人生には長続きしない完璧な瞬間があって、思い出だけが残る。
彼女たちを見つめていた彼らによる語り。そういう視点や距離感がストーリーを美しくし、フィルター掛かる。
美しさって哀しい。
俳優の表情の良さと伏線回収。
現実世界でも心情と情景がリンクする時はなぜか救われた気分になる。
ショートフィルムは余白が良いなぁ。
夢の中にいるような儚い映像。
透き通る肌感。
ワインが溢れて滲むシーン、朝日の中うずくまるシーンがとてもすき。
モーツァルトのピアノ協奏曲やヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲がより一層映像を引き立>>続きを読む
命という単位以外の色んなフィルターが人間にはあって苦しいなぁ。
実体のないものが押し寄せ、生きてる以上のことを自他共に求める。
当事者にしか分かり得ない感情や当事者だけではどうしようもない感情。>>続きを読む
" 恋に変わる、瞬間的な感覚。"
ドランの作る純愛ラブストーリー、ずっと観たかった。。。
抑える,恐れる,壊れる,許し合う,など普遍的で誰もが恋愛に対して味わう感情を65mmフィルムで美しく時に>>続きを読む
「故意的な無知によって
文明は滅びる」
現代人への警鐘と言える作品。
膨大な量の情報が行き交う中、どの様にSNSと距離を保ち、生き方にどう取り入れるか。
自分の扱い方次第で、楽園>>続きを読む
ライアンの演技力…………
あっと驚く設定から、ここまで暖かい物語に広がる脚本の良さ。セリフの良さ。
毒気が全くないのよ。ライアンの無垢な演技、作中の登場人物全員が優しい世界。
とっても大切な作品>>続きを読む
1日経っても興奮しすぎて点数化できない……
ノーランの世界観は、突き放されて、感じ取って、引き込まれて、掻き乱されて、伏線回収エクスタシー…
頭がハイになって劇場を後にしても消えない。映像もアクシ>>続きを読む
若かりしジェイデン・スミス…
アクション演技が光る。
テレビで放送している映画をふらっと観て、普段触れないような作品に出会える機会も良いなぁ。
パートナーとの関係性は、どうあるべきもこうあるべきも解決策も無く、話し合うことを放棄しないことを続けていくしかない。
3部作を通して、確かに目の前に2人の現実の人生があった。余韻がいい。
ユーモア>>続きを読む
またよ〜しゃべる、、、
目紛しく移り変わる心。
生きていて歳を重ねても、解決できないことはできないし、相入れないことは常に隣り合わせ。
セリーヌと自分の性格を重ね合わせ、分かる分かる、、、と頭が痛>>続きを読む
ビフォア3部作一気見をば。
ずっと頭の中を見せて居られる人って本当に居るなあって思う。会話劇はわたしの大好物。
いつ牛の演劇のシーン観れるのか少し楽しみにしてたけどいつの間にかラストシーンだった。
映画好きの少年のまなざし。
ジャック・ドゥミの亡くなる直前、妻のアニエス・ヴァルダが撮った作品。
モノクロとカラーの行き来するバランス、妻がジャック・ドゥミをドアップで映すのにも愛を感じる。
「私は人間だ、犬ではない」
ケン・ローチが引退を撤回してまで創り上げた作品。現実をただただ映し出す。淡々と進む物語の脚本。
過激な描写なくとも、ここまで打ちのめされる作品の手法が素晴らしい。
歩>>続きを読む
抑圧からくる陽気さなのか。
突き抜けたコメディ。「奇想天外」ってワードがぴったりな一作。
闇の社会の中では、陽気さこそが生き延びる術なのかもしれない。
DVD買ってずっと観てないうちに、U-NE>>続きを読む
「僕にとっての報酬は知識です。」
「長期的な芸術が好きなのです。」
インタビューでそう語るジョナ・ヒル。
彼が3年がかりで書いた脚本。
コミュニティの中に入り、その中で家の中とは違う社会や繋がりや>>続きを読む
「面倒を乗り越える
その繰り返しが人生よ」
あと何十年も生きると、どんな目で世界を見るようになるのだろうか。
「愛する人が死んだ月に生きていたい」
こんな海辺で人生の最期を生きたい。
愛の概念がぐるぐるカメラと共に廻る。
何の意味をなすのか、2Dで観たわたしは必死に考えつづけることになった…
観る人の想像力を総動員させる作品。
69分間、ゴダールの世界をみた。
不良3人の更生と、意気込んで来た優等生1人がハイランドという山奥で課外活動するストーリー。
こういうのたまに観たくなる。
強気になりたいときに。
ただ、何番煎じなのかという既視感は感じつつも、やっ>>続きを読む
男女の社会的立場、その他様々なことがある日逆転するストーリー。
結局は、逆の立場に立たないと直接的な軽視を味わうことは出来ないのだろうか。
何かを気づかせてくれる作品ではあるが、その先の行動や思考>>続きを読む
余りある温かさは弱さに繋がるのだろうか。断ち切れない関係性の危うさ。
イタリアの港町でトリミングサロン「DOGMAN」を営むマルチェロ。
役のマルチェロ・フォンテのカンヌ主演男優賞受賞が頷ける表情>>続きを読む
これが2020年代の笑いの角度か。
分かり易くも鋭くもなく、それぞれの想像力に任せる感じ。この作品に関する記事で、【オプティミズム】という言葉を目にしてああ、そうか。となった。
全登場人物が愛しい>>続きを読む
細かな画角の変化…
心が無になる脚本…
ルーカス・ヘッジズがマット・デイモンすぎる…
私にとっては、ヘレディタリーよりもミッドサマーよりも恐怖体験だった。
ララランドのデイミアン・チャゼルがiPhone 11proで撮影したバーティカルシネマ。
メイキングで監督がiPhoneを持って撮影してる姿が目新しく驚く。
縦長の構図を活かすための縦の動き。
空>>続きを読む
戦争や差別は、個人のアイデンティティに爆弾を落とし破壊する。
見過ごされたアフリカ系ドイツ人の迫害。
アマンドル・ステンバーグとジョージ・マッケイの名演。作品を観る度、魅了される2人。
あの目の>>続きを読む
歳を忘れよう。
いつだって、魅力的なものは
好きになると厄介な一面を孕む。
自分の弱さを愛することは、人の弱さを愛することより難しいという永遠のテーマ。
一筋縄にはいかない
ごちゃっとした脚本が>>続きを読む
ウェス・アンダーソンとノア・バームバックのタッグ。
愛しいオフビートファンタジー。
ウェスの様々な映画へのオマージュ。
彼の独特の美意識と音楽センス。
家族を海のように例え、ファンタジーと現実が織>>続きを読む
「分からんか 愛だ、愛。」
19年ぶりの映画館での鑑賞。
公開当時に、今は無き地元の映画館で観てパンフレットを買って帰った思い出。
作品と一緒に年齢を重ねることが出来ること、観るタイミングとコン>>続きを読む
少し前に初めて映画館で観た。
敵とか味方、正しさとか悪、よりも、「どうしたらいいか」を共に考えられたら。
悪者と言われる者のなかにも、正義はあり、信念がある。一辺倒な考えは危険だ。
どういう意味>>続きを読む
「クーポンは客を凶暴にする」
〈スケート・キッチン〉という名前は、「女はパークではなくキッチンにいろ」という男子からの中傷に対抗して、クルーを立ち上げたレイチェル・ヴィンベルクが名づけた。とのこと。>>続きを読む
シャイア・ラブーフの半自伝的作品。
父と子のストーリー。
空想なのか、現実なのか、願望なのか、混同が行き来する描写。
隣人の少女との育みがとても柔らかくて。
生きてる時の楽しい記憶って、大抵こうい>>続きを読む
ルーニー・マーラ見たさに。
怖さよりも、切なさや愛おしさ、なオバケ視点ムービー。存在や実態がなくなっても、無くならない想い。
A24作品。
映像がきれいでさらりと観終える。
ウディ・アレンは
ジャズとNYが好きだということ。
彼にとって初のデジタル撮影による作品。フィルターにかけて観てしまう。
夢は夢のままで、現実とは異なる。何をもって成功と言うのか。何かが埋まらない>>続きを読む
奔放さの先に、本当の孤独が。
ロメールの急転直下する脚本。
目の前に、ありのままに流れてゆく映像が愛しい。
繊細さ、鈍さ、滑稽さ、それらすべてがそのまま表現される。観ていて気持ちいい。