは???。
産まれたクリーチャーが、主人公の少女の抑圧された心の闇や欲求を象徴し
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バーディ(1984年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アラン・パーカー監督作。
鳥になりたいと夢想する繊細なバーディーと、親友のアル。ベトナムで心に、体にそれぞれ深い傷を負った二人の現在と過去が交互に語られ、明かされていく。

マシュー・モディーンと、ま
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

キネ旬1位&同郷・瀧内公美さん主演ということで鑑賞。

主演二人のみで進む物語。もっと重めのテーマかと思っていたけど、予想に反して軽さもあって、自分は自然に受け入れられた。(やり過ぎでアソコが腫れちゃ
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嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

4.0

悲惨とも言える松子の一生をブラックコメディ、ミュージカル仕立てで映像化。そうすることで、より胸に迫る映画になっていると思う。(ダンサー・イン・ザ・ダークをちょっと思い出した。)
傍から見れば、不幸な人
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

御年93歳(公開時91歳)クリント・イーストウッド監督作。
これほどのキャリア、実績がありながら、今だコンスタントに作品を発表していることは驚異的!
熟練の映画作りで、派手さはなくとも最後まで安定して
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マークスの山(1995年製作の映画)

2.5

映画化当時、凄く話題になっていた記憶がある。そのまま30年近く経過し、ようやく鑑賞。

崔監督はじめ、既に鬼籍に入られた方も多く出演されていて、涙。
また、今も活躍中の俳優さんたちの若々しさにビックリ
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

たった2本しか長編撮ってないのに伝説的な監督・長谷川和彦監督のデビュー作。
熱中時代や相棒のイメージからは想像がつかないけど、あの時代アウトローを演じてた水谷豊さんが大好きだった。(逃れの街とかも好き
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.4

伝説的な監督 長谷川和彦作品。

音楽がいかにも70年代。自分的には懐かしい。(自分のお金で初めて買ったレコードは「太陽にほえろ」のサントラだった。)

今観てもスケール感が凄い大作。ただ制作費の関係
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.0

公開時すごく話題になっていたけど、ようやく鑑賞。
911も東日本大震災でも、突然親しい人との別れに見舞われた人たちの心の傷や痛みは、どれほどのものであっただろうか。それを癒やす方法も時間もそれぞれだろ
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

3.5

ブラック、下ネタ、いかにもイギリス、モンティ・パイソンなSFコメディ。(昔観たモンティ・パイソンはもっと過激だった気もするけど。)
しょーもなさ加減がちょうど良く、ニタニタしながら観ました。ストレスが
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

オッサン二人が仲違いする、それだけで2時間続く緊張感。ヒリヒリするような空気、戦争の影、寛容と不寛容。濃密な時間を堪能できました。
音楽家の命でもある◯を◯◯しなければ断ち切れないほどの二人の関係、ふ
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