ーcoyolyーさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.3

スティーヴ・マックイーン監督「SHAME」がとても良かったので気になっていた「それでも夜は明ける」も観ました。

木に繋がれて鞭打ちにされた黒人の女の子(この子「ブラックパンサー」にも出てた子なんだね
>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.8

タランティーノはほんっとに強くて太々しくて憎々しい女とサミュエル・L・ジャクソンが大好きなんだな!

何の前知識もなかったのでマカロニウエスタン大好きなイタリア系アメリカ人がエンニオ・モリコーネを迎え
>>続きを読む

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.4

薬談議で盛り上がるのメンヘラあるあるだよね。

音楽の入れ方が洒落てて今のアメリカ映画のトレンドってこんな感じだよね。

とは思うんだけどストーカーの男とセックス依存の女がくっついたところで共依存でボ
>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.6

空気、空間、行間、間合いを読む映画でして、私は村上春樹の文体が苦手なんですけどこの映画の文体には馴染めたのでそれなりに楽しめました。計算されたカメラワークよかったです。

村上春樹ほんっと苦手なんだけ
>>続きを読む

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

3.3

荻野目慶子凄え、これは惚れますわ。深作欣二が荻野目慶子へ惚れて行く過程のドキュメンタリーフィルムにもなってた。

荻野目慶子と樹木希林の演技バトルが見たかった…もはや叶わぬ夢…

そうだ観てて思い出し
>>続きを読む

ガンジー(1982年製作の映画)

4.2

多くの日本人はガンジーの唱えた「非暴力・不服従」を勘違いしている。この後に「非協力」もついていることもあってそれでよくわかるんだけど、殴られても笑って受け入れろってことじゃないんだよ、ガンジーは手を使>>続きを読む

愛と銃弾(2017年製作の映画)

2.5

「フラッシュダンス」やりたかったんだな、バズ・ラーマンみたいなのやりたかったんだなって。でもああいうのやるのセンスがとても重要なんだなとも残酷なほどにわかりました。歌の部分は楽しかったけど、ドラマ部分>>続きを読む

スティルライフオブメモリーズ(2018年製作の映画)

2.7

最初に出てきた写真、もうそれで充分なんです。この映画は役者さんは添え物で、もうあの写真が全てなんです。あの説得力があればあとはOK。中村早さんという方の作品のようなので、私はこれに出会えただけでもう良>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.2

柄本佑!柄本佑!柄本佑ーーーーーーーーー!!!!!!!!

柄本佑!柄本佑!柄本佑と萩原聖人が働く本屋!何それ!何!?なんで故郷にそんなユートピアが!?私、東京の本屋でバイトしてたのに、函館の本屋でバ
>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.3

もうみんなほんっとしんどい…自分!自分!自分!じゃなくてまず他者を受け入れましょうよ。頑張って擦り切れてそれでも力抜かないで変な方向行く前に肩の力を抜こう。自分を押し付ける前に「あなたは大丈夫」と他者>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.0

金ローで「Made in JAPAN」のやり取りカットされてとても悲しい😢子供の頃に見てBTTFシリーズで一番印象に残ってたのに…

ドクとクララの恋ってキュリー夫妻モデルにしてるのかな?あれドク視点
>>続きを読む

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)

3.6

この映画、アメリカ東部のロングアイランドの辺りの設定だと思うんだけど、空気感がなんかヨーロッパぽいと思ってたらベルギーとアイルランドで撮影なのかな?

主人公見てたら大島弓子「バナナブレッドのプディン
>>続きを読む

聖女/Mad Sister(2018年製作の映画)

3.6

お姉ちゃんつおい!お姉ちゃんかっこいい!私も護身術習いたい!

お店のおばちゃんが夫の鬼畜の所業にノータイムでキレたの感動した。ああいう時夫じゃなくて女の子側に立てるおばさん実は意外と少ないよ。私の母
>>続きを読む

YAMAKASI ヤマカシ(2001年製作の映画)

3.2

躍動する肉体を見るのが好きだ。ということでリュック・ベッソンこういうの撮るの上手いなあ人間的にどうかと思うけど、と観てたら監督は違う人だったんですね。
でも単にパルクールが見たかっただけなので筋書きが
>>続きを読む

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.8

初めてのポン・ジュノ作品!面白かった!いつかこの監督アカデミー賞獲るね!映画の魅せ方が異常に上手い!この人何でも撮れるね!エンタメがよくわかってて、かつ奥行きもある。そのエンタメがどうしてそうやって表>>続きを読む

レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「エコール」や「ピクニックatハンギングロック」のような女子の寄宿舎ものは自分の経験と照らし合わせてどうしても気になるので鑑賞しました。

これヴィジュアルイメージでなんとなく韓国映画?と思ってたけど
>>続きを読む

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

4.2

この事件、震災から間もない頃にあの北欧で北欧の福祉国家の小国で起こった事件ということが衝撃的で記憶に刻まれていたので気になって鑑賞しました。

暴力は突然やってくる、ということはよく知っているのでそこ
>>続きを読む

ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス 50年の挑戦(2014年製作の映画)

3.3

出てくる人皆知性に溢れた顔をしていて、なおかつ腹が据わっていたのが印象的でした。全員命がけで自分の言論に責任を持っているのがよくわかる。その覚悟がないと真の知性は宿らないんだと思った。

スコセッシの
>>続きを読む

マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

3.6

私はレイプされた経験のある女なので特権的な立ち位置から言えますけど「ハイランド・レイプ」を観てなんで批評家はあんなこと書けるの馬鹿じゃないの?あのショー、レイプされた女への畏敬の念に溢れていてエンパワ>>続きを読む

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.7

偏狭で頑固なリア王みたいな爺さんが何故ここまで頑なにならざるを得なかったのか、こんな偏屈になった爺さん(アブラハム)が一番大切にしていた約束の地に「走れメロス」バリに数々の苦難に襲われながらも辿り着く>>続きを読む

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.7

滋味に富んだ良作。セットやファッションもオリーブおばさんがオリーブBBAになる過渡期の参考になります。グリーンさんのグリーンのカーディガンとても素敵。

後れ毛が一本もないような丁寧できちんとした映画
>>続きを読む

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.3

この作品、是枝監督がカトリーヌ・ドヌーブに振り回されていたドキュメンタリーにチラッと出てきて気になったので鑑賞しました。
この学校のモデルは「独立少年合唱団」のモデルにもなった山形のあの学校なのかしら
>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.7

静謐なフェリーニ、もしくはイタリア版「青いパパイヤの香り」かと思っていたら突然後半ケン・ローチ(ミーツ「ベルリン・天使の詩」)に!「カメラを止めるな!」的な展開と言えなくもないです。
びっくりしたけど
>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと 特別編集版(2000年製作の映画)

4.7

私はウィリアムだった。
大学生の頃に音楽ライターになりたくて、一生懸命聴いて書いて聴いて書いてを繰り返していた。
私はウィリアムだったのに誰もそう扱ってくれなくて、ペニー・レインであることを求められた
>>続きを読む

8 Mile(2002年製作の映画)

3.7

意外とラップ版「ウエストサイドストーリー」、ラップバトルミュージカル映画で軽く楽しめました。

バイス(2018年製作の映画)

3.5

「チェイニー副大統領が題材?こんなの日本で誰が見るの?」「私🙋🏻‍♀️」
ということで政治劇マニアが飛び付きました。
副大統領が題材でニクソン政権時代から始まるのにくいね、アメリカの歴史で唯一副大統領
>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.0

三部作の二番目って一番難しいと思うんだけど、この詰め込みすぎオーバーロード感やっぱ一番好きだわ。マーティのドクへの信頼感、大人になってから見ると泣けちゃう。若者にこうやって信頼される大人って稀有だなと>>続きを読む

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.1

「ビリーブ 未来への大逆転」(On the Basis of Sexがこの邦題になったりHidden Figureが「ドリーム」になったりする日本独特の女を馬鹿にするような作品への敬意が全く感じられな>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

5.0

よくできた人の話をよくできた映画で描いている非常な良作。
脚本で情報が良く整理されていて、カメラワークや編集も無駄なことはせずさらっと見せるべきものを見せるべきタイミングで、特に重要なものは押し付けが
>>続きを読む

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.5

名取裕子が綺麗。
秋吉久美子がコケティッシュでキュート。
晩年の大林宣彦が常盤貴子を偏愛してご執心だったのこの映画の秋吉久美子見てるとわかる気がする。
俳優や文化人に変な色気を出さなかった頃の片岡鶴太
>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.0

先程、公式サイトの期間限定無料配信で鑑賞しました。

子供と目が合って交流してたらそれが黒人というだけであんなことをされてしまう、黒人というだけで常に怯えて暮らさなければならない理不尽、って日本人が見
>>続きを読む

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.5

松田優作超かっこいい!
高倉健渋い!
ガッツ石松いい味出してる!

松田優作、これを機にハリウッドで渡辺謙バリの活躍できただろうに惜しいことをしたと30年遅れで思ってる。

ちょくちょく松田優作と松田
>>続きを読む

パウロ 愛と赦しの物語(2018年製作の映画)

3.0

「地獄の黙示録」のカーツ大佐はパウロだ!というのと、「レディバード」がつまらなかったけどカトリック校ノリ懐かしいなと思って、(聖パウロの名を冠する修道会が経営していて校内にパウロ像もあった)高校時代を>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

2.7

これ、役者さんたちは全く悪くないんだけど色々惜しい。脚本がとっ散らかっててちゃんとスクリプドドクター入れた?寧ろやらせて!と思ったし編集のテンポも悪くて見づらくてびっくりしてたのに賞レースの評価高くて>>続きを読む

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

3.5

冷戦下、共産圏版「LALALAND」
と、言えなくもない気がします(金ロー「ララランド」放送時10分もせずに脱落民)
あと「愛と哀しみのボレロ」的なものも参考にして入れてる?

これはもうストーリーで
>>続きを読む

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

4.1

要はこれ、ユダヤ教徒から見た聖パウロの回心で、(キリスト教徒から見ると)回心したパウロを(ユダヤ教にもキリスト教にも懐疑的で信仰が曖昧な)使徒ヨハネが討ち取って、その後ヨハネなので黙示録を書かされる羽>>続きを読む