深く、深く先の見えない荒野。
A24と組んだ作品としてずっと観たかった。アンドリュー・ヘイ監督作品のトーンは暗くも明るくもなく、ぼやけた孤独が宙に浮いている。
チャーリー・プラマーの眼差し、最後の>>続きを読む
小津作品を観よう。
美しい構図、思想やセリフの哲学、綺麗だった。観てると、さらさらと作品を通り抜けた感覚になる。
空中にずっとふわふわした気分。
一人暮らしを始める娘と、
引っ越しを手伝う父親。
ショートフィルムでは勿体ないくらいもっともっと眺めていたくなる。お互いを想う気持ちや、照れ臭さ、距離感の取り方。全てが好きだった。
パリのワンルー>>続きを読む
どんな暴力も語彙力の少なさに帰結する。それが露呈するだけで、権威を示そうものなら暴力で破滅する。世界中の人を想い合うなんて到底むりに等しいのか。(過去の自分の文章を引用…)
それぞれの家庭での顔は皮>>続きを読む
新年1本目はゴダールを。
手持ちカメラのカメラワーク。ブリュノがベロニカを撮影するシーンがとても好きだった。
政治運動の盛んな時代の物語が、突然【FIN】で終わりを遂げる。
柔らかく、スローモーションのようにつづく繊細な作品。心地いい時間がずっと流れる。
今年の映画館納めはこの作品でした。
映画館で観れてよかった。
12/1 " 映画の日" にこれを。
視覚がとても潤う。
心の部分では中々共感できないが、
セリフに飲み込まれる。遠い世界線の話。
この色調、語り手のない無骨さ、ハマりつつある。この監督は、観る者を取り残す事によって、より一層滑稽に描くのが上手い。
喜と悲のタイミングは人それぞれでも、共に暮らしてゆく、混沌とした人類たち。様々なコントラスト。
ワンシーンワンカットが良い。
北欧の空気感がたっぷり味わえる色彩と、ナレーションに乗せて進んでゆく物語>>続きを読む
軽いものでも時として重くなる。
あえて迎合したくない気持ちや、もう時既に遅しな気持ち…分かる分かると思いながら観た。
大自然の中の建築物ヴィラ・マラパルテの存在感の中、繰り広げられる。これだけで観>>続きを読む
「命の洗濯になる」
イザベル・ユペールの出演作はいつも表情に余白がある。
夫婦の距離感、不器用さ、他の人々との関係性、が映像を通してやわらかに味わえる作品。
アニエス・ヴァルダがすき……
始まった瞬間に「この作品すき…」となったのは久しぶり。タロット占いのOPだいすき。
無声映画をみるシーンでアンナ・カリーナ、ゴダール夫妻が出演していたり。
この時代>>続きを読む
どんな人でも能動的に生きていける社会だといいな。排除だけの世界では共存は出来ない。
人権と尊厳。
人口あたりの精神科の病床数が世界一多い日本。社会的なケアが進んでいく日はまだ遠いのだろうか。
3人の監督によるオムニバス作品。
舞台はどれもニューヨーク。
どの作品も音楽が良い。
三者三様テイストが別物だがニューヨークという通ずる部分からか、出会いや別れが目紛しい。
スコセッシ作品が一番好>>続きを読む
エネルギーに満ち溢れた作品。
LGBTQ・エイズ・売春、様々な社会問題が組み込まれながらもビビットに描く。
痛みや衝動や喪失。永遠に不可知でありつつ、いつか完璧な楽園になることを想って。
詩的で、カメラワークも好み。
即興演出なセリフ。何より感情そのものの空気を映し出した映像美に陶酔。
二人であり、一人である。もがきながら、不完全ながら一緒にいるのである。
重さ、軽さ、そんな計れないものも、命が関わってくると本当にどうしたらいいんだろうか。
ここまで脅かされて生きる人々が、まだきっと地球の上にいるんだろうなと思うと、私1人に何が出来るのか。本当に大きな>>続きを読む
A24手掛けるオールアジアキャストの物語。ニヤニヤと笑ってしまうお話。
東洋と西洋での嘘に対する宗教、文化、考え方の違い。
こういう個人的で、普段見ることの出来ない一つの家族の話、、本当にすき。>>続きを読む
ゾクゾクした。
ある意味ホラー映画より精神的ダメージ量では勝つ。表現的に怖い描写があるわけではないが、結局は人の心の変貌が、1番人観ている人の心を動かす。
最後の表情、忘れられない。
人生って自身>>続きを読む
不穏な空気感、作られた光、この監督の作品を初めて味わった。
普通か異常か、その線引きは誰の手によるかで変わり得る。
嘘をつけないから何も語らない、それは嘘よりも重く、いわゆる空論だ。知ってしまった>>続きを読む
皮肉、皮肉、皮肉。
現実世界と小説世界が混ざり合う。
翻弄の加速が止まらず行き止まる。
昇華の仕方がいい。
フロイトの「夢は現実の投影であり、現実は夢の投影である」。
ヒース・レジャーにこんな役が。
若かりしジョセフ・ゴードンが、、、
A24×Apple×ソフィア・コッポラ
画の撮り方がとっても好み。洗練された映像と、マーレイの演じる父の男の生態雑学あれこれ、娘の愛憎混じりの台詞たち。
ストーリー展開的には物足りない気もしたが、>>続きを読む
死って重くて軽いなあ。
出来るだけ多くの人が観た方がいいと思う作品は久しぶりだった。
シリア最大の都市アレッポ。紛争の激化と独裁政権。ジャーナリストのワアドによる生々しく苦しい映像。
残虐的な苦>>続きを読む