淀川コーエンさんの映画レビュー・感想・評価

淀川コーエン

淀川コーエン

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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.5

実話に基づいた本編(長編映画)とはまったく別物のストーリー。
正直、ストーリーとしてやりすぎかな、と。
背景をすべてそぎ落として衝撃だけに訴えた短編ならではの、って感じの映画。

トゥルー・ストーリー(2015年製作の映画)

2.5

捏造に手を染めた記者と一家殺害の容疑がかかる男の真実をめぐるストーリー。

二重否定の意味深さが残る。実話に基づき全編に渡ってシリアス。重い。

ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.5

スコットランドのメアリーとイングランドのエリザベス、ふたりの女王を描いた伝記。といっても、メインはメアリー。
シアーシャ・ローナンのノーブルな美しさが際立つ。

サイドウェイ(2004年製作の映画)

4.5

小説家志望のバツイチ教師と結婚直前の売れない俳優の男2人がカリフォルニアでワインを飲んだり飲まれたりするダメ男再生ストーリー。

カリフォルニアの風景と魅力的な女性たちが◎

ファースト・ワイフ・クラブ(1996年製作の映画)

3.5

若い女に入れあげて離婚を言い出す夫たちに、気持ちよーく鉄槌を下す女たちの痛快なコメディ。
当時アラフィフのゴールディホーン、ダイアンキートン、ベッドミドラーと浮気相手の若い女をサラジェシカパーカーとい
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ボギー!俺も男だ(1972年製作の映画)

4.0

ハンフリー・ボガードに憧れる映画評論家のアラン(ウディ・アレン)。
妻に愛想をつかされ、友人の妻に惹かれようになりー。
ダイアン・キートンがこれでもか、ってくらいにお洒落!
ウディ・アレンも若い(30
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アメリカン・スウィートハート(2001年製作の映画)

3.0

ジュリア・ロバーツとキャサリン・ゼタ-ジョーンズの美人姉妹の間でバタバタするジョン・キューザックをビリー・クリスタルがいじるロマコメ。
タイトルの割には胸キュン度は低めです。

サムサッカー(2005年製作の映画)

3.5

キアヌ先生の名言につきる
「人にできるのは考え、努力し、望むだけだ。自分が”答え”だなんて思うな。大切なのは、答えのない人生を生き抜く力だ」

レッズ(1981年製作の映画)

4.5

ロシア革命時代に自らも左派運動家として活動したアメリカ人ジャーナリストの半生を描いた映画。

テーマに加え196分という長尺なので20年以上も見るのをためらっていたけれどやっぱり見てよかった。
ウォー
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

正直苦手。キアヌはカッコいいけどあの世界観がよくわからない。ピーター・ストーメア(悪魔)の登場に「オッサン、誰?」となった。
で、見事に肺癌を摘出してくれるわけですが、これはそんな映画じゃないことは確
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狂っちゃいないぜ(1999年製作の映画)

2.5

ダッサい邦題のB級感すら漂よわせておりますが、今となっては豪華キャスト。航空管制官の話なのに、不倫やなんやで仕事はどうなったんねん!な展開。この当時のアンジーが懐かしい。

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.0


薬物依存のホームレスが茶トラと共に再生していく実話に基づいたお話。支えてくれる人々も温かい。

なんといっても茶トラ!茶トラってホントに賢いしかわいい。

ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

4.5

白人を含む3人の公民権運動家が行方不明になった1964年の実際の事件を捜査するFBI捜査官の話。
叩き上げのジーンバックマンと若きエリートのウィレムデフォーのコンビ。アメリカの闇をえぐる名作。

ザ・タウン(2010年製作の映画)

3.5

親の代からプロの銀行強盗の男。
犯罪に巻き込んだ女性に惚れ足抜けしようとするけれど、というストーリー。
ベンアフレックがいかにもベンアフレック。
相棒はジェレミーレナー。ヒロインはレベッカホール。やさ
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パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間(2013年製作の映画)

3.5

J・Fケネディ暗殺事件関係者のその後の4日間を描く。暗殺を偶然撮影した人。ケネディとオズワルドの救命を試みた医療スタッフたち。

シークレットサービスのトップ、ビリー・ボブ・ソーントンがシブい。

イカとクジラ(2005年製作の映画)

5.0

両親の離婚を機に関係が崩れていく4人家族。
みんな内面的に問題ありなんだけど、そこを愛情深く辛辣に描くノアバームバック監督作品。
こういうイタい映画、好き。音楽もイイ。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争における国防省の秘密文書を暴露したワシントンポスト紙。権力によって事実をねじ曲げようとする政府との戦いを描いた映画。

ジャーナリズムだけでなく女の意地を感じる。さすがメリルさん!
ラスト
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恋とニュースのつくり方(2010年製作の映画)

3.5

低迷する朝の番組のディレクター(レイチェル・マクアダムス)の奮闘を描いたコメディ。
栄光にしがみつくキャスターのハリソン・フォードがツボ。でそれをうまくにいなすダイアン・キートンもいい。
どう見ても働
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ステップファーザー 殺人鬼の棲む家(2009年製作の映画)

3.0

未亡人一家に継父として潜り込む殺人鬼の話。

ペン・バッジリー目的で。

これは怖くないっ!
ホラーが苦手な私でもぜーんぜん怖くない。こんなにベタでいいのかと、心配になったけど、リメイクなんだとさ。あ
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間奏曲はパリで(2013年製作の映画)

4.0

フランスの田舎で牛を育てている熟年夫婦。ふとした気の迷いで夫に黙ってパリに2泊の旅に出た妻(イザベル・ユペール)。
気が気でなく妻を尾行する夫(ジャン=ピエール・ダルッサン)にグッときてしまう。大人の
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野火(2014年製作の映画)

4.5

戦争は人をここまで凄惨な状況に追い込むのか。
人はいったい何と戦っていたのだろう。

この映画には、戦争を感傷的に語ることを許さない怒りと祈りがある。

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

無駄な説明を排した作り、オーウェン・のやり過ぎないウディ・アレン風演技、マリオン・コティヤールの完璧な美しさ、エイドリアン・ブロディのダリ。見どころが多く人気にも納得。

LBJ ケネディの意志を継いだ男(2016年製作の映画)

3.5

暗殺されたJFKの後を継いだジョンソン大統領。
南部出身者として地元に配慮しつつJ公民権法の成立を目指すがそこにはさまざまな葛藤が。

ジョンソンになりきったウディ・ハレルソン。
で、側近の1人に『ヒ
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サンストローク ロマノフ王朝の滅亡/サンストローク 十月革命の記憶(2014年製作の映画)

3.5

ロシア革命後、敗軍となった白軍の元大尉が名前もわからぬ人妻貴婦人との悲恋を思い出すラブストーリー。
ロシアの風景と運命に翻弄される人々がとにかく美しい。
でも少々長い。

マイ・バック・ページ(2011年製作の映画)

3.5

原作者川本三郎氏の対談本からこの映画にたどり着く。

1971年の朝霞自衛官殺害事件に関与したジャーナリストの実話。
みんな何がしたかったのだろう。原作も読む。

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

3.5

独裁者スターリンの突然の死去による政治家たちの跡目争いを描いた超ブラックコメディ。これを笑えるほどロシア史を理解していないことが残念。

ザ・ストレンジャー:見知らぬ男(2022年製作の映画)

3.5

実話ものだけにドラマ的要素は薄め。いや意図的に薄くしてあるのでこちらから入りこまなければならない。
区別がつかなくなりそうな2人のヒゲロン毛。その微妙な関係性をロートーンで魅せるジョエル・エドガートン
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エヴァ(2018年製作の映画)

3.5

娼婦のエヴァと破滅に向かう若い劇作家。
華奢過ぎる身体つきなのに、なんでこうも艶かしいんでしょうな、ユペールさんは。

60年代のジャンヌモローの『エヴァの匂い』と同じ原作の映画。
フランスってけしか
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アメリカで最も嫌われた女性(2017年製作の映画)

3.0

無神論の女性活動家マデリン・マーレイ・オヘアの半生と誘拐事件を描く。
無神論者として社会に一石は投じたけれどー。

緊張感のない展開のまま呆気なく終わる。これが実話ベースかと思うと、何も信じない人間っ
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ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)

5.0

若い頃に付き合っていた中年2人が偶然再会。不遇な今を匂わせながらも楽しい一夜を過ごそうとする。

地味でありきたりなストーリーなのに、そうはさせない主演のサラ・ポールソンとマーク・デュプラスの演技に釘
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

4.0

見たら自死に導かれる「闇」が襲ってくるパニック映画。
「闇」が何なのか最後までモヤっ。サンドラブロックはさすがに強し。

ソフィー・マルソー/恋にくちづけ(1984年製作の映画)

3.0

セレブの中年プレイボーイと放浪娘のドタバタコメディ。
ずっとハイテンションで喋り続けるジャン=ポール・ベルモンドと『ラブーム』からぐっと大人になったソフィーマルソー。
昔はこれが良かったのか……。

母の残像(2015年製作の映画)

3.5

戦争写真家の母の死の謎と、残された夫と2人の息子の苦悩を描く。
フランス語ではないユペールが表情で魅せる。悩める長男ジェシー・アイゼンバーグもいい。

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

4.5

東西ドイツ統一に直面する家族の物語。
病に倒れ「ベルリンの壁が崩壊したことを知らない社会主義を理想視する母と、その母に現実を見せないようにする息子の愛がもどかしい。
しっかりと笑いどころがあるのもイイ
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.5

ゾンビコメディもの。何を見ても気が晴れなさそうな日は、こんな映画がいいかも。

ぜんぜん垢抜けてないエマ・ストーンも悪くない。

カポーティ(2005年製作の映画)

5.0

カンザスで起きた一家惨殺事件に惹かれ小説『冷血』を執筆するカポーティを描く。
作家としての野心と殺人犯への共感がカポーティを苦しめていく。

後ろ姿だけでゲイとわからせる今は亡きフィリップ・シーモア・
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