ダイアナ元皇太子妃の事故死直後の7日間を描く。コメントを控えたことで国民の批判を浴びた英王室。
映画は知られざる事実を暴くでもなく解釈すら加えないリアルフィクション。ゆえに若干退屈ではあるが…。
ヘレ>>続きを読む
50年代の理想の妻が同性愛や黒人への差別が当たり前の社会で本質的な愛を得ようとー。
50年代のダグラス・サークのメロドラマを衣装、撮影、編集、音楽などを駆使し再現。これに展開に物足りなさを感じてしま>>続きを読む
成功した作家が実は過去に盗作をー、という話が作中作中作という3重構造で描かれる。随分ややこしく見せておいて結末もモヤッ。
リーアム・ニーソンの『サードパーソン』にも似た感じでオリビア・ワイルドの初老イ>>続きを読む
15年ぶりに現れた元カノはその間幾度も名前や経歴を変えて生きていた。
逃避ではなく変化を求めた生き方とうけど、それにしては訳あり感が強すぎ。究極のリセット症候群か。
カエルが苦手な人は絶対ムリなシーン>>続きを読む
子連れ再婚したものの「私の人生こんなもんじゃないわ!」と年下男と不倫中のイタすぎるアラフォー。
こんなドロドロの話をあんなに美しく撮るウディ・アレンってやっぱり最高。無駄のないストーリーといい意味で">>続きを読む
過去の潜入捜査での失敗を引きずる女刑事。
何があったのか可能な限り引っ張られ、その間はひたすらニコール・キッドマンの痛みっぷりを見せつけられる。ホントにこれがあのニコールさんか?という変わりよう。スク>>続きを読む
98年のドイツ映画『ラン・ローラ・ラン』をインドでリメイクしたタイムループコメディ。
激しいカメラワークとアニメーションの融合。ひたすら走るヒロインが魅力的。原作のローラもチラッと登場。人生はやり直せ>>続きを読む
02年ボリビアの大統領選に挑むアメリカ人コンサルの奮闘を描く。
邦題からイメージするようなコメディ感は薄い。
勝つために"危機"を売り込むという戦略に現実味を感じる。
宿敵のビリー・ボブ・ソーントンが>>続きを読む
信仰に迷う神学生が悪罵払いの実地体験でー、という実話もの。
無神論者には正直何やってんっすか?という話。ちょっとだけ触れられる精神疾患との混同の部分だけが面白い。神と悪魔を使い分けるアンソニー・ホプキ>>続きを読む
絶対怖いやつと思ってこの歳までちゃんと見ていなかったこれ。同系の映画も見慣れたのでいざ。
ホラー感は控えめで信仰心というものを真正面から描いているのが意外だった。検査のシーンもリアル。
いま見て良か>>続きを読む
労働者階級の男女の恋愛ストーリー。カウリスマキ作品常連のマッティ・ペロンパーのダサいけどホッとできてクセになる男がイイ。
暖かい色調とムード歌謡的音楽、根底にあるユーモアに何度もクスッとなる。SONY>>続きを読む
労働者3部作の1本。元炭鉱夫と子持ちの女性警備員が底辺から這い出ようとするがー。
『パラダイスの夕暮れ』同様、上の世代の唐突な死から始まる。暗澹たる世界のなか不運続きの主人公。なのにちゃんと温かさを感>>続きを読む
奇抜なスタイルのバンド「レニングラード・カウボーイズ」の珍道中を描くロードムービー。オフビートな笑いと音楽、カウリスマキ監督のコメディセンスが全開。その後が描かれる続編の『レニングラード・カウボーイズ>>続きを読む
(前作『『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』と合わせてのレビュー)奇抜なスタイルのバンドのロードムービー。ロシアからアメリカ、メキシコに渡る1作目とヨーロッパ経由で帰還する続編。延々と続く>>続きを読む
マッチ工場で働く貧しい少女の社会への静かな復讐劇。最少のセリフと決定的な部分を見せないショット、妙に叙情的な音楽で労働者階級の抵抗を描き出す。『真夜中の虹』『パラダイスの夕暮れ』に比べるとイネスが不遇>>続きを読む
人生に絶望し自殺を試みるも失敗。自分の力では死にきれない男は殺し屋に自分の殺害を依頼。が、一人の女性との出会いによってー。
カウリスマキ作品の中では饒舌な部類。「新しい仕事探せよ」と殺し屋に励まされる>>続きを読む
コーヒー中毒の仕立て屋とロックンローラー気取りの車の修理工がエストニアに向かう女性二人連れと出会いー、というロードムービー。モノクロ作品。
いろいろあって船に乗り込んでキョドる修理工のペロンパーがなん>>続きを読む
ともに失業しどん詰まりの夫婦。
カティ・オウティネンほか、おなじみのメンツがおなじみの無表情で苦境を乗り切っていく。
飾られている写真は亡くなったマッティ・ペロンパーの子供時代のもの。
珍しくちゃんと>>続きを読む
孤独な冴えない男が魅力的な女性と知り合うがー。カウリスマキ映画にしてはイケメンの主人公。が、拗らせぶりと見舞われる不幸はかなりのもの。
それでいて不思議なカタルシスに包まれるラスト。見ていてくれる人は>>続きを読む
恋人のためにベルリンの街中を走るローラ。タイムループによる運命の変化を見せるフラッシュ描写、アニメーションとの融合、テクノ音楽、赤毛、タンクトップ、ドクターマーチンのローラが文句なしにカッコイイ!
リ>>続きを読む
暴漢に襲われ記憶喪失になった男。カウリスマキ監督の他作ではスクリーンの外にあった暴力シーンが描かれていて驚く。
が、作風は変わらず時代も世界線も超えて温かい。円熟味すら漂わせておいて"初恋"と語らせる>>続きを読む
ウクライナのホロドモールの実態を報じた実在の記者を描く。
女性記者エイダの存在や「動物農場」オーウェル、新聞王ハーストとの絡みなど映画的な脚色と史実のギャップがキツい。焦燥感に駆られたようなカメラワー>>続きを読む
劇作家と女優のカップルを反体制の嫌疑で盗聴するシュタージ局員。盗聴器から聴こえる他人の生き方や愛し方に触れが揺さぶられていく。
主人公が『善き人のー』を耳にするシーンは、これを見ている自分自身と重な>>続きを読む
映画音響の技術進歩と裏側を描くドキュメント。あの映画のあのシーンにはこんな仕掛けが、が満載で面白い。
普段音響を意識することなく映画を見ているのが申し訳なく思えるけれど、それも技術とこだわりの成果とい>>続きを読む
トラボルタがアクションスターの狂信的なファンを演じるサスペンス。
この狂信的な主人公を笑うに笑えないから困る。もちろん怖くもない。トラボルタの役作りも痛々しい。比べるもんじゃないけれど、同系の『ミザリ>>続きを読む
東西統一前の東ドイツでブレイクダンスのブームが。国公認のダンスグループに仕立てようとする体制側と自由を求める若者の戦い、とはいえ、ユルい。統制がすでに形だけとなった衰退していく社会が妙に面白い。
ホラー仕立ての成長ストーリー。主人公の少年がとても美しい。舞台となる1978年当時のカルチャーも見どころ。
怖さはそれほどでもなく、イーサン・ホークがほぼ全編マスク姿なのは残念。
フランキー(ユペール)が仕掛ける"自分がいなくなったあと"への家族旅行プラスワン。ポルトガルのシントラの絶景のなか静かに進む"終活"
人にはいろいろあるのよ、と思わされ、ラストは少しニヤリとなる。>>続きを読む
終戦を国民と共に祝いたいと妹マーガレット王妃とお忍びで街に繰り出すエリザベス王妃。
『ローマの休日』の原題になったエピソードを土台としたフィクション。
戦争が及ぼす傷にも思いをよせる誠実な王妃が美しい>>続きを読む
2人の小悪党と無垢な女によるコメディタッチの犯罪狂想曲。
アンナ・カリーナの可愛さ、カッコいいダンスシーン、ぶつ切りのナレーション挿入は今見ても強烈な印象。私だったら最初からサミー・フレイ一択です。
3人のダンスシーンは『はなればなれに』へのオマージュ。
ダメな強盗というのも共通点。
個性的な登場人物が放つ洒脱なセリフがカッコイイ。
酸性雨が降り注ぐ近未来。政府高官たちが逃げ込むバンカー・パレス・ホテルには潜入する女性レジスタンスがー。
ちょっと東欧風のレトロでシュールな世界観。女性アンドロイドのインパクト、手荒な修繕作業が(笑>>続きを読む
実在の殺し屋ククリンスキー。愛する家族には投資家と偽り二重生活を送っていた。
他作ではピンとくることがなかったマイケル・シャノンがどう見てもカタギには見えない眼力で熱演。
安定のレイ・リオッタ、ロン毛>>続きを読む
当時"カトリックに冒涜的"として公開禁止となったJ・リヴェットの問題作。
18世紀、毒親に入れられた修道院で壮絶な虐待を受け、訴えて転院した先では堕落シスターによるセクハラ。神父の助けで逃げ出すがー。>>続きを読む
不詳の世界で展開する白塗りの人々の不条理群像。人体切断のマジックで失敗したりキリスト像で商売を目論んだり心を閉ざした息子に苛ついたり幼女を信仰の犠牲にしたり。ただ穏やかに暮らしたいだけなのに思い通りに>>続きを読む
組織から命を狙われる隠密スパイが恩人の姪を守るという設定のベタさが吹っ飛ぶほどのアクション三昧。電車を含んだカーチェイスシーンは圧巻。
ゴズリング、アナ・デ・アルマスは見せ場タップリ。クリエヴァはキモ>>続きを読む